【SFファンタジー】旅人たち【短編TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net
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歪んで壊れた世界、だからこそ美しい。
ここは創造した者に名付けられることなく、作る途中で飽きられてしまった世界。
物理法則は歪み、生態系は正常なピラミッドを維持することなく、かつては文明の兆しすら見えなかった。
だが、ここに目を付けた者たちがいた。
世界を渡り、次元の壁を容易に超える者たち。魔法や科学、あるいはもっと別の手法で
彼らはやってきて、管理者のいないこの世界を広大な実験場とした。
彼らの中には子孫を残し、ここで暮らすことを決めた者たちもいた。
やがて来訪者とその子孫が村を作り、街となり、やがて国となった。
最初の来訪者から500年経ち、複数の国が比較的安定した国家を築き上げた時代。
来訪者たちに倣ってか、国と国との間を行き交う旅人たちが最も多く、この壊れた世界で数々の発見と成功があった時代だ。
――そして今日もまた、一人の旅人が道を行く。
ジャンル:魔法・機械なんでもありSFファンタジー
コンセプト:様々な地域を旅する短編旅行記
期間(目安):特になし
GM:なし(NPCは基本的に全員で共有とする)
決定リール・変換受け:あり
○日ルール:一週間
版権・越境:なし
敵役参加:あり
名無し参加:あり(雑魚敵操作等)
参加者テンプレ
名前:
年齢:
性別:
身長:
体重:
スリーサイズ:(大体の体格でも可)
種族:
職業:
性格:
能力:
武器:
防具:
所持品:
旅の目的:
容姿の特徴・風貌:
簡単なキャラ解説: 名前:アディーム
年齢:25
性別:男
身長:180
体重:120
スリーサイズ:筋肉質ではあるが痩身
種族:人間
職業:探索人
性格:朗らかで押しに弱い
能力:宿主
武器:呪いの拳銃デュランダル
防具:アラブ的民族衣装、ヤモリブーツ、丸サングラス
所持品:弾、市松人形、食料など
旅の目的:寄生生物や憑依体の解除法を見つけ出す
容姿の特徴・風貌:褐色の肌にドレッドヘア、アラブ系の彫の深い顔立ち唇厚め、筋肉質な体、丸サングラスをつけていて目の色や視線は追えない
筋肉質ではあるが健康的とはとても見えず、痩せこけているという印象を受けるだろう
アラブ系民族衣装を軍用と思しきブーツを着こなすアラブ紳士、ちなみにクーフィーヤ(アラブの帽子的布)はつけておらず
簡単なキャラ解説:朗らかで押しに弱いお人よしなトレジャーハンター、だった。
しかしその性格と、怪しげな場所に足を踏み入れる職業、そして稀に見る引き寄せ体質だったのがアディームの不幸の始まりだった
行く先々で様々なトラブルに巻き込まれ、厄介事を押し付けられる(物理
結果、骨髄に「液体金属スライム」、頭部「ドレッドヘアに見える寄生生物」、背中に「人面相」、腰には「呪われた拳銃デュランダル」、左手には「市松人形」の入った桐箱を抱える羽目に
各種寄生生物、憑依体はアディームから生命エネルギーを吸い取り続けている
本来は巨躯巨漢だったが今やすっかり痩せこけ、いくら食べても追いつかない状態になっており、持久力に乏しい
宿主を死なせないようにするためか、寄生生物や憑依体は戦闘においてアディームに協力的であり、高い戦闘力を発揮する
アディーム自身はこの状況から解放されるために解除法を探っているが、いまだ見つからず
市松人形に導かれ入った廃墟の地下室からこの世界に迷い込む
(よろしくお願いします、導入は後日) カイザードはその森の中を歩いていた。
後ろをコッソリとつける。
冒険者の中でもシーフスキルというやつだ。
周囲は機械化された木々でいっぱい、ヘタをするとガンカメラあたりに狙われかねない。
このあたりの「機械化」はレベル4。かなり危険地帯といえる。
最近の銃はかなり手の込んだものが多い。
自然界の銃も弾は人間の肉体に入るとめり込み、貫通するかその場に留まって暴れ、
もしくは爆発し、一生消えない傷を作る。
目の前の女はかなり背が高く、カイザードより頭一つ大きい。肌が青いということは魔族か何かだろう。
獲物は見たところない。と、いうことはあの腕に装備しているものか、あるいは魔法か。
