【ひぐらし】こちらスネーク 雛見沢村に潜入した6
■MGSのスネークが雛見沢に来たら……という二次創作(ネタ)スレだ。
単発TIPS・短編・長編構わず投稿してくれ。
※同人ゲーム板より移転致しました。
テンプレは>>2-4
■過去ログ■
(初代〜4スレ目は同人ゲーム板です)
こちらスネーク 雛見沢村に潜入した
ttp://game13.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1144941095/
こちらスネーク 雛見沢村に潜入した2
ttp://game13.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1175824936/
こちらスネーク雛見沢に潜入した3
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1194857842/
【ひぐらし】こちらスネーク雛見沢村に潜入した4
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1210075518/l50
■まとめwiki■
ttp://www29.atwiki.jp/sne_hina
■したらば■
※ネタバレ注意!
こちらスネーク、雛見沢に潜入した職人様用掲示板
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/10902/
(職人様用掲示板とありますが、ネタバレおkな人は職人じゃなくても大丈夫です)
【本編ストーリーについて】
※本編はキャラ予約制のリレー方式なので、誰でも好きなように続きを書けます。
※続きを書きたい職人さんは「○○と○○予約します(○=キャラ名)」と宣言して下さい。
※登場が未定、または回想シーンのみなどのキャラには( )をつけて下さい。
例:スネーク、梨花、(羽入)予約します」
※( )付きのキャラ以外、予約を重複させないで下さい。
例:A「スネーク+部活メンバー予約します」
B「スネーク、オセロット、忍者予約します」 と予約が重なった場合は、早い者順となりAの方の予約が優先されます。
※他の職人の展開によって予約して執筆していた分が使えなくなった場合、「予約を破棄します」と宣言して下さい。
※本編職人が、予約した日から、二週間以上も続きを更新しない場合、あるいは予約解除の宣言がない場合、
自動的に予約が解除されます。 その場合、再び募集となります。
※本編職人さんは必ずトリップを付けて下さい。第三者による脱退宣言の成り済ましを防ぐ為です。
……すみません、一応生きています。
今週中に投下と&本編個人についてのお話があるので、もう少しお待ち下さい……。 お忙しいとは思いますが、とても面白いです。
これからも頑張って頂けると嬉しいです! TIPS:第三の「侵入者」
鬼ヶ淵沼の地下施設。
この施設は村人の誰にも知られること無く、長い間ひっそりと息を潜めていたが、今や戦場と化していた。
そんな戦場の中を走り回る人物が、一人。
「……な、何よ…………、いったい何が起きてるって言うの!?」
彼女――鷹野三四は、状況を理解していなかった。
自分は助けを求めにここまで来たはずが、なぜか施設の兵士が銃を向けてきたのだ。
一瞬凍りづいてしまったが、人が集まってくる足音がしたため、とにかく助かろうと、訳も分かないまま鷹野は逃げ出した。
別の兵士に会っても、山狗に会っても、同じ反応。
その上、施設のどこかでは争う音がした。
何が起きているのか、彼女にはまったく分からなかったが――、一つだけ、出来ることがあった。
「…………そうだ、…………連絡すれば、……きっと助けてくれる……!!」
――自分が狙われているのは、何かの間違いだ。
鷹野は、この期に及んでも、そう思っていた。
誤解を解くために、鷹野はオセロットと連絡を取ろうと、施設内を逃げ回っていた。
必死に走り回り、彼女はようやく「通信室」と書かれた部屋にたどり着いた。
中に入ると、通信室を警護していたはずの兵士が倒れていた。
以前、富竹達が彼らを無力化したのだが、もちろん鷹野はそのことを知らない。
それに、「なぜ倒れているのか」と考え込む余裕は、鷹野には無かった。
真っ先に通信機に駆け寄り、オセロットに通信を繋げようとする。
――しかし、繋がらなかった。
オセロットは、この時小此木と通信を繋げていたからだ。
「何で、こんな大事な時に繋がらないのよ……!! ……そうだ、なら東京の野村さんに連絡すれば……!」
とにかく助けて欲しい、自分は誤解されている、と、ただそれだけを思い、彼女は野村に通信を繋げた。
先ほどとは異なり、しっかりと繋がったことに鷹野は安堵した。 『あら、鷹野三佐ですか?』
この状況に似つかわしくない、優雅な口調で野村が答える。
「の、野村さん! 地下施設に到着しましたが……、何が、起きているのですか!?」
『……うふふ。「到着した」だなんて、「診療所を逃げ出してきた」の間違いでしょう?』
「な……なぜそれを……」
鷹野は愕然とした。「指揮官が逃げ出した」という恥ずべき事態を、野村に知られていたからだ。
「……診療所から撤退したのは、兵力を整えるためです。なのに私は銃を向られました! ここの兵士に!
