0405創る名無しに見る名無し
2017/06/04(日) 07:37:23.24ID:U8kqeNEzまじでやったんだ。私は篠崎と顔を合わせて笑い合った。両サイドバックの2人も喜んでいるのがわかった。
「もっとやりましょう!良さん!!」篠崎は叫んだ。
前半41分。ロスタイムに入った矢先、私たちはラインを余計に上げた。また掛かった。レフリーの2度目の笛を聞いたとき、私は快感を覚えてた。
2度はうまくいった。しかしオフサイドを取った束の間、前半1分のアディショナルタイムが終わろうとする頃だった、
「随分たけーな、おい!」コーチの声が聞こえた瞬間、相手のアタッカーが私の背後にいた。また掛かった、私が思った瞬間、敵の前にボールがフィードされ、私は脚を留めた。
笛がならない。私は混乱した。そうだ……ということは……相手アタッカーと味方キーパーが一対一になったかと思ったところで、すかさず相手はボールを浮かせてボールはゴールに吸い込まれていく。
「バカヤロー!!」コーチの怒号より先に右を見た。ラインが崩れている。右のサイドバックの立野が一人遅れていたのだ。