バブル崩壊後、日本企業は新たな経済成長を見込んで、右肩上がりの賃金制度を見直し、成果主義や目標管理制度などを一気に導入した。
しかし、100年以上、アメリカで使われてきた制度をいきなり日本の文化に、そのまま導入しても上手くいくはずがないのは当然のことである。
感情を持つ人間をコストで管理することで、うつ病にかかる従業員が続出したり、いったい何が自社の軸になっているのかすら分からない企業すら出てきた。
人が企業という枠を超えてコラボレーションし、プロジェクト単位で仕事が行われていくことが、今後は当たり前になっていくのかもしれない。
ただ、人間にとって一番重要なのは雇用の安定であり、雇用が安定しなければ家族の幸せもありえない。

これからの日本を動かしていく可能性があるのは、損得勘定を一旦抜きで行動できる利他主義者なのではないか。