序章
  始まりという名の終わり

ある日。
それは他の人からしたら何事でも無い些細な1日かもしれない。
だが。。僕にとってはこの日が運命の決断になるなんて思いもしなかった。

第一章
  僕とアヤと子猫

今日は、凄くとまではいかないが、そこそこ気持ちのいい晴れである。
いっそこのまま外で眠りにつきたいと思うほどである。
そんなポカポカと気持のいい天気のなか、僕は今日の昼のご飯の材料を母に買いに行かされた。
「休みだから私だって休みたいも〜ん。」
などと、子供のようなことを言いながら、高校二年生にもなった僕に『おつかい』に行かすというのもいかがなものかと思いながらも、行かねば終わらないだろうと思い、行くことにした。
最初は
「この歳にもなってお使いかよ(´Д`)ハァ…」
と思いながらも周りの目線を気にしながら、恥ずかしげに道を歩いていた。
だが、数歩歩いたところでその恥ずかしさは、別のものになった。
ほっぺたがピンクいろになり、胸がドキドキとした。
僕はすぐに走っていき、それに抱きついた。
え?いきなりすぎるだって?
確かにそうかもしれない。
『まちなかの猫』に抱きつく俺は俺でおかしいだろう。だが、それほどまでに俺は猫が好きだった。
するといきなり後ろから肩をたたかれた。
何かと思って後ろを振り返ってみると、そこにはオドオドとし、フニャッとした感じの女の子が涙目でこちらを見ている。
流石にここまでしたらひかれるのも当然かと思い、俺は自信なさ気な声で
「は、はぃ…?」
と言った。
すると彼女は今にも泣き出しそうな表情で次のように言った。
「あ、、あのぉ。
それ私の猫なんですがぁ。
(´;ω;`)」
と、言ってきた。
思っていたよりも声は高く、ハニーシュガーのような甘い声だった。
「あっ!この子猫君のだったのか、。ごめんね。」
と俺が言うと、ハニーシュガーちゃんは、
「いえいえ、猫好きなんですか?」
と言ってきた。

そこから毎日学校が終わるとそのこと一緒に猫を見たり(もちろんまちなかな。家までは行かねーよ笑)
はたまた喫茶店で猫について語り合ったりした。
え?彼女のルックス?
まあまあ慌てるなよ諸君。
今から説明するところだから。
緩崎 彩(かんざき あや)
顔は小さくて、
身長は俺が172cmで、それより頭一個分ちっさいから
約164cm?くらいかなぁ。
髪型はって言うと、肩にはつくけどそこまで垂れ下がってない感じ。ちょうどいいくらいかなぁ。
服はよく明るい色のものを着てるかな?なんか性格と似てる気がする。(ポワポワ笑)
で、話は戻るがそうこうしているうちに、何でも話せるくらいすっかり仲良くなったんだよ。
そんなある晩、俺は明日の用意をぱっぱと済ませると、疲れていたせいかすぐに深い眠りへとついた。
俺は夢の中で何かを見た、
何を見たかは覚えてはいないんだが、なぜか起きた時に一番初めに思い浮かんだのが『彩』だった。
彩の事を考えただけでトクントクンと胸の鼓動がはやまる。
それがなんなのか俺にはすぐにわかった。。。。。

                 続く