0155創る名無しに見る名無し
2018/03/10(土) 16:07:02.37ID:ojfKa+x8(これが前回通った道。
ここに少し沈む地面がある……っと!
あった、あった)
予想を裏切られなかったので、コバルトゥスは少し満足した。
その儘道形に進むと、真っ直ぐと右に曲がる分岐路がある。
地面には1本の燐寸が置かれている。
(やっぱり同じ道じゃないか……っとォ!?)
彼が燐寸に近付くと、僅かに地面が沈み込む感覚がある。
(油断していた……。
しかし、変だな。
何で、あっちから来た時は作動しなかった?
踏み忘れる訳は無いのに)
自分の記憶力に自信を持っているコバルトゥスは、踏み忘れでは無いと断定して、
右に続く道を見詰めた。
(左回りで何も無かったって事は、右回りに行けば何かあるのか?)
罠かも知れないと思いつつ、彼は直感に従う。
地面に置いた燐寸は水分を吸収して湿気っていたので、回収しなかった。