尻はブーティーというより引き締まっているが、胸はでかい。当然谷間を露出させている。
と、目の前にまた生体反応。いや、メカ生体反応とでもいうべきか。
それは「ガンボア」。銃を装備したイノシシだ。ガンドッグよりも少し強いという。
もしフル装備なら、銃の他に砲や対戦車ミサイルを装備した者もいる。
とかく生身の人間が相手にしていいものではない。
一発を何とか腕の甲で弾いた女の前に立ち、名乗る。
「俺はカイザード。話は後だ、女、そのイノシシはやべぇぞ」
銃を構える。これは「クィックシルバー」という速射式の連射銃だ。
先手を取って素早く、こちらに銃口を向けられる前に三発ほど敵の銃口に撃ちこむ。
敵の銃口が潰れ、さらに貫通してある程度のダメージに動きが鈍くなるボア。
攻撃手段が限られてくれば、あとはこっちのものだ。
「一気にいくぜ。アニキの力を見せてやるよ」
更に一発放つと、敵の照準の狂った攻撃を宙返りしながら避け、投げナイフを一本投げると、太いナイフで切りつける。
これはレーザーナイフといい、ナイフの軌道に風の魔力が込められており、緑色の光で
同じ殺傷能力をそれなりの射程で与えるものだ。
素早く五回にわたって斬りつけ、ぐったりしたところに、脳天へと銃の一発をお見舞いする。
パアン、と頭部が弾け、敵が膨張を始める。
「爆発するぞ!」
そう合図して離れると、ガンボアは大爆発を起こした。
残るはチップと、いくつかのパーツのみだ。カイザードはそれを無視して、リロードしながら女に近づく。
「危ないぞ、女。俺はカイザード。「早撃ちカイザード」とも呼ばれている。女は守らないと気がすまないんでね。
それより折角そんなに綺麗なのに、銃の多い地帯は危険だ。何かここにいる理由でもあるのか?
銃弾は皮膚を容易く破る。中身を引っ掻き回す。そしてその傷は簡単に癒えることはない」
カイザードは女の前の機械化された切り株に座ると銃とナイフを磨きながら言う。
「妹を探してずっと旅をしている。この間に色んな女と付き合い、抱いてきた。死んだヤツもいる。
その中でも銃にやられた女は悲惨だった。ある女は銃弾で目を潰され、顔にも傷を作り、綺麗な顔を台無しにされ、
二度と冒険に出ることはなかった。ある女は腹を銃弾で撃たれ、我が子を殺されて失意のうちに自殺した。
この地域は特に銃化が激しい。さっきの機械化生物はまだ甘い。ここからは覚悟は必要だぞ。それでも行くのか?
俺はもしそうなら、お前を守らなくてはならない。それが信条だからな。それとも、何か理由でもあるのか?」
ブツブツと呟くように言い、カイザードはナイフの手入れを終えた。
(導入部分を書きました) 中東は石油王の息子という恵まれた星の元に生まれた
ただし王位継承順位は32位だけどね
これがアディームの鉄板ギャグである。
32位とはいえ王族は王族、実際問題恵まれていることには変わりない。
潤沢な資産で整えられる教育環境、生育環境は知識と教養、そして持って生まれた頑強なる肉体を更に壮健なものとしていく。
そして継承順位の低さから、自由度の高さもアディームにとっては幸運であった。
このままいけば王位は無いにしても、系列の会社一つくらいは任せられ何不自由ない人生を送っていたであろう。
だがしかし、アディームの選んだ道はトレジャーハンターであった。
15歳から世界の秘境を巡り古代の謎を解き秘法を見つけ出す。
勿論それができたのも豊富な資金あってのものであり、富豪の道楽と言われていたのだが、道楽で無くなったのは20歳を迎えた時だった。
メキシコのこの教会の地下洞窟奥深くに隠された呪いの拳銃デュランダル
かつてメキシコの富豪が決闘用に作らせたその拳銃は装填数4発の大口径リボルバー
流麗な装飾を施されたそれは、嘘か真か魔剣デュランダルを打ち直して造られたとか
いわくの真偽のほどはともかく、その銃は地球上では存在しない物質で作られているのは確かであった
そして、その銃を手にした時からアディームの不幸は始まったのだ
呪いの銃デュランダルは拳銃としての基本性能は持っているが、弾の装填をしなくても良いという機能を備えていた。
弾がなくなれば使用者の生命力を弾として射出するのだ
弾がなくても撃てるのは便利などとは思ってはいけない、撃ち出すのは生命力であり、強靭なアディームをもってしても一日に10発も撃てば疲労困憊してしまったのだから
