勇者と魔王
>>106のつづきです。
今では大魔王ディアロの妻になった娘のルキアに対して、母親のマルチナは容赦無く攻撃を仕掛けた。
ルキアの放つ暗黒魔法は、マルチナが装備している魔法のビキニによって吸収されてしまう。
そのためルキアは暗黒武器を召喚した。
地獄の大鎌がルキアの前に姿を表した。
マルチナは「そんなものを振り回すような子に育てたつもりは無いよ」と吐き捨てた。
対するルキアが無言で振り回す大鎌を、マルチナはギリギリで交わす。
逃げ惑うマルチナは、反撃の機会を伺うがルキアの攻撃は止む気配が無かった。
「お父さんに会うために、あなたが必要なの」
ルキアはそう言うと、懐からカプセルを取り出した。
いつもはモンスターを詰め込んで戦場で放つ用のカプセルだったが、このカプセルは捕獲用の物だった。
そのカプセルは一瞬で巨大化し、マルチナをそのまま飲み込む。
大魔王ディアロは復活した魔王城でルキアの帰りを待っていた。
「ディアロ様。ただいま帰りました」
妻のルキアが、魔王城に戻って来た。
母親のマルチナを捉えたカプセルを見せると、ディアロは「よくやった」とルキアを褒め称えた。
ルキアの父親で伝説的英雄と呼ばれたジオはどこに消えたのか。その手がかりをディアロが握っていた。 >>114のつづきです。
大魔王ディアロの妻になったルキアは、行方不明になった父親の伝説的英雄ジオの手がかりをディアロから聞いた。
ラグラック城の地下に幽閉されているという。
空間移動魔法でラグラックに向かうルキアだったが、かつての仲間であるレオニール、マリーナ、アイリの三人を護衛に付けた。
ラグラック城の地下に向かうと、牢屋のような場所にジオの姿を見つけた。
「ルキア様。お気をつけて」
レオニールがルキアに話しかけた。
だがルキアは「大丈夫よ」と言いジオの元に近付いた。
この地下室には、ジオだけでなく伝説的英雄の4人が捕らえられている事が解った。
レオニール、マリーナ、アイリはそれぞれの牢屋に向かう事にした。
ジオはルキアの姿を見ると「おお、ルキアか」と立ち上がる。
ルキアは、カプセルから取り出されたマルチナをジオに見せる。
ジオとマルチナの間に生まれたのがルキアだ。
その時、ジオは「ちょうど腹が減っていたんだよ」と言いだした。
するとジオの体から鳥の首、大きな翼、炎をまとった尻尾が現れる。
四聖獣のスジャークと融合した姿になった。
四聖獣はかつて大魔王ディアロがその配下にした強力なモンスターだが、それぞれ伝説的英雄たちによって倒された。
しかし、その魂をラグラックの王が捕らえた英雄たちに融合させて、新たなモンスターを誕生させる事に成功したのだ。
そして、復活したスジャークはマルチナを掴むと、頭から一飲みにした。 5ch民は3行以上の長文は読めないのですから長文は禁止です