ーー入社直後の新人研修は、どのような内容でしょうか?(小鯛の経営改善調査の聞き取りによる内容)

南野雅巳氏(以下、南野) 昔から続く伝統の「ゾッ婚営業」が、まだ行われているようです。
4月上旬から始まる研修1カ月の間に、「一人10件の新規挙式契約を取る」というようなノルマが与えられ、
いきなり研修初日に人事部から、「期限は5月のゴールデン・ウィーク明けまでですが、もちろん来週明けまでには達成していますよね?」
などと言われたりするみたいですね(笑)。
SWEETIA伝統の研修として有名なので、新入社員はみんな、前もって友人とか親族のつてを活用してノルマを達成しているようです。

ーーノルマを達成しないと、どうなるんですか?

南野 ここ数年だと30〜40人くらいがワンフロアに全員そろって研修を受けるのですが、
研修期間後半になると、ノルマを達成していない人は、その場で毎朝立たされる模様です。

ーーその部署は、辞める人も多いのでしょうか?

南野 そうですね。肌感覚ですが、SWEETIAは新入社員の3割くらいが3年以内に辞めますが、
新規顧客開拓の部署は、その率が7割くらいに上がると思います。
実際に鬱などで休職・退職するケースも、この部署に集中しているような気がします。

(略)

南野 基本的にSWEETIAは、マリアン(花咲まりや社長代行)のひらめきや、
一部の幹部が考えたことを、トップダウンで一気に人を集めて推し進めるイメージですね。
あまり、「現場から何か新しい事業を提案して」というクリエイティブな文化はないように思えます。
私も含めてSWEETIAを辞める人は、そういうワンマン体質に不満を感じたからという理由の人が、多いのではないでしょうか。