おそらく今は撃てる数はもっと低くなっているだろう
なぜならば、この呪いの拳銃デュランダルの真なる呪いは不幸を呼び寄せる事になるのだから。
銃を手に入れてから年1ペースで怪異に巻き込まれ、異世界に迷い込んだり怪しげな寄生生物や憑依物に取りつかれているのだ。
それらはアディームの生気を吸い取り衰弱させていく
そして今も、日本で手に入れた市松人形に導かれ、廃屋の扉をくぐったところでアディームは悟った。
「ああ、このパターンか」と
くぐった扉は消え、周囲は診た事もない風景。
森、のようではある。
だが周囲に林立する木々はまるで機械のようだし、足元に生い茂る草は虹色をしている。
明らかにアディームの住んでいた世界とは違う風景ではあるが、異界に迷い込むのも初めてというわけでもないので落ち着いていられた
「さて、こういう時はまずは知的生命体とのコンタクト、だな」
この世界がどういう世界であるのか知るにはこの世界の住人に聞くのが一番早い。
あたりを見回しつつ、とりあえずは前に進み始めるのであった
しばらくして、周囲に響く銃声
方角を定め、デュランダルを抜き向かうと、爆発音
状況は掴めないが、音源が見えるころには既に終わっていたようだ。
見た所、青い肌の巨大な女と小柄な男、そして爆発音の音源だったであろう何かの残骸
男の方は切株に腰掛け何やらブツブツ呟いているようだが、何を言っているかまでは聞き取れない。
だが聞き取れなくても、人型の知的生命体であり言葉は通じそうであることは大きな収穫であった。
ほっと一息ついて機械化された木々の間から姿を現した
デュランダルを腰のホルスターに収め、右手を挙げ敵意がない事を示しながら
「あ〜、お取込み中のトコロ失礼、というかもう終わった後かな?
俺の名はアディーム、遠い世界でトレジャーハンターしているのだけどこちらに迷い込んでしまったようでね」
にっこりと笑みを浮かべながら自己紹介とここに至った経緯を二人に説明した
全く右も左もわからぬ異世界に迷い込んだのだ。
現地の住民と友好関係を築き、行動を共に出来るように申し出る。 >「俺はカイザード。話は後だ、女、そのイノシシはやべぇぞ」
魔族が物陰に隠れてすぐ、赤い服を着た男が現れた。
ナイフと銃を持ち、いかにも荒事に慣れているという風な雰囲気を感じさせる見た目だ。
そして男は即座に銃を構え、猪に数発撃ち込んだかと思うと緑色の光が煌いて、猪の装甲版を深く切り裂いていく。
とどめと言わんばかりにもう一発、頭部へと撃ち込み距離を取った。
>「爆発するぞ!」
「あ、ありがとう!」
膨張する猪の身体に気づき、魔族も忠告通り慌てて離れる。
二人が距離を取った直後、猪は爆散し辺りに破片をまき散らした。
>「危ないぞ、女。俺はカイザード。「早撃ちカイザード」とも呼ばれている。女は守らないと気がすまないんでね。
それより折角そんなに綺麗なのに、銃の多い地帯は危険だ。何かここにいる理由でもあるのか?
銃弾は皮膚を容易く破る。中身を引っ掻き回す。そしてその傷は簡単に癒えることはない」
この不安定な世界において、一つの地域が丸ごと変異するというのはよくあることだ。
考えられる理由は様々だが、二人のような旅人にとっては厄介な問題でしかない。
変異の中でもここに起きている「機械化」と呼ばれる現象は地域の動植物が徐々に機械へと成り代わり、
やがては巨大な工場が出来上がるというものだ。
「……助けてくれてありがとう。私はカリーナ。
両親を探して旅をしてるの。この辺りにある遺跡に両親がいたって聞いて、探しに来たんだけど…あなたは?」
>「妹を探してずっと旅をしている。この間に色んな女と付き合い、抱いてきた。死んだヤツもいる。
「そう、なら一緒に来てほしいの。機械化が進んでるって分かったならやりようはあるし、仲間は多い方がいいわ」
カイザードの呟きにも似た警告をまともに受け取ることなく、カリーナは平然と返す。
国を出てからずっと言われてきた脅しに、カリーナはもう気にすることもなかった。
「報酬が必要なら言って。あなたの実力は十分なもの、金を払う価値はあると思う」
カリーナは近くの機械化樹木に背中を預け、カイザードの返答を待った。
>「あ〜、お取込み中のトコロ失礼、というかもう終わった後かな?
