むりむり言わないむりやり小説ゲーム
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このスレでは
作家さんが要所要所キーワードとなる部分を空白にして小説を書き、
その空白をレス番指定された人が埋めていって小説を完成させるという
読者参加型小説ゲームを行っています。
(例)
18 名前: 作家さん 投稿日: 2011/11/01(火) 00:00:00
主人公「よし、朝ご飯に>>20を食べよう」
19 名前: 参加者 投稿日: 2011/11/01(火) 00:00:08
シュールストレミング
20 名前: 参加者 投稿日: 2011/11/01(火) 00:00:10
ダイヤ
21 名前: 作家さん 投稿日: 2011/11/01(火) 00:02:40
主人公「硬いよ…」
と言う感じで書き込んでいきましょい! まとめ
http://www.geocities.jp/neetgundam/matome/
http://www.geocities.jp/yardoramatome/
http://www.geocities.jp/qxybb760/top.html
http://muriyari.web.fc2.com/
http://muriyari4th.rash.jp/site/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/computer/32524/
○募集○
・まとめサイトの人が持っていない過去ログをupしてくれる人
・他にまとめサイトを作ってくれる人
・過去の作品をまとめてくれる人
・作家さん。要するに書き手。 ←NEW
【タイムスケジュール】
http://kmix.dabits.net/ts/
(その時に予約されているスケジュールが書かれています)
※予約・確認にはタイムスケジュールスクリプトをご利用ください。(予約は随時受付中)
※開始時間より2時間前には予約するようにしてください。
※押す可能性が多々あるので、かなり長めに時間指定しておいてください
※予約する際は、前後の予定を考慮し、1人あたり2時間は確保できるようにして下さい。
※様々な都合で時間を指定出来ない作者さんもいらっしゃるので、 譲りあったりなどのご協力もお願い致します。 初カキコ……ども……。
ではとりあえず準備も整ったので、もう暫くお待ち下さい。 あ、sageたほうがいいの? そこだけ教えてちゃんwwww この板人いないしガンガン行きたいならageてもいいんでない 〜〜新キャラ及び今回出てきそうな主な登場人物紹介〜〜 (増えすぎたので一部紹介に切り替えます)
【天野 秀】
本編主人公であり絶対神なのですが、覚醒条件がシビアすぎて未だに凡人以下の蛆虫状態。尚、顔だけイケメンになりました。
【天野 アン】(アン・アンダルシア)
歴代最強勇者と名高い十二歳。気づけば凄い頑固な金髪ロリに……と思ったら只の情緒不安定。
【天野 マール】(マール・マルグリッド)
十三代目魔王なのに全然魔王らしくない十三歳。主人公にアピールしつつも、すっかり演劇部馬鹿に。
【天野 メル】(メル・メルエッド)
魔王の付き人な魔法剣士。彼女が居ないと天野家は描写出来ないほどのムードメーカー。氷魔法や重力をも操ります。
【天野 ノエル】(ノエル・エル)
出番が薄い為前回メタな活躍をした三女。読書好きは只のラノベ中毒でした。さり気なく主人公を狙っている模様。
【天野 アリス】(アリス・アリストテレス)
ラグナロク計画の一環で主人公家の養子に。負けず嫌いな為何でも張り合っちゃう駄目な子。神様が嫌いなのだそうで。
【練曲 ネル】(ネルティ・ネルシェイド)
チェリークロックで働くウェイトレス。そして大賢者でゴッドカンパニー重役。おまけに主人公に惚れてるフラグ付きで大出世。
【七福 ことみ】
アンの同級生。御三家の一人で、破邪の紋を持ち悪い人をばっさばっさと倒す設定に。
【三枝 瞳】
マールの親友。大人しい性格だった少女も、突然機械化する設定に。尚バストサイズはCカップだそうです。
【二野 理子】
御三家の護手である家の出身。自意識過剰でちょっぴり暴走気味。魔法少女に変身(物理)します。
【川下 浅海】
鶏鳴中学校の教師であり、アンの担任。美人ですがメイクが濃い為、男が寄り付かないようです。貴重な一般人。
【ルーシー・フェイル】
アフロ大佐及びムスカ大佐の中身。擬態も得意でお茶目な魔界の神様。尚、アリスには頭が上がらない模様。
【トルテ・トールソン】
演劇部所属の褐色少女。でも実はアリスの一味であり、ラグナロク計画に参加しつつも演劇したがる元気娘。 ―――― 勇者なムスメ 第十ニ話
以前、秘密基地として使われていた廃ビルには、がらくただけが残り、人はほぼ出払ったまま、
その場所は本来の主により使われることが無くなり、無駄に広くも感じられた。
使えそうな家具を調達し、この場所を寝室に変えた事も今となっては懐かしいと感じる。
しかし今、その主はこの場所には居らず、とある人間の傍で、娘として暮らしている。
だが、その暮らしに毒されたのか、彼女は本来の計画を忘れてしまったとしか思えない程、落魄れていた。
「……まぁ、それももしかすると、あの男の影響なのかもしれないが」
アフロの髪を撫でながらも、ワイングラスにグレープジュースを注ぎ、アリスと同様の真似をする。
ワイングラスが時折廃ビルに差し込む陽光に照らされ、繊細な色に変わる中、彼女からメールでの連絡があった。
「ドッキリ作戦の内容を考えよ? ……相変わらず主語の無い女だ」
私はジュースを飲み干し、メールに返信する。しかし次の返事が中々返ってこず、
ベッドで寝転がってみたり、アフロを整えてみたり、スキンヘッドに変化させてみたりと、遊ぶしか無い時間を過ごすのだった。
「暇だ! 暇すぎる! ええい、あの女は何時まで私を待たせるのだッ!!」
既に真夜中となっていた。睡魔と格闘する羽目となった私に、ようやく連絡が舞い込む事になる。
その内容はまた、ドッキリと言えばドッキリじゃないの、貴女馬鹿なの? というものであり、発狂しそうになる。
メールの相手は、以前は有栖川アリスと名乗っていた、ラグナロク計画の主でもある。
それでいて、魔界で言うところのお姫様であり、彼女は勇者や魔王のように、紋を継ぐ者でもあった。
そして、彼女の力は私よりも強く、おぞましい。なので彼女に頭が上がらないというのもあるのだが、
もう一点、神でもありながらアリスに従う羽目となった出来事がある――。
―― それは、>>11 ―― それは、直感で神であることを当てられた為。彼女は私が魔界を巡回しつつも、今日も平和だとのんびりした時、姿を現す。
「……貴女が神ね、ルシフェルの紋を持つ女」
「何故、私が神だと知ったのか、教えてもらおう」
「だって名前がそのまんまだもん」
「馬鹿な! 完璧なる偽名であった筈なのに! ……で、魔界のお姫様は何故このような辺鄙な町に?」
「私も巡回なの。……どうして、この世界は魔界って言われてるのか、不思議に思ったから」
彼女は、私に出会う以前から、神々と、そして世界に疑問を持っていた。
一般人が知る事の無い事情、それは姫とて同様。しかし、彼女だけは少々他の一般人とは訳が違う。
彼女は、姉であるアン・アンダルシアと名乗る事になる少女を、赤子の頃に失っている。
その理由もまた、下らない物であった。女神アルテナの交渉に私が何も考えず乗ってしまっただけなのである。
「ねぇ〜、ちょっと今リィンガルドで勇者候補の人材が薄いのよぉ〜。という訳で、あの子、くれない?」
「双子の方の姉か。だが、恐らく姉の方が紋章を継ぐだろう。出来れば妹の方を差し出したいところなのだが」
「うーん、姉の方が良いかなぁ。彼女、まだ赤子なのに強い力を感じるし。後は記憶の改竄であの人の娘と言う事に」
「相変わらず、適当な女神だな。その内怨まれるぞ、この妹の娘からな」
「その時はその時よぉ〜。将来的にも必要なの! その代わり――」
そうして、交渉は成る事となる。我々魔界側は、アリストテレス家の姉となる双子の娘を差し出すことになる。
ではこちらは何を受け取る事が出来たのかというと……>>13 そうして、交渉は成る事となる。我々魔界側は、アリストテレス家の姉となる双子の娘を差し出すことになる。
ではこちらは何を受け取る事が出来たのかというと……悪意一つどころか常識一つ知らない聖女。
彼女自身、力は皆無に等しかった。ただ、近寄り難い何かを持っているのも事実である。
そして月日は流れ、その人物に大した興味も無かった私は、町に送り出す事にし、
ゴッドカンパニーの部長ってつまらない仕事だと愚痴を零しつつも、その世界を統べる仕事に就いていた。
偶然の閃きとも言うべきか、或いは気が狂っただけなのか、ある日この世界を散歩してみようなんて行為に及んでしまう。
そうして出会ったのが、成長したアリスという少女。彼女は、姉を失った理由もまた、直感で気付いてしまっていた。
「私もまだ記憶が曖昧というか、赤子の頃だから覚えているわけが無いけれど……、貴女が一枚噛んでるって思ってる」
「その根拠は?」
「私は、直感しか頼るものを知らないのだわ」
「……ほう、それはそれは」
内心冷や冷やである。彼女の家、アリストテレスは魔界で一番実力を持つ家として成長を遂げている。
その証明となるのが彼女の持つ紋章である。まさかの闇を操るというトンデモ力のそれは、ブラックホールすら生み出す事が出来るらしい。
ちなみに、神と呼ばれる我々七人の存在は、実は例外を除き戦う力を奪われている。それは意図的な物であった。
なので、彼女に襲われれば一太刀も浴びせる暇も無く、凡人のように殺されてしまう。それがゴッドカンパニーの擁する神であった。
「事情、教えて欲しいの。その為に私は直感頼りに散歩していたんだもの」
「やれやれ、キミの直感はニュータイプのそれ以上なのかもしれないね」
「……教えてくれるの? 教えてくれないの?」
本来ならば機密事項であり、企業秘密とも言えるそれを彼女に話すのは、保身も考えれば危険であった。
しかし、私の適当な判断から及ぼした結果であり、降格くらいは免れないとも覚悟し、彼女に事情を話すことになる。
「要するに……、気まぐれな取引だった訳?」
「もう一つ懸念があったとすれば、リィンガルドの女神アルテナに目を付けられたくないというのもあった。あの女、がめついのでね」
彼女は、話は理解したと頷いた。そして……>>15 彼女は、話は理解したと頷いた。そして……彼女はとある通信機器を取り出し、私に見せる。
この世界でも普及し始めているタブレット型PCである。これは、母体となる世界から融通して貰ったものであり、
それを見せると技術屋は目を輝かせていたのを覚えている。そして、実際に私が見たものは……母体となる世界の事情であった。
「これが、どうかしたのか?」
「キムチを食べるとノロウイルスに感染。……陰謀なのだわ」
「いやいや、偶然かもしれない。というか、この世界の人々は割りと凶暴だ。鵜呑みにしちゃいけない」
「そうなのかしら。でも、この世界でも同じ事が起きているのを、貴女は知っていた?」
「あくまで世界の統治はアリストテレス家に任せていたからな……。私には分からん」
「貴女、それでもこの世界の神様なの? しっかりして欲しいものだわ。……あの聖女様、排除対象にするつもりなの」
「聖女……あの女神が寄越した女か」
私は、ゴッドカンパニーの部長クラスで、神として世界を統べる身としては失格であっただろう。
そもそも、何故神様なんてやっているのか、何故ゴッドカンパニーに入社したのか。何故こんなに無駄に長生きしてきたのか。
最早どうでも良くなっていた。ただ適当に、惰性で全てを行い、全てを終わらせて、ぶらぶらと放蕩する。
そんな生き方が身についてしまった私に、彼女の話は思った以上に心を引き裂いてくれた。
全くこの世界を理解しようともせず、人に押し付けて自分は放蕩するだなんて、とんでもないと。
それなら神様なんて不要だと。存在すら必要ないと私に言い放つ。その通りだと頷くしか無かった。
「だから、取引しましょう? ……この件は私が全身全霊を持って解決する。けど、解決した暁には……貴女をこき使っても良いと」
「私に、キミの物となれと?」
「そう捉えて貰ってもいいわ。私はたった今決めた事がある……。神様社会を終わらせる事よ」
彼女の取引に、私は罪の意識も有り従う事にした。所詮、私も元は人間、その時の彼女の威光に照らされ、本質を暴かれた私は、どうしようも無かった。
実際、聖女事件と勝手に命名したそれは、聖女が>>18という内容で人々を欺くのであった。 実際、聖女事件と勝手に命名したそれは、聖女が天地創造のまね事という内容で人々を欺くのであった。
つまりは、創造主を騙る行為であり、それにより人々は彼女に次第に心惹かれていってしまう。
いつしか大聖主とも呼ばれるようになった彼女は、いつしかこの世界の七割の人心を掌握してしまう。
「厄介なものだな、宗教というのは、どの世界でも」
「神様っていうのが存在している時点で厄介だと私は思うの」
「はは、そうかもしれない。して、どうするつもりだ?」
「簡単なのは力での粛清ね。私、細々とするのは苦手なの」
「実力行使か。アリスらしいと言うべきか。しかし、キミの家は石を投げられ、没落するだろう」
「それも承知の上。もうこの世界に未練も何も無いの。……在るのは、世界の変革だけ」
「随分と大層な夢物語を持ち出したものだ。しかし、神の頂点に立つものの存在は絶対だ。
その彼を……キミはどうするつもりかな?」
「それは見て、考えて、判断する。今決めるよりも、実物を、そして母体の世界を見て、決断するわ」
「では、聖女の件はキミに任せよう。そして、それが功を奏した時、私はその世界へのゲートを開こうじゃないか」
アリストテレス家には、その息が掛かった分家が幾つも存在する。その一つがトールソン家と呼ばれる存在。
そこの次代を継いだ少女は、自由気ままという言葉がぴったりと当て嵌まるような少女だった。
アリスは、その家の少女に目星を付け、その少女に先ず力を貸して欲しいと交渉する。
しかし、見た目よりも意外と頭が回るその少女は、彼女に条件を突きつけた。
「力を貸して欲しい……。そうして欲しいのなら、>>20してくれないと」 「力を貸して欲しい……。そうして欲しいのなら、自由にしてくれないと」
「私の家の支配から逃れ、一つの家として、一つの国を持つと言う事?」
「ううん、そんなのどうでもいいかな。もっと、色んな場所を見てみたいって、昔から思ってたんだぁ」
にっこり笑顔で話す割には、どこまで事情を知っているのかと、同伴する私がそう思わされるのである。
神である存在が、その世界に住まう人間一人に度々怯え、震えてしまう。そんな自分が時折情けなくも思う。
まぁ、所詮は自分は窓際族みたいな扱いでこの魔界、エンドブルドに飛ばされたのだ。所詮、小者がお似合いだった。
しかし、アリスはそこでトルテ・トールソンと名乗る少女に全てを話してしまい、私が目を見開いて驚いてしまう。
バラすなと、あっさりと話すなと彼女に突っ込みたくも、話は淡々と進んでいき、トルテもその話を鵜呑みにしてしまう。
「ふぅ〜ん、外の世界ってヤツかぁ。楽しそう! それでいい、それでいこう!
して、私の力……雷神の紋を、どう貸してほしいのか、教えて欲しいかな」
「聖女、ヴァール・ヴァーラを実力行使で倒す。その戦争に力を貸して」
「……本気で? アリストテレスの支配が終わるよ、そんな事をすれば」
「構わないのだわ。今となっては、そんなちっぽけな鳥篭、こちらからさよならするだけだもの」
「分かった、乗るよ、お姫様。うぅ〜、そうと決まればちょっと楽しくなってきた!」
―― そうして、魔界での戦争が始まり、勝敗はアリストテレス家の勝利に終わり、
聖女ヴァール・ヴァーラは人心を惑わせた罪を負い、斬首刑となるのである。その戦争は、魔界に住まう人々にとって随分と圧力を感じたのだろう。
勝利を得たアリストテレス家は、その支配から脱却しようと、自由を訴える人々によって、予想通り没落するのである。
だが、その頃既にアリスとトルテの意思は固まっていた。そして、先に私がトルテを母体の世界、アスワルドに送り出したことを知り、
私に詰め寄り、挙句に不公平だとのたまうのである。
「何でトルテだけ!? 私こそ先に送りなさいよ!!」
「いや……彼女に迫られて、つい……」
「迫られたって……。はぁ、もういい。それで、今トルテはどうしているの?」
「あの娘は今……>>22」 「あの娘は今……最強の名を欲しいままにしている」
「はぁ!? それって、どう言う事……?」
「……では、少し覗きに行こう。少し目を閉じていてほしい」
彼女は頷き、私の掌に手を乗せる。転移ゲートの構築は既に完了しており、後は意識を元の世界に向けるだけ。
あの世界を覗く事は、何処からでも可能ではあった。しかし、実際に地に触れるのは何時振りだろう。
ああ、そうだ、彼氏と別れて自暴自棄で自棄酒を喰らい、挙句に訳の分かんない白髪の男をナンパしたんだっけ。
それで、その人に言われ、ただうんうんと頷いて……。それが現社長の白渡矜持だとは思わなかったものだ。
彼は、私を仕事人間だと称していたが、今となってはどうだろう、随分と落魄れたと言われるのだろうか。
「じゃあ、飛ぶから……しっかり掴まって――」
意識はアスワルド、もとい地球の在る世界に繋がっていき、そちらに動いていく。
この感覚はどうにも慣れない。隣で手を繋ぎ、目をぎゅっと閉じているお姫様はもっと慣れないだろう。
転移酔いとかしなければ良いのだが――と思っていると、到着早々それは吐いてくれるのであった。
「うぇぇぇ、げっぷ……気持ち悪いってモンじゃなかったのだわ!!」
「……いきなり吐くのやめてくれるかな? 掛かったじゃないか」
「うっさい、うっさい! もう、気持ちわるぅ〜い……」
「で、この世界が母体となる世界なのだが、感想は?」
「……魔界の方が発展していない?」
「そうかもしれない。しかし、アレでも世界の規模は狭くて、こちらの方が圧倒的に大きいんだ」
「へぇ……。それでそれで、トルテは? 彼女は何処?」
「……あそこで、最強となっている」
ふと、私がトルテを指差すと、アリスはきょとんとした顔となるのだった。
彼女は既に演劇に夢中となってしまい、一人で>>24という最強の演劇を行っていた。 ふと、私がトルテを指差すと、アリスはきょとんとした顔となるのだった。
彼女は既に演劇に夢中となってしまい、一人で桃太郎という最強の演劇を行っていた。
「わた〜しは、ももからうまれ〜た、ももったろうッ! どぴぃぃぃんっ!!」
臨海市と呼ばれるその街で、そして海園商店街と呼ばれる場所の中で、彼女は一人路上で演劇を行っている。
路上ライブが演劇とは聞いた事が無いと、当初は頭を抱えたものだ。そんな彼女は、毎日楽しそうに最強の演劇を行っていた。
「そぉ〜れ、びりびりだぞぉ〜、びりびりっ! 鬼さんには負けないんだぞぉ〜!!」
そして、彼女を見たアリスは、次第に彼女に恐怖し始めた。……気味が悪かったのだそうだ。
「あれは、一体何? 何をしているの……?」
「演劇という、この世界のでの文化の一つだ。彼女はこちらで演劇に出会い、毎日のように……壊れている」
「……演劇って、世界を支配できるんじゃないかしら」
「流石にそれは無理だろう。某絶対神の力でも借りれば、話は別だろうが」
「……その神を打ち倒すべく、私は来た。貴女と言う神の名を冠する僕を得て、そして私は今、ラグナロク宣言を――って言いたいんだけど……」
それが、アリス、そしてトルテがこの世界にやって来て、順応するまでの顛末だ。
そう、まだその頃はアリスという少女は野望に満ち溢れ、輝きを見せていた。しかし今、彼女は只の雌豚だ。
絶対神に媚を売る雌豚と化したアレは、一応まだラグナロク計画を行おうと、女神アルテナを抹殺しようと企んではいる様子。
しかし、今では何故かドッキリ大作戦を私に任せ、またまた雌豚化してしまっている。……顔だけのイケメンの何が良いのだ。
世の中年収だ。年収こそすべて。私の年収は百万ぽっきりで、生活出来ると思っているのか! なんて嘆いてしまう。
「はぁ、ゴッドカンパニー、退社したいものだ……」
私は再びアリスにメールを送信した。何故私がこのような作戦を練らなければならないのか。
一応、彼女の僕となり、彼女に力を貸すことを決めた私であったが、お遊びに手を貸すほど暇は無い。
なので、今回のドッキリ大作戦には仕掛けを用意した。それは、>>26 ドッキリのことは伝えるが、実際は最後まで何もしない作戦 なので、今回のドッキリ大作戦には仕掛けを用意した。それは、ドッキリのことは伝えるが、実際は最後まで何もしない作戦。
要するに手を加えないのである。彼女に振り回された身でもある、これくらいの仕打ちくらいはしてやりたい。
「とはいえ、今回割りと真面目に計画を遂行するつもりでいるらしいが……、その為に何故ドッキリなのか、理解し難い」
しかし、彼女の様子は気になると、私は夏も近いというのにも関わらず、黒のコートによって身を隠し、更に擬態する。
今日のアフロもまた完璧だ。アフロ大佐となった私は、再び臨海市へ向かうのである。
―― 演劇部、その部員達は普段以上に盛り上がりを見せることになる。
部室内で、文化祭を待ちながら演劇してるだけじゃ、一切伸びない。やはり演劇は人に見せないと。
そんな新人部員で部長候補に名乗りを挙げた部員、二野理子の提案は受け容れられ、商店街に立つ事になる。
「わぁ〜、久しぶりだなぁ、この空気っ!」
「トルテ、ノリノリね……」
「だって、一人で桃太郎音頭を踊ってた時とは違うんだ、今は……部員がこんなに居るんだもん!!」
「あれ、音頭だったの……。踊ってたの……」
「アリスはなんだかやる気なさげだけど、どうして?」
「演劇とか、私興味ないから……」
「ふぅん、こんなに楽しいのに。それ、それ、それぇっ!」
トルテはご機嫌なのか、私に演劇は楽しいものだと見せたいだけなのか、何故か踊り出す。
それは演劇じゃないと言ってあげたいのだが、彼女が夢中となる姿を見ているせいか、思うように口に出せないまま。
当然このままだと演劇項目はただのダンスとなってしまう。それに手段を講じたのが二野理子だった。
「じゃあ、路上演劇ライブやるよ〜! ……先ずは一斑、マールにトルテペア!!」
何故ペアを組ませたのか。そう、結局は躍らせるのである。だが、それに演劇を混ぜたいと提案した彼女は、
先ずマールとトルテに、>>28という演劇ダンスをやらせるのだった。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています