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【SFファンタジー】旅人たち【短編TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net
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0001 ◆u/UKBUweaA
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2017/09/10(日) 20:59:20.44ID:7F2IOHbs
歪んで壊れた世界、だからこそ美しい。

ここは創造した者に名付けられることなく、作る途中で飽きられてしまった世界。
物理法則は歪み、生態系は正常なピラミッドを維持することなく、かつては文明の兆しすら見えなかった。

だが、ここに目を付けた者たちがいた。
世界を渡り、次元の壁を容易に超える者たち。魔法や科学、あるいはもっと別の手法で
彼らはやってきて、管理者のいないこの世界を広大な実験場とした。

彼らの中には子孫を残し、ここで暮らすことを決めた者たちもいた。
やがて来訪者とその子孫が村を作り、街となり、やがて国となった。

最初の来訪者から500年経ち、複数の国が比較的安定した国家を築き上げた時代。
来訪者たちに倣ってか、国と国との間を行き交う旅人たちが最も多く、この壊れた世界で数々の発見と成功があった時代だ。

――そして今日もまた、一人の旅人が道を行く。

ジャンル:魔法・機械なんでもありSFファンタジー
コンセプト:様々な地域を旅する短編旅行記
期間(目安):特になし
GM:なし(NPCは基本的に全員で共有とする)
決定リール・変換受け:あり
○日ルール:一週間
版権・越境:なし
敵役参加:あり
名無し参加:あり(雑魚敵操作等)

参加者テンプレ

名前:
年齢:
性別:
身長:
体重:
スリーサイズ:(大体の体格でも可)
種族:
職業:
性格:
能力:
武器:
防具:
所持品:
旅の目的:
容姿の特徴・風貌:
簡単なキャラ解説:
0015カイザード ◆tTdauh81E.
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2017/09/18(月) 12:12:10.66ID:2X5GxBSF
>「そう、なら一緒に来てほしいの。機械化が進んでるって分かったならやりようはあるし、仲間は多い方がいいわ」

へーえ。結構女らしいところあるんだな。

「じゃあ乗った。迷わず俺はお前を守る。絶対退屈はさせねぇ…」

カリーナは危険を顧みる様子もない。なかなかの勇敢な女だ。
カイザードはだいぶカリーナに惹きつけられていた。

>「報酬が必要なら言って。あなたの実力は十分なもの、金を払う価値はあると思う」

「報酬は身体で、と言いたいところだったが、カネがあるならカネで貰う。
女が足りなくなったら、その時はカネで買うさ。もっとも、そうもならなさそうだが」

と、邪魔が入ったようだ。

>「あ〜、お取込み中のトコロ失礼、というかもう終わった後かな?
俺の名はアディーム、遠い世界でトレジャーハンターしているのだけどこちらに迷い込んでしまったようでね」

「おう、お取り込み中ってほど何も始まってないがな。俺はカイザードだ。冒険者をしている。
良い筋肉にタッパもある。いざとなれば盾ぐらいにはなりそうだな」

さて、切り株から腰を上げて少し歩いていくと、奥から謎の声が響いた。

キェェェェ・・・

「まさか…メカキマイラ!」

辛うじて口から吐出されるブツを避ける。
さらに、尻尾からは何かを連射してきた。

「マシンガン・レーザーだ。しかも痺れ薬入りのな」

こいつはマシンガン・レーザーと猛毒液を出してくる。
マシンガン・レーザーは連射式で一発一発が並みの冒険者なら貫通させるだけの威力があり、
さらに電気で痺れさせる効果まである。
猛毒の液に関してはぶっかけられれば大変だし、こいつは他にも酸をバラまいて
装備を溶かしてくる。

「とりあえず、攻撃がくるぞ、気をつけろ」

レーザー、毒液、酸が三人を襲う。
カイザードは一気に懐へと飛び込みながら攻撃をかわした。
0016アディーム ◆4RTIWpAKZM
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2017/09/20(水) 19:20:04.07ID:BphJSJ/t
>>14>>15
茂みから踏み出し声をかけた二人は、無事に反応してくれた
どうやらこちらの言葉は通じるようだ。
そして敵意のない事も。

カリーナと名乗った青肌の大女は随分と友好的で同行への誘い水を向けてくれ、アディームは喜んでそれを受ける。
それに興味深いキーワードも散りばめてくれていた
【放浪者】【ご先祖様と同じ世界】
どうやら異世界から異邦人が迷い込んでくることが珍しくない世界らしい

成程、それでこの対応ね、と心の中で納得するアディーム
生物的にも文化的にも異質な存在が突然現れれば警戒されるのもやもなしであろうに、これだけ受け入れてくれるのだから

「いやいや、ありがたいねえ。美人の微笑みで迎え入れてもらえるとは。
それに引き換え……」
嬉しそうな呟きは、カイザードに視線が移るにつれて引きつったものに変わっていった。

カリーナとは対照的にカイザードと名乗る男。
赤いジャケットにハットをかぶり、既にオーラからして近寄りがたい何かを纏ってこちらを刺すように醸し出されているようだ。
ぶっきらぼうに「盾ぐらいにはなりそうだな」と言われればアディームの頬も引きつるというものだ。


歩き始めたカイザー度の後について歩いていると、謎の鳴き声
>「まさか…メカキマイラ!」
「は?キマイラ?」

突如とした猛獣型ロボットのような【それ】に思わずアディームの反応が一歩遅れる。
危険を察知し腰のデュランダルを抜こうとするが、大型の拳銃は素早くホルスターから抜くには不向きで、さらに一歩遅れる。
その遅れが二歩続けばそれは致命の遅れとなる

その間にカイザードは回避行動に入っており、口から吐き出されたブツはその後ろにいたアディームに直撃。
顎、首、胸に大きくシミを作ったもう毒液は即座に肌から浸透してアディームの全身に激痛を走らせる。
痛みに動きの止まったアディームの額に繰り出されたマシンガンレーザーの内の一発がが直撃した
衝撃で大きく仰け反ったが倒れる事は免れている。
0017アディーム ◆4RTIWpAKZM
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2017/09/20(水) 19:20:55.19ID:BphJSJ/t
「お、っふう……ひひひゃりほれとは、ほのしぇはいもひひしいねえ」
訳:お、っふう……いきなりこれとは、どの世界も厳しいねえ

レーザーマシンガンの直撃を頭部に受け、ろれつが回らない状態とはいえ呟けるのに驚くかもしれないが、更なる驚きが続く
アディームの背中からどす黒い液体が吐き出されたのだから。

一見ではわからないが、人面相の為に服の背中部分には切れ目が入れてある
背中に顕現した人面相は人間の管を全て網羅するように根を張り巡らせている
浸透した毒液を吸収し、背中の口から吐き出したというわけだ

毒液を排出し、仰け反った体勢から起き上がったアディームの額には銀色の鉢金が当てられていた
微妙な丸みと輝きがレーザーをはじいたのであろう。
骨髄に寄生するメタルスライムが宿主を守るために表層を覆い防御した結果である。

そして頭部のドレッドヘアに見えるがそれも寄生生物であり、蠢きアディームの首筋にその先端を突き立てる
鎮痛剤、反応薬、筋肉増強剤、解毒剤、緩和剤、回復薬など、宿主を強化するドーピングを施していく

「あああ、、レーザーに痺れ薬ってなんのこっちゃと思えば、ほふいふ事なのな」

毒物排出し、レーザーを防ぎ、各種強化薬を入れてもアディームはまだ戦えない、
なぜならば、レーザーそのものは防げてもそれの付随する電撃による筋肉萎縮までは防げなかったからだ。
緩和剤の投与によって回復しつつあるとはいえ、それを待ってはいられない

「痺れちゃいるけど、戦えないと一緒に行けないからねえ、仕方がないやなあ」

電撃で痺れているにもかかわらず、アディームは一歩を踏み出した。
魔法や異能が当たり前のように存在するこの世界の住人には見えるかもしれない。
今のアディームは自分の身体機能で動いているのではない、と。
左手に抱えられた桐箱に入った市松人形から溢れる髪の毛がアディームの肉体の各所に伸び禍々しいオーラで包み、まるで人形のように動かしているのだ。

そして二歩目でアディームの姿はそこから姿を消し、一気にメカキマイラの側面まで間合いを詰めた、尻尾に銃を押し当てていた
アディームの経験により開発された間合いを外す独特の歩法と強化された肉体そして外的作用による操作、この三つの融合による機動力がアディームの戦闘スタイル
もっとも、肉体の方はまだ痺れたままではあるが

「百発百中は射撃技能だけど、一発必中は外さないシュチュエーションを作り出すタクティス!
抜き打ちも射撃も下手だけど、ここなら外さないさ
てことで、もう痺れるのはごめんだから尻尾頂くよ〜」

呪われた銃デュランダルは巨大なリボルバーであって、それでも装填数四発の大口径銃
使用される銃弾もオリジナルハンドメイドであり、弾がなくなればアディームの生気を弾として放出する。
無駄撃ちはできないが故の一発必中!

謎の金属でできており、その一撃の威力は凄まじく、もちろん撃ち手にも大きな衝撃が来るのだが、メタルスライムに寄生され強化骨格状態になっていることが幸いした
強力な銃弾を的確に、そして確実にメカキマイラの尻尾に撃ちこみ、同じ速さで間合いを外し後ろに下がるのであった。
0019カリーナ ◆u/UKBUweaA
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2017/09/26(火) 20:17:14.82ID:ruKeeCEG
>「まさか…メカキマイラ!」

「面倒な相手ね!」

誰かがどこかの世界から持ち込んだ合体生物、キマイラ。
身体は獅子、背中には山羊頭、尻尾は蛇となっていて高い知能を持ち、
人語を理解し魔法を使いこなす強敵だ。

それが機械化してしまったメカキマイラは、知能は下がったが
全身に搭載された武装を生物と見ればまき散らす厄介な存在になった。

いきなりの奇襲をカイザードとカリーナはなんとか避けたが、
この世界に来たばかりのアディームは反応しきれなかった。

>「お、っふう……ひひひゃりほれとは、ほのしぇはいもひひしいねえ」

「アディーム!……って、あなた生きてるの?」

レーザーを頭に受け、身体の各所に毒液をもらったにも関わらず
アディームの意識は残っている。しかも倒れることなく、それどころか歩き出した。

>「百発百中は射撃技能だけど、一発必中は外さないシュチュエーションを作り出すタクティス!
抜き打ちも射撃も下手だけど、ここなら外さないさ
てことで、もう痺れるのはごめんだから尻尾頂くよ〜」

アディームの身体が髪の毛に包まれたかと思うと、カリーナが瞬きする間に
メカキマイラの懐へと潜り込んでいる。

そしてこの世界の銃のサイズに当てはめても大きいと分かるごついリボルバーを取り出し、
メカキマイラの尻尾へと強烈な一発を撃ち込む。
機械化されたとはいえ装甲と呼べるほどの硬さを持たない皮膚はあっさり砕け、
尻尾は機械油をまき散らし無残にちぎれた。

「……凄いじゃない、アディーム!あなた死んでも生き返るのね!
 私も負けてられないわ!」

カリーナも今が踏み込む瞬間と思ったのか、メカキマイラの側面、
機械化され火炎放射をまき散らす山羊頭めがけて突進する。

「風よ、存分に荒れなさい!」

そう叫ぶと、カリーナの身体を風が包み込む。
ガントレットにはめ込まれた宝石を触媒に、カリーナが自分の身体に強化魔法をかけたのだ。
山羊頭から吐かれる火炎は突風に煽られてカリーナへと当たることなく、左右へ逸れていく。

「まずは――お前からッ!」

山羊頭にぶつかる寸前、カリーナはふわりと浮き上がったかと思うと
腰をくねらせ、風を纏った強烈なハイキックを山羊頭に叩きこんだ。
無数のかまいたちが表面と内部を削り取り、カリーナの脚がそれらを全て砕いていく。

無視できないダメージを続けて負わされたメカキマイラは、
まだ動く身体を引きずって逃げ始めた。今はまだ遅いが、加速がつけば三人では追いつけないだろう。

「カイザード!このままだとあいつが逃げちゃう!
 私銃とかそういうの持ってないの、追撃頼める?」
0020カイザード ◆tTdauh81E.
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2017/09/27(水) 14:19:54.37ID:GdZQi2PL
カイザードは虎視眈々と機会を狙っていた。
カリーナは動かない。