俺の名はアディーム、遠い世界でトレジャーハンターしているのだけどこちらに迷い込んでしまったようでね」
「あら、放浪者?それにしては魔力を感じるけど……私のご先祖様と同じ世界から来たのかしら?
私の名はカリーナ。あなたも戦えるようなら、一緒に来る?」
他の世界からこうして人間や他の生物がやってくることは珍しくない。
そういう者は「放浪者」と呼ばれ、故郷に帰るために活動している者が多い。
カリーナの目の前に立っている褐色肌にゆったりとした服を着ている男も、放浪者になってしまったのだろう。
とりあえずは友好的に接しておこうと、カリーナは微笑みながら話した。
【アディ―ムさんも参加ありがとうございます!
何か世界観について質問があれば受け付けますので遠慮なくどうぞ!】 >「そう、なら一緒に来てほしいの。機械化が進んでるって分かったならやりようはあるし、仲間は多い方がいいわ」
へーえ。結構女らしいところあるんだな。
「じゃあ乗った。迷わず俺はお前を守る。絶対退屈はさせねぇ…」
カリーナは危険を顧みる様子もない。なかなかの勇敢な女だ。
カイザードはだいぶカリーナに惹きつけられていた。
>「報酬が必要なら言って。あなたの実力は十分なもの、金を払う価値はあると思う」
「報酬は身体で、と言いたいところだったが、カネがあるならカネで貰う。
女が足りなくなったら、その時はカネで買うさ。もっとも、そうもならなさそうだが」
と、邪魔が入ったようだ。
>「あ〜、お取込み中のトコロ失礼、というかもう終わった後かな?
俺の名はアディーム、遠い世界でトレジャーハンターしているのだけどこちらに迷い込んでしまったようでね」
「おう、お取り込み中ってほど何も始まってないがな。俺はカイザードだ。冒険者をしている。
良い筋肉にタッパもある。いざとなれば盾ぐらいにはなりそうだな」
さて、切り株から腰を上げて少し歩いていくと、奥から謎の声が響いた。
キェェェェ・・・
「まさか…メカキマイラ!」
辛うじて口から吐出されるブツを避ける。
さらに、尻尾からは何かを連射してきた。
「マシンガン・レーザーだ。しかも痺れ薬入りのな」
こいつはマシンガン・レーザーと猛毒液を出してくる。
マシンガン・レーザーは連射式で一発一発が並みの冒険者なら貫通させるだけの威力があり、
さらに電気で痺れさせる効果まである。
猛毒の液に関してはぶっかけられれば大変だし、こいつは他にも酸をバラまいて
装備を溶かしてくる。
「とりあえず、攻撃がくるぞ、気をつけろ」
レーザー、毒液、酸が三人を襲う。
カイザードは一気に懐へと飛び込みながら攻撃をかわした。 >>14>>15
茂みから踏み出し声をかけた二人は、無事に反応してくれた
どうやらこちらの言葉は通じるようだ。
そして敵意のない事も。
カリーナと名乗った青肌の大女は随分と友好的で同行への誘い水を向けてくれ、アディームは喜んでそれを受ける。
それに興味深いキーワードも散りばめてくれていた
【放浪者】【ご先祖様と同じ世界】
どうやら異世界から異邦人が迷い込んでくることが珍しくない世界らしい
成程、それでこの対応ね、と心の中で納得するアディーム
生物的にも文化的にも異質な存在が突然現れれば警戒されるのもやもなしであろうに、これだけ受け入れてくれるのだから
「いやいや、ありがたいねえ。美人の微笑みで迎え入れてもらえるとは。
それに引き換え……」
嬉しそうな呟きは、カイザードに視線が移るにつれて引きつったものに変わっていった。
カリーナとは対照的にカイザードと名乗る男。
赤いジャケットにハットをかぶり、既にオーラからして近寄りがたい何かを纏ってこちらを刺すように醸し出されているようだ。
ぶっきらぼうに「盾ぐらいにはなりそうだな」と言われればアディームの頬も引きつるというものだ。
歩き始めたカイザー度の後について歩いていると、謎の鳴き声
>「まさか…メカキマイラ!」
「は?キマイラ?」
突如とした猛獣型ロボットのような【それ】に思わずアディームの反応が一歩遅れる。
危険を察知し腰のデュランダルを抜こうとするが、大型の拳銃は素早くホルスターから抜くには不向きで、さらに一歩遅れる。
その遅れが二歩続けばそれは致命の遅れとなる
その間にカイザードは回避行動に入っており、口から吐き出されたブツはその後ろにいたアディームに直撃。
