能力ではなく世界の設定なら考えたことある。相対性理論のパロディで。

その世界は属性が全てを支配しているんだ
そして[死]が属性なのか、そうでなく属性が無い状態を[死]と指しているのか、
古代からの謎で長らく考えられていた。

もしも属性ならば抽出されるはずだが死の属性を取り出せた例は今まで無い。
一方で属性が完全に消失している状態など作り出せるのか?疑問の声があった。
人間が死んだり、幽霊が成仏したり、妖精が消失したり、神が殺されたり、
悪魔が退治されたり…等々はあくまで属性が転移しているだけで死の属性が
付いたわけではないと言う説である。

長らく論争は続いたがついに決着のときを迎えた。完全に属性が無い状態の
生成に成功したのである。属性が消失した状態に他の属性を与えると転移を
起こし死に至ることが観測されたのである。

それでもアンデッド、降霊、蘇生、あるいは属性が転移しただけなのに
なぜ我々は死んだと認めるのか根拠に乏しい、冥界からの信号など、
説明できないこともいくつかあった。

さらに時代が下ると、世界は虚無で埋め尽くされている説が提唱される。
立証はされていない。属性が転移する僅かな時間に虚無状態が生じて、
前の属性の記憶が残っていて死体を動かしていると言うのである。
これだと不死の説明も出来た。

ある魔術師見習いが考える「もしかして虚無なんてないんじゃないか?」と。
[死]→観測され明確に決定されている、[生]→あいまいで不明確な状態
[見つける]→観測され明確に決定される、[探す]→あいまいで不明確な状態

探している状態を絶対的な基準として生と死は相対的なものと考えた。
この生と死を相対化する理論を調べていくと、いくつかの予言が導かれる。
・あらゆる属性が最終的には一元化されていくこと。
・極小の世界では[時]の属性があり菌よりもさらに小さい単位で作用する。
・・寄生生命体であるウィルスが生物に寄生することで時間を操作している。
・未知な部分が多かった[星]は巨視的に発現している属性であり膨大なエネルギー源になりえる。
・謎や未知を極限まで高めることで[生]の属性を生み出せること。
・冥界は死を受け入れた諦念が生み出した属性の塊。
・はるか彼方には[星]の属性があり、さらに向こうには[天空]の属性がある。
・極小さな世界に時属性があるのは小さな世界では生と死の区別がないから。
・天空のような大きさでは星の寿命と人の寿命が等しくなる。
・・天空単位の大きさから見ると、死ぬときに死の属性を取り出せば、
  自由に属性を変化させることが可能な[生]の属性を反作用で生み出すことも可能となる。
・この[生]の属性を[星]の属性に変えることで膨大なエネルギーを取り出せる。
・属性とは位相である。
・・各属性は別の属性の位相であり、動きを完璧に読み解けば他の属性の
  未来を予測が出来る。
・[生]の属性がどの属性に変化するのかは観測しなければ確定しない。