>「面倒な相手ね!」

全てが誤算だった。カリーナが突然動き出したのだ。
忌々しい「お絵かきツール」が俺の書き込みの邪魔をし、やり直しになり、さらに気力を殺ぐ。
アディームの登場も含め、カイザードの計画は大崩れだ。

メカキマイラの攻撃を何とかかわしたカリーナはカイザードと共に回避に成功し、
抱きつくような格好になった。カリーナの大きなバストがバウンドし、カイザードを刺激する。
下半身がグググ、と反応するも、今はそれどころではない。

既にアディームの攻撃でメカキマイラの尻尾は破壊され、爆発しながら毒液を撒き散らした。

>「……凄いじゃない、アディーム!あなた死んでも生き返るのね!
 私も負けてられないわ!」

カリーナもアディームのヤツに感化されている。
巨体で肉体は絞られている。俺の野望のためには厄介なライバルになるだろう。

カリーナがハイキックとカマイタチを叩き込むと、ブルンブルンと肉体が躍動し、
強烈な攻撃をわき腹に受け、俺が持ち込んだメカキマイラはいよいよ弱ってくる。

>「カイザード!このままだとあいつが逃げちゃう!
 私銃とかそういうの持ってないの、追撃頼める?」

相変わらずカリーナの声は艶かしい。とても魔族とは思えぬ。
俺のメカキマイラをアディームが追っている間がチャンスだと、カイザードは思った。

カイザードは肉薄した状態で完全にキマイラの方にカリーナが目を奪われている隙に
カリーナ両脚に隠し持った麻酔銃を撃ち込んだ。

よろめくカリーナの服を素早く脱がせると乳房を揉み、自らも下半身を露出させて
上へとのしかかった。体格差が不恰好だが、まさかの状態には想像もできなかったに違いない。

アディームが俺の大事なペットであるメカキマイラを仕留ている頃には、
カイザードは意識を失いつつあるカリーナに挿入し、腰を振っていた。

「ん、んんあー、あああタマ袋おかしい、んあ、出るぅ!」

そしてカリーナの胎内に射精した。「早撃ち」の名に相応しく、何度も確実に腰を震わせながら発射していった。
カリーナの肉体がブルン、ブルン、と振るえ、胎内のペニスと精液、愛液がシェイクされる。
射精した直後の余韻というのは、どうしてこうも空しいものなのだろう。

ただやってはいけないことをやった、そして離脱しないとヤバい、殺されるという感覚から、
カイザードはペニスを抜こうとした。しかし、その前に銃が抜かれ、心臓が撃ち抜かれていた。

「そうだ・・・そういえばモノホンの銃を忘れて・・・たぜ・・・」

カイザードとメカキマイラ様はこれにて一組の男女によって始末されてしまった。

(カイザード、絶望と欲望に苛まれ錯乱してカリーナを襲い、ここに死す)
0021アディーム ◆4RTIWpAKZM
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2017/09/28(木) 19:33:13.28ID:sthJ36VL
>>19
アディームの戦いはヒットアンドウエイ
必中のシュチュエーションをつくりだし、強力な弾丸を叩き込んだ後は速やかに離れる
寄生生物たちのおかげで高い防御能力を持っているものの、その代償に凄まじい勢いで体力を消耗していくのだ
接近戦で更なる消耗を続けられるはずもない

メカキマイラはその姿に反して装甲は動物レベルのようで、銃弾を受け尻尾がはじけ飛ぶ。
>「……凄いじゃない、アディーム!あなた死んでも生き返るのね!
> 私も負けてられないわ!」

「ははっ、死んでもというか死なせてもらえないという方が正しそうだけどね」
一息つきながら引いた自身の入れ替わりで飛び込んでいくカリーナに言葉を返した。

カリーナの戦い、それはこの世界の住人の戦いでもある。
異邦人の立場であるアディームはこの世界の情報を何も持っていない。
それゆえに、戦い方一つも新たなる重要情報なのだが、それはアディームの想像を超えるものだった。

突っ込むカリーナを迎え撃つ火炎放射、いや、むしろ火炎放射に突っ込んでいったのか?
強力な炎は逆巻く風に蹴散らされ、そのまま繰り出されたハイキックはメカキマイラの山羊頭をずたずたに切り裂いていく
風は目で捉えられはしないが、山羊頭の抉れる様が風の形をくっきりと浮かび上がらせていた。

「おいおい、魔法みたいな、いや、この世界では実在する魔法、という事か
参ったねえ……ありゃ近づくだけでも切り裂かれそうだわ」
戦いを見ながらアディームは呟く
カリーナと戦うつもりはないが、風の魔法がカリーナの固有能力なのか、一般化された魔法技術なのか判断つかない
もし一般化された魔法技術であれば、カリーナ以外に同じことができるものがいてもおかしくない。
そして肉薄して一撃叩き込む自分のスタイルに、不可視の風を身に纏う魔法は天敵ともいえる技と言えるのだから。

とりあえず今はカリーナが味方であることを感謝し、戦いを見守りながら懐を漁る。

>「カイザード!このままだとあいつが逃げちゃう!
> 私銃とかそういうの持ってないの、追撃頼める?」

尻尾と山羊頭を破壊され、よろよろと逃げ出すメカキマイラに追撃と声をかけられたカイザードに目をやると、その姿がぼんやりとした光に包まれていた。
表情は見とれないが、口元には笑みを浮かべている。
まるで何か幸せな夢を見ているかのような……だがその内情をうかがい知ることはできない
光が弱まると同じくして、カイザードの姿も薄く、色を失っていく
姿が消えていくにつれ、アディームの記憶から、そして世界の過去と現在の認識からカイザードという存在が消えて行った
文字通り、最初から存在しなかったように





ソ シ テ セ カ イ ハ カ イ ザ ン サ レ ル
0022アディーム ◆4RTIWpAKZM
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2017/09/28(木) 19:33:46.21ID:sthJ36VL
>「アディーム!このままだとあいつが逃げちゃう!
> 私銃とかそういうの持ってないの、追撃頼める?」

「うはっ、射撃は得意じゃないんだけど、言っている場合でもないよねえ」
懐から取り出したミオスタチン関連筋肉肥大患者用高カロリーキューブを口に含み、銃を構える。

ミオスタチン関連筋肉肥大とは、筋肉が以上発達する病気である
僅かなトレーニング出凄まじい筋肉肥大が起こるのだが、あらゆるエネルギーが筋肉肥大に使われるために、脳にカロリーがいきわたらないという弊害が生じるのだ
パワー全振りの知能0な筋肉ダルマなキャラが創作物には良くいるが、ミオスタチン関連筋肉肥大と考えると実に理にかなったなれの果てともいえるのだ。
そういった患者の為に、常人では消化しきれないほどのカロリーを詰め込んだ携帯食キューブが存在するのだが、憑き物によって凄まじいカロリー消費に晒され続けているアディームにとって実に都合の良い食べ物であるといえよう

「手負いの獣、近づくとなにされか判らないしねえ〜」
両足を開き、両手で銃を持ち機械化された樹に背を預け姿勢を固定。
狙いを定め……

二つの轟音が鳴り響いた。

一つは大口径の銃から発射される
そしてもう一つは、メカキマイラが大破する音であった。


「やれやれ、物騒な世界だけど、なんとか落ち着いたようでよかった」

メカキマイラの残骸を横目に共に戦った戦友に握手をしようと手を伸ばしかけ、思わず引っ込める

「おっと、さっき山羊頭をズタズタにした風は、もうないか、な?
差し出した手もズタズタにされちゃたまらないからさ
良ければ手をいいかな?
お互いに手を握り合うのは俺の世界では友情の印、共に戦った戦友と握手をしてこれからの事を話したいのだけど?」

おどけたように肩をすくめて見せて、改めて手を差し出した。
異世界から来たばかりで、この世界の事を何も知らないので、カリーナに同行しこの世界を見たいという事を。
そしてカリーナの目的とこれからの予定を尋ねるのであった。
0024アディーム ◆4RTIWpAKZM
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2017/10/05(木) 20:27:35.08ID:E2KEcKuf
手を差し出す先の人物がぼんやりと光る
もうこの時点で、目の前に立つ人物が誰だったのか、もう思い出すことができないでいた。

それは無理じゃないかな
アディーム

どこからとも聞こえてくる声に、アディームは小さく息をつきながら肩を竦めた

「残念だが、その通りのようだな」

光は広がりあたりの風景を呑みこみ、アディームの手すらも光に包まれる
自分自身もその光の一部になる事を感じならが、既にここがどこだったかもわからなくなっているが、それでもアディームは叫ぶ

「なぁに、よくある事さ。
俺が今までどれだけの世界を渡り歩き、その終末を見届けてきたと思う?
また新たなる世界で物語を紡ぎ、その行く末を見届けるさ。
この世界も楽しかったぜ?」

誰にいうでもなく、既に形が失われ光の塊となったアディームはにこやかに笑い、やがてその光は薄まり消えて行った



  ソ シ テ セ カ イ ハ ト ジ ル  


残されたのは静寂
誰もいなくなった世界は静かに時を過ごし、やがて忘却の彼方へと消え去る
あるいは追憶を頼りにまた来訪するものが世界を始めるのか

今は只静かに、旅人の去った世界だけが残されたのであった
0025創る名無しに見る名無し
垢版 |
2017/10/06(金) 21:02:17.16ID:4qlbhG39
ここは創造した者に名付けられることなく、作る途中で飽きられてしまった世界。
0026 ◆Ndk8HEBUYXpl
垢版 |
2017/10/06(金) 22:38:10.92ID:26PM+ytD
 ソ シ テ セ カ イ ハ マ タ ヒ ラ ク


旅人の去った世界。

そこに一条の光が差し込んできた。

カリーナは背負った我が子が眠りについたのを確認すると、教会へと預ける。

「悪いね。私もこれから仕事があるから」

突然自分に襲い掛かったカイザード、そして目の前からメカキマイラと共に消えていったアディーム。
目の前にうっすらと写ったカイザードの亡骸。
アディームとカイザード、二人の男が微笑む姿が今ではどこか遠い。

腹から産まれた子はカイザードのものなのだろう。面影がはっきりとしている。

(魔族のハーフだと差別されないように、守っていかなくちゃ…)

結局産んだ息子にはカイムと名付けた。あの二人の男から名前を取った。
カイムには充分な乳を与え、もう普通の食事もできるようになっている。

(とはいえ、鍛錬をさせるのはまだ早いから、しばらくは悪いけど、教会の孤児院行きね…)

既に辺りは暗く、久々の旅人になるため、まずは冒険者としての仕事にありつかんと、
酒場へと足を運ぶ。

「久々だね、この空気…!」

泥臭くて、どこかドキドキして、懐かしい、これが旅人たち。
良く見ると若い男も沢山いる。どれも良い男ばかりだ。

「ねぇ、ちょっと隣に腰掛けてもいい? 面白い仕事の話、聞かせてよ」

カリーナに若い男たちは魅力を感じただろう。どれだけ大柄であっても、彼女から女としての色気は褪せない。

26歳のカリーナには、まだまだ多くの男たちとの邂逅があるに違いない。
そしてまた、やらかすのだ。
同じような過ちを――。


HAPPY END!!!!!
0027創る名無しに見る名無し
垢版 |
2017/12/27(水) 09:45:53.77ID:C1Z7QFDy
家で不労所得的に稼げる方法など
参考までに、
⇒ 『武藤のムロイエウレ』 というHPで見ることができるらしいです。

グーグル検索⇒『武藤のムロイエウレ』"

QWY5IE24NT
0029創る名無しに見る名無し
垢版 |
2018/05/21(月) 09:11:34.58ID:tRZnwP6O
知り合いから教えてもらったパソコン一台でお金持ちになれるやり方
参考までに書いておきます
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法 モニアレフヌノ』

L3D5I
0030創る名無しに見る名無し
垢版 |
2018/07/03(火) 18:47:49.67ID:f1dClnnX
M3D
0031創る名無しに見る名無し
垢版 |
2018/10/17(水) 19:38:57.94ID:ZU7x6aHX
中学生でもできるネットで稼げる情報とか
暇な人は見てみるといいかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね

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