顎、首、胸に大きくシミを作ったもう毒液は即座に肌から浸透してアディームの全身に激痛を走らせる。
痛みに動きの止まったアディームの額に繰り出されたマシンガンレーザーの内の一発がが直撃した
衝撃で大きく仰け反ったが倒れる事は免れている。 「お、っふう……ひひひゃりほれとは、ほのしぇはいもひひしいねえ」
訳:お、っふう……いきなりこれとは、どの世界も厳しいねえ
レーザーマシンガンの直撃を頭部に受け、ろれつが回らない状態とはいえ呟けるのに驚くかもしれないが、更なる驚きが続く
アディームの背中からどす黒い液体が吐き出されたのだから。
一見ではわからないが、人面相の為に服の背中部分には切れ目が入れてある
背中に顕現した人面相は人間の管を全て網羅するように根を張り巡らせている
浸透した毒液を吸収し、背中の口から吐き出したというわけだ
毒液を排出し、仰け反った体勢から起き上がったアディームの額には銀色の鉢金が当てられていた
微妙な丸みと輝きがレーザーをはじいたのであろう。
骨髄に寄生するメタルスライムが宿主を守るために表層を覆い防御した結果である。
そして頭部のドレッドヘアに見えるがそれも寄生生物であり、蠢きアディームの首筋にその先端を突き立てる
鎮痛剤、反応薬、筋肉増強剤、解毒剤、緩和剤、回復薬など、宿主を強化するドーピングを施していく
「あああ、、レーザーに痺れ薬ってなんのこっちゃと思えば、ほふいふ事なのな」
毒物排出し、レーザーを防ぎ、各種強化薬を入れてもアディームはまだ戦えない、
なぜならば、レーザーそのものは防げてもそれの付随する電撃による筋肉萎縮までは防げなかったからだ。
緩和剤の投与によって回復しつつあるとはいえ、それを待ってはいられない
「痺れちゃいるけど、戦えないと一緒に行けないからねえ、仕方がないやなあ」
電撃で痺れているにもかかわらず、アディームは一歩を踏み出した。
魔法や異能が当たり前のように存在するこの世界の住人には見えるかもしれない。
今のアディームは自分の身体機能で動いているのではない、と。
左手に抱えられた桐箱に入った市松人形から溢れる髪の毛がアディームの肉体の各所に伸び禍々しいオーラで包み、まるで人形のように動かしているのだ。
そして二歩目でアディームの姿はそこから姿を消し、一気にメカキマイラの側面まで間合いを詰めた、尻尾に銃を押し当てていた
アディームの経験により開発された間合いを外す独特の歩法と強化された肉体そして外的作用による操作、この三つの融合による機動力がアディームの戦闘スタイル
もっとも、肉体の方はまだ痺れたままではあるが
「百発百中は射撃技能だけど、一発必中は外さないシュチュエーションを作り出すタクティス!
抜き打ちも射撃も下手だけど、ここなら外さないさ
てことで、もう痺れるのはごめんだから尻尾頂くよ〜」
呪われた銃デュランダルは巨大なリボルバーであって、それでも装填数四発の大口径銃
使用される銃弾もオリジナルハンドメイドであり、弾がなくなればアディームの生気を弾として放出する。
無駄撃ちはできないが故の一発必中!
謎の金属でできており、その一撃の威力は凄まじく、もちろん撃ち手にも大きな衝撃が来るのだが、メタルスライムに寄生され強化骨格状態になっていることが幸いした
強力な銃弾を的確に、そして確実にメカキマイラの尻尾に撃ちこみ、同じ速さで間合いを外し後ろに下がるのであった。 >「まさか…メカキマイラ!」
「面倒な相手ね!」
誰かがどこかの世界から持ち込んだ合体生物、キマイラ。
身体は獅子、背中には山羊頭、尻尾は蛇となっていて高い知能を持ち、
人語を理解し魔法を使いこなす強敵だ。
それが機械化してしまったメカキマイラは、知能は下がったが
全身に搭載された武装を生物と見ればまき散らす厄介な存在になった。
いきなりの奇襲をカイザードとカリーナはなんとか避けたが、
この世界に来たばかりのアディームは反応しきれなかった。
>「お、っふう……ひひひゃりほれとは、ほのしぇはいもひひしいねえ」
「アディーム!……って、あなた生きてるの?」
レーザーを頭に受け、身体の各所に毒液をもらったにも関わらず
アディームの意識は残っている。しかも倒れることなく、それどころか歩き出した。
>「百発百中は射撃技能だけど、一発必中は外さないシュチュエーションを作り出すタクティス!