何かの間違いでしょう!? 作戦はどうなっているのですか!! 兵士たちへの伝達は!? オセロットはどうしているのですか!?」
焦りを誤魔化そうともせず、鷹野は無線機にどなり散らす。
命を脅かされたのだ。プライドや体面を保っている余裕など、彼女には無かった。
『作戦は、ほぼ予定通りに進んでいますわ。先ほど、「滅菌作戦」が開始されましたから。今頃地上は……大変なことになってるでしょうね』
――滅菌作戦が、開始された。
衝撃的な一言に、鷹野はショックを隠せなかった。
「は、話が違います! 私に何の連絡も無いなんて! 最終的な権限は、私にあると――」
『確かに、そういう筋書きでしたわね。……鷹野三佐』
野村は、甘い声で囁く。それがかえって不気味に響いた。
『……でもそんな権限は、ただのお飾りに過ぎないって、お気づきになりませんでしたの……?』
「何の話ですかっ!?」
『何が起きても、自分が判断を下せる。なぜなら自分が研究の主導権を握ってきたから。
――祖父の研究を完成させ、自分が神になる。大方、そう思われていたのでしょうね』
野村は喋り続ける。
『そのために三佐は大変な努力をして下さいました。……しかし兵器が完成した以上、貴方はもう、――用済みですわ』
――用済み。
鷹野は目を見開いて息を飲み込み、驚愕の表情を浮かべた。
野村の話が、理解できなかった。
「一体、何の話をしてらっしゃるのですか……?」
『言葉の通りです。あなたの役割は終了しました。あとは、舞台から退場していただくだけですわね』
「た、た、退場って……、まだ、私は…………!!」
『――詳しくはオセロットにでも聞いてください。お疲れ様でした、鷹野三佐…………』
余韻を残しつつ、無線は、切れた。 また続くのですが、予定より遅れているので、今日はここで切らせて下さい。
……本当に申し訳ないですが、必ず投下します。ノシ 鷹野はしばらく呆然と無線機を握り締めていたが、我に返り、オセロットの周波数に切り替える。
今度は、きちんと繋がった。
「オセロット! 一体、何が起きているの!? 野村さんが言ったことは――」
『本当ですよ、鷹野三佐』
山猫は、低い声で淡々と答えた。
鷹野から連絡が来ることも、彼女が何を言うのかも、全て見越していたかのように。
「……じゃ、じゃあ、私が用済みだってことも……」
オセロットの返事は、低い笑い声だった。
それは暗に、鷹野の疑問を肯定していることを示していた。
「ふざけないで! 一体誰がこんな事を……! 裏切ったの!? それとも買収されたの!?」
『何を言っている? お前の味方など、元から存在していないさ』
「……な、」
鷹野は言葉に詰まった。
オセロットが急に態度を変えたことに驚き、彼の放った言葉に衝撃を受けたからだ。
『――この施設には、お前の敵しかいない』
声しか聞こえないはずなのに、圧倒的な存在感で、オセロットが告げる。
『私の部下も、お前の部下だったはずの連中も、侵入者も、皆お前を狙っている。
用が済んだ雛は、巣から追い落とされる運命にあるからな』
「……な、何よ、……何なのよ、それ…………!! 最初からずっと…………私たちを騙してたって言うのっ!!?」
『知らなかったのはお前一人だけだ。お前は初めから、我々が用意した舞台の上で踊っていただけにすぎない』
鷹野は、左手で右腕を強く抓った。
信じられなかった。
認めたくなかった。
やり場の無い思いを、腕を抓ることで発散しようとする。
……しかし、右腕に走る痛みは、ただこの状況が、「現実」であることを伝えただけだった……。
『小此木も、我々の傘下に入った。つまり山狗部隊ですらお前の味方ではないということだ。
この状況で、いつまで我々から逃げられるかな? 全てが終わるまで、せいぜい足掻くといい……』
低く、乾いた笑い声を残して、無線はぶつりと切れた。
無線機を持っていた鷹野の右手が、だらりと下がる。
彼女は、放心したように立ち尽くしていた。
「……嘘……、……でしょ…………?」
鷹野は辺りを見渡す。
気絶していた兵士が目を覚まし、頭を振って、今まさに起き上がろうとしていた。
――この施設には、お前の敵しかいない。
オセロットの言葉が、彼女の頭の中で繰り返し響く。
……つまり、この兵士も敵。
この通信室にも、敵しかいない。
みんな、自分を殺しに来る。
起き上がった兵士が、鷹野の方に顔を向ける。彼と鷹野の目が合った。
そして鷹野は。
「……い……や……。……嫌あああぁぁあああああぁあぁああぁあッ!!!」
踵を返し、通信室から飛び出す。
彼女の顔には恐怖の色がありありと浮かんでいた。
前につんのめり、転びそうになりながら、走り出す。
――こうして、鷹野三四の、逃亡劇が始まった。 以上です。時間かかってしまってすみません。
……突然ですが、私本編は、ここで一旦執筆を降りさせて頂きます。
あまりくどくどと理由を述べると、言い訳臭くなるのでしたくないのですが、
主な理由は「個人的な事情」と「執筆時間の不足」です。
勿論、書きたいという意志はあるのですが、このまま引っ張っていくには辛い状況です。
「夏休み」のはずの7、8月でさえこの有様ですから、本編を続けても、皆さんを待たせるだけになってしまいます。
なので、「一旦」降りることに致しました。
なんだかんだで約5年も引っ張ってきて、途中スレから逃げてたりオリスクに熱中したりと、色々ありました。
しかし、このスレのことを忘れたことは、一度もありませんでした。……何せ夢にまで出るぐらいです。
だから「必ず」戻って参ります。
説得力が無いかもしれませんが、信じて頂きたいです。
復帰の時期は未定ですが、来年の春か初夏ぐらいが目安です。ひょっとするともっと遅くなるかもしれませんが……。
それまでは、元本編こと◆k7GDmgD5wQ氏に本編を担当して頂くことになります。
もし途中でスレッドが落ちるような事があったとしても、絶対にこの物語は途絶えさせません。
オリスクも、私が復帰したら、限界までやっていきたいと思っております。
氏にも皆さんにもご迷惑をおかけしますが、ご了承下さい。 このまま去るのもアレなので、最後にちょっとだけレスしてみます。
>>172
オリキャラの方針は>>153と同じです。
ディープスロートの正体は、一応伏線らしきものは入れていますが、いろいろ頭の中で予想をしてみて下さい。
>>182
色々悲惨な状況の悟史や、原作よりかなり早い段階で孤独になる鷹野など、
原作より不幸度が倍増しているキャラはいますね。やさしく見守ってあげてくださいw
なんか最後までgdgdですみません。
今まで応援してくださって、ありがとうございました。
今後も、このスレッドをよろしくお願いいたします。
それでは、またいつか、お会いしましょう。
本編より アンカーミスでした。最後の最後でこれは酷い。
○>>171
×>>172
今度こそ去ります。ノシ 本編氏お疲れ様でした。
しばらく淋しくなりますが、ま、なんとかこのスレは維持していきます。
まあ、俺は筆も遅いので、まず年内完結は無理ぽw
それにもともとリレーネタスレだかんね、ここ。
戻ってくるまで、今まで通り小出し展開よ。見てくれてる人には申し訳ないけどね。 「待て! 老いぼれぇっ!!」
リキッドの怒声が、オセロットが消えた闇に向けられた。
しかし、山猫はその言葉を気にするそぶりもなく、奥へと靴音を響かせるばかりである。
「余裕ぶっているのもいまのうちだぞ! 山猫――」
リキッドがRAYの巨躯を再び立ち上がらせようとしたが。
「おいおい。俺を無視するなよなぁ!」
リキッドのRAYに跨っていたもう一体のRAY――山狗部隊の隊長、小此木が操縦している――が、起き上がろうとしたリキッドに機銃を浴びせる。
至近距離の銃撃の威力で、リキッドのRAYは再び背を地面に付けた。
「ぬがぁぁっ!」
怒声を張り上げ、リキッドは吼える。
だが、自分にとって劣勢となるこの状況を、奴は跳ね返せない。
リキッドも小此木も、搭乗しているメタルギアは同型機なのだ。
量産機とオセロットは言っていた。ならば、その性能は全くの同一である。
姿形はもちろん、装備も、機体の性能も。
ならば、奴が劣勢となっているのは、敵に組み伏され、自らが地に倒れているという理由の一点に尽きるはず。
――違う。
俺は理解する。そんな理由が、そんな理由だけが、奴を劣勢に立たせるわけがない。
奴は、あのリキッドは――、少々の劣勢など、簡単に覆す男だ。
その奴が、劣勢になっているということは――。
「おのれぇ! いい気になるな!」
リキッドのRAYから奇怪な音が聞こえ、鋼鉄が軋む。開口部が開くと、RAYに搭載されているミサイルが顔を覗かせた。
「リキッド! こんなところでミサイルだと!?」
俺は奴の考えをすぐさま理解する。奴は機体の損傷など無視して、敵を斃すことだけを考えている。
「スネーク! こっちだ!」
フォックスが、通路の向こうを指し示す。確かに、この場に留まるのは危険だ。
俺はフォックスと共に、このフロアから脱出する。
「何度も言わせるな兄弟! 貴様は――」
逃がさん! と、叫んだリキッドが、ミサイルを発射させる。
ボタンを押した奴は、次の瞬間、目を大きく見開いたに違いない。
なぜなら――リキッドのRAYは、ミサイルを一発も発射しなかったからだ。
「な、なんだと?!」
リキッドの声。それは奴にしては珍しく、僅かに、だが確かに――、動揺していた。
その声に気分を良くしたのか。小此木の低い笑い声が響いた。
「いやぁ、あぶねぇあぶねぇ。山猫が言ったとおりだな……。貴様は勝利するためなら、簡単に戦闘のセオリーなど無視するってなぁ!」
再び、小此木が機銃を見舞う。リキッドのRAYは右肩のミサイルを狙われ――誘爆したミサイルによってその大きな羽とも腕ともつかぬ自らの一部を、弾き落とした。
「うがぁぁぁっ!!」
爆破の衝撃で、リキッドが叫ぶ。
「お前が乗ってるのはなんだよ?! 俺達の兵器だろうが! そんなもんはなぁ!」
小此木がレーザー水流を放った。それはリキッドのRAYの右足の装甲を深々と抉った。
あれでは、リキッドのRAYは重心を支えられない。
「ミサイルの起動は電気信号だ! パターンさえ知ってりゃジャミングできる!」
小此木の勝ち誇った声が響く。
「それだけじゃねぇ! お前が奪ったのは野外で起動実験してたやつだ! つまり実験機なんだよ!」
「実験機だと?」
リキッドが口にした当然の疑問、それに小此木は絶対の余裕を持って応える。
「動けば完成だとお前は思っていたんだろう?! はっ! 流石はアメリカ人だな! だが俺達は違う! ここをどこだと思ってやがる!」 「……日本」
俺は呟く。
この場から逃げることを躊躇し、この戦いを、観ていた。
何故なら、逃げた先で、この戦いの勝者と戦うことになると、理解していたから。
「俺達日本人はなぁ! 既存の兵器を改造する! 今よりももっと! もっと! もっともっともっと!! 強力にするためになぁ!」
――改造(カスタム)。それはどんな武器でも、兵器でも、必ず行われる改変。
現在よりも一つでも、僅かでも、高みへ達するために。
だが、だがそれを。
だがそれを、手に入れたばかりの兵器で行うとは。
「日本の戦力をお前らアメリカ人はどう見ている?! 大したことねぇと思ってるんだろう! 舐めるな! 俺達日本が所有する兵器はなぁ! お前らが持っているものより、数段上だ!」
同じF−15戦闘機で、お前ら以上のスコアを叩きだせる――。そう、小此木は心酔したような声で吼えた。
「お前が奪ったやつなんぞ比べものにならねぇ! 出力! 装甲! 装弾数! どれをとっても限界まで引き上げてる! お前の奪ったもんなんぞ――カスだ!」
狂ったように響く、機銃の掃射音。リキッドのRAYはもはや活動することもできず、機銃によって装甲を歪ませ、破壊されていく。
単純な、だが圧倒的な性能差――、それで、決着は着いた。
そう、メタルギア同士の決着は。
「なるほど、そうか」
不気味なほど、落ち着いたリキッドの声。
「ああっ?!」
高揚感に浸っていた小此木の背に、次の声は氷柱のように突き刺さっただろう。
「そのメタルギアが素晴らしい性能だということは理解した」
では――次は、それを、もらう。
ぞくり、とするほどの冷徹な声に、小此木の声が止まる。
瞬間、リキッドのRAYが、爆発した。
「なっ――?! セ、セムテックス?!」
リキッドは、メタルギアにあらかじめセムテックス爆薬を仕込んでいたのだろう、それを自爆させたのだ。
巻き起こった土埃が、小此木の視界を遮る。
「ど、どうなって――、やつめ、何を――?!」
必死にモニターを見つめる小此木のそばで、耳障りな炸裂音が響く。それは間髪入れず、二度、三度、四度、五度――。
「な、なんだ! 何をして――?!」
そしてモニターが、景色を映しこんだとき。小此木は、ありえない光景を見た。
リキッドが、小此木の操縦するRAYのコクピットに張り付き、アサルトライフルで、ハッチを撃ちつづけていた。
――ひっ。
「ひぃっ!」
小此木はその現実に、完全に動揺した。
そしてハッチを強引にこじ開けたリキッドは、銃口を強引にねじ込むと。
――――全弾、撃ち尽くした。
完全に解放されたコクピット席から、ぐらり、と人の姿が落ちていく。
新しいシートの感触を確かめるように座り直したリキッドが、RAYを機動させる。
「さて、これで――ようやく貴様を始末できるなぁ!」
兄弟!!!
「リキッッッドオオオ!!!」
俺は再び、奴の両目を睨みつけた。 以上、小出し投下終わり。
……本編氏が去られて、もし仮に新しい人が本編をやった場合、私は元々本編に改名すべきだろうかと余計なことを考えてみるテスト。 本編氏、お疲れ様でした。
またお時間に余裕ができたときにでもこのスレにお戻りくださいな。
ROMでも名無しでもお待ちしております。
元本編氏へ
次の本編氏は本編三世あたりでいいのでは?w 響く