抜き打ちも射撃も下手だけど、ここなら外さないさ
てことで、もう痺れるのはごめんだから尻尾頂くよ〜」
アディームの身体が髪の毛に包まれたかと思うと、カリーナが瞬きする間に
メカキマイラの懐へと潜り込んでいる。
そしてこの世界の銃のサイズに当てはめても大きいと分かるごついリボルバーを取り出し、
メカキマイラの尻尾へと強烈な一発を撃ち込む。
機械化されたとはいえ装甲と呼べるほどの硬さを持たない皮膚はあっさり砕け、
尻尾は機械油をまき散らし無残にちぎれた。
「……凄いじゃない、アディーム!あなた死んでも生き返るのね!
私も負けてられないわ!」
カリーナも今が踏み込む瞬間と思ったのか、メカキマイラの側面、
機械化され火炎放射をまき散らす山羊頭めがけて突進する。
「風よ、存分に荒れなさい!」
そう叫ぶと、カリーナの身体を風が包み込む。
ガントレットにはめ込まれた宝石を触媒に、カリーナが自分の身体に強化魔法をかけたのだ。
山羊頭から吐かれる火炎は突風に煽られてカリーナへと当たることなく、左右へ逸れていく。
「まずは――お前からッ!」
山羊頭にぶつかる寸前、カリーナはふわりと浮き上がったかと思うと
腰をくねらせ、風を纏った強烈なハイキックを山羊頭に叩きこんだ。
無数のかまいたちが表面と内部を削り取り、カリーナの脚がそれらを全て砕いていく。
無視できないダメージを続けて負わされたメカキマイラは、
まだ動く身体を引きずって逃げ始めた。今はまだ遅いが、加速がつけば三人では追いつけないだろう。
「カイザード!このままだとあいつが逃げちゃう!
私銃とかそういうの持ってないの、追撃頼める?」 カイザードは虎視眈々と機会を狙っていた。
カリーナは動かない。
>「面倒な相手ね!」
全てが誤算だった。カリーナが突然動き出したのだ。
忌々しい「お絵かきツール」が俺の書き込みの邪魔をし、やり直しになり、さらに気力を殺ぐ。
アディームの登場も含め、カイザードの計画は大崩れだ。
メカキマイラの攻撃を何とかかわしたカリーナはカイザードと共に回避に成功し、
抱きつくような格好になった。カリーナの大きなバストがバウンドし、カイザードを刺激する。
下半身がグググ、と反応するも、今はそれどころではない。
既にアディームの攻撃でメカキマイラの尻尾は破壊され、爆発しながら毒液を撒き散らした。
>「……凄いじゃない、アディーム!あなた死んでも生き返るのね!
私も負けてられないわ!」
カリーナもアディームのヤツに感化されている。
巨体で肉体は絞られている。俺の野望のためには厄介なライバルになるだろう。
カリーナがハイキックとカマイタチを叩き込むと、ブルンブルンと肉体が躍動し、
強烈な攻撃をわき腹に受け、俺が持ち込んだメカキマイラはいよいよ弱ってくる。
>「カイザード!このままだとあいつが逃げちゃう!
私銃とかそういうの持ってないの、追撃頼める?」
相変わらずカリーナの声は艶かしい。とても魔族とは思えぬ。
俺のメカキマイラをアディームが追っている間がチャンスだと、カイザードは思った。
カイザードは肉薄した状態で完全にキマイラの方にカリーナが目を奪われている隙に
カリーナ両脚に隠し持った麻酔銃を撃ち込んだ。
よろめくカリーナの服を素早く脱がせると乳房を揉み、自らも下半身を露出させて
上へとのしかかった。体格差が不恰好だが、まさかの状態には想像もできなかったに違いない。
アディームが俺の大事なペットであるメカキマイラを仕留ている頃には、
カイザードは意識を失いつつあるカリーナに挿入し、腰を振っていた。
「ん、んんあー、あああタマ袋おかしい、んあ、出るぅ!」
そしてカリーナの胎内に射精した。「早撃ち」の名に相応しく、何度も確実に腰を震わせながら発射していった。
カリーナの肉体がブルン、ブルン、と振るえ、胎内のペニスと精液、愛液がシェイクされる。
射精した直後の余韻というのは、どうしてこうも空しいものなのだろう。
ただやってはいけないことをやった、そして離脱しないとヤバい、殺されるという感覚から、
カイザードはペニスを抜こうとした。しかし、その前に銃が抜かれ、心臓が撃ち抜かれていた。
「そうだ・・・そういえばモノホンの銃を忘れて・・・たぜ・・・」
カイザードとメカキマイラ様はこれにて一組の男女によって始末されてしまった。
(カイザード、絶望と欲望に苛まれ錯乱してカリーナを襲い、ここに死す) >>19
アディームの戦いはヒットアンドウエイ
必中のシュチュエーションをつくりだし、強力な弾丸を叩き込んだ後は速やかに離れる
寄生生物たちのおかげで高い防御能力を持っているものの、その代償に凄まじい勢いで体力を消耗していくのだ
接近戦で更なる消耗を続けられるはずもない
メカキマイラはその姿に反して装甲は動物レベルのようで、銃弾を受け尻尾がはじけ飛ぶ。
>「……凄いじゃない、アディーム!あなた死んでも生き返るのね!
> 私も負けてられないわ!」
「ははっ、死んでもというか死なせてもらえないという方が正しそうだけどね」
一息つきながら引いた自身の入れ替わりで飛び込んでいくカリーナに言葉を返した。
カリーナの戦い、それはこの世界の住人の戦いでもある。
異邦人の立場であるアディームはこの世界の情報を何も持っていない。
それゆえに、戦い方一つも新たなる重要情報なのだが、それはアディームの想像を超えるものだった。
突っ込むカリーナを迎え撃つ火炎放射、いや、むしろ火炎放射に突っ込んでいったのか?
強力な炎は逆巻く風に蹴散らされ、そのまま繰り出されたハイキックはメカキマイラの山羊頭をずたずたに切り裂いていく
風は目で捉えられはしないが、山羊頭の抉れる様が風の形をくっきりと浮かび上がらせていた。
「おいおい、魔法みたいな、いや、この世界では実在する魔法、という事か
参ったねえ……ありゃ近づくだけでも切り裂かれそうだわ」
戦いを見ながらアディームは呟く
カリーナと戦うつもりはないが、風の魔法がカリーナの固有能力なのか、一般化された魔法技術なのか判断つかない
もし一般化された魔法技術であれば、カリーナ以外に同じことができるものがいてもおかしくない。
そして肉薄して一撃叩き込む自分のスタイルに、不可視の風を身に纏う魔法は天敵ともいえる技と言えるのだから。
とりあえず今はカリーナが味方であることを感謝し、戦いを見守りながら懐を漁る。
>「カイザード!このままだとあいつが逃げちゃう!
> 私銃とかそういうの持ってないの、追撃頼める?」
尻尾と山羊頭を破壊され、よろよろと逃げ出すメカキマイラに追撃と声をかけられたカイザードに目をやると、その姿がぼんやりとした光に包まれていた。
表情は見とれないが、口元には笑みを浮かべている。
まるで何か幸せな夢を見ているかのような……だがその内情をうかがい知ることはできない
光が弱まると同じくして、カイザードの姿も薄く、色を失っていく
姿が消えていくにつれ、アディームの記憶から、そして世界の過去と現在の認識からカイザードという存在が消えて行った
文字通り、最初から存在しなかったように
ソ シ テ セ カ イ ハ カ イ ザ ン サ レ ル >「アディーム!このままだとあいつが逃げちゃう!
> 私銃とかそういうの持ってないの、追撃頼める?」
「うはっ、射撃は得意じゃないんだけど、言っている場合でもないよねえ」
懐から取り出したミオスタチン関連筋肉肥大患者用高カロリーキューブを口に含み、銃を構える。
ミオスタチン関連筋肉肥大とは、筋肉が以上発達する病気である
僅かなトレーニング出凄まじい筋肉肥大が起こるのだが、あらゆるエネルギーが筋肉肥大に使われるために、脳にカロリーがいきわたらないという弊害が生じるのだ
パワー全振りの知能0な筋肉ダルマなキャラが創作物には良くいるが、ミオスタチン関連筋肉肥大と考えると実に理にかなったなれの果てともいえるのだ。
そういった患者の為に、常人では消化しきれないほどのカロリーを詰め込んだ携帯食キューブが存在するのだが、憑き物によって凄まじいカロリー消費に晒され続けているアディームにとって実に都合の良い食べ物であるといえよう
「手負いの獣、近づくとなにされか判らないしねえ〜」
両足を開き、両手で銃を持ち機械化された樹に背を預け姿勢を固定。
狙いを定め……
二つの轟音が鳴り響いた。
一つは大口径の銃から発射される
そしてもう一つは、メカキマイラが大破する音であった。
「やれやれ、物騒な世界だけど、なんとか落ち着いたようでよかった」
メカキマイラの残骸を横目に共に戦った戦友に握手をしようと手を伸ばしかけ、思わず引っ込める
「おっと、さっき山羊頭をズタズタにした風は、もうないか、な?
差し出した手もズタズタにされちゃたまらないからさ
良ければ手をいいかな?
お互いに手を握り合うのは俺の世界では友情の印、共に戦った戦友と握手をしてこれからの事を話したいのだけど?」
おどけたように肩をすくめて見せて、改めて手を差し出した。
異世界から来たばかりで、この世界の事を何も知らないので、カリーナに同行しこの世界を見たいという事を。
そしてカリーナの目的とこれからの予定を尋ねるのであった。 手を差し出す先の人物がぼんやりと光る
もうこの時点で、目の前に立つ人物が誰だったのか、もう思い出すことができないでいた。
それは無理じゃないかな
アディーム
どこからとも聞こえてくる声に、アディームは小さく息をつきながら肩を竦めた
「残念だが、その通りのようだな」
光は広がりあたりの風景を呑みこみ、アディームの手すらも光に包まれる
自分自身もその光の一部になる事を感じならが、既にここがどこだったかもわからなくなっているが、それでもアディームは叫ぶ
「なぁに、よくある事さ。
俺が今までどれだけの世界を渡り歩き、その終末を見届けてきたと思う?
また新たなる世界で物語を紡ぎ、その行く末を見届けるさ。
この世界も楽しかったぜ?」
誰にいうでもなく、既に形が失われ光の塊となったアディームはにこやかに笑い、やがてその光は薄まり消えて行った
ソ シ テ セ カ イ ハ ト ジ ル
残されたのは静寂
誰もいなくなった世界は静かに時を過ごし、やがて忘却の彼方へと消え去る
あるいは追憶を頼りにまた来訪するものが世界を始めるのか
今は只静かに、旅人の去った世界だけが残されたのであった ここは創造した者に名付けられることなく、作る途中で飽きられてしまった世界。 ソ シ テ セ カ イ ハ マ タ ヒ ラ ク
旅人の去った世界。
そこに一条の光が差し込んできた。
カリーナは背負った我が子が眠りについたのを確認すると、教会へと預ける。
「悪いね。私もこれから仕事があるから」
突然自分に襲い掛かったカイザード、そして目の前からメカキマイラと共に消えていったアディーム。
目の前にうっすらと写ったカイザードの亡骸。
アディームとカイザード、二人の男が微笑む姿が今ではどこか遠い。
腹から産まれた子はカイザードのものなのだろう。面影がはっきりとしている。
(魔族のハーフだと差別されないように、守っていかなくちゃ…)
結局産んだ息子にはカイムと名付けた。あの二人の男から名前を取った。
カイムには充分な乳を与え、もう普通の食事もできるようになっている。
(とはいえ、鍛錬をさせるのはまだ早いから、しばらくは悪いけど、教会の孤児院行きね…)
既に辺りは暗く、久々の旅人になるため、まずは冒険者としての仕事にありつかんと、
酒場へと足を運ぶ。
「久々だね、この空気…!」
泥臭くて、どこかドキドキして、懐かしい、これが旅人たち。
良く見ると若い男も沢山いる。どれも良い男ばかりだ。
「ねぇ、ちょっと隣に腰掛けてもいい? 面白い仕事の話、聞かせてよ」
カリーナに若い男たちは魅力を感じただろう。どれだけ大柄であっても、彼女から女としての色気は褪せない。
26歳のカリーナには、まだまだ多くの男たちとの邂逅があるに違いない。
そしてまた、やらかすのだ。
同じような過ちを――。
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いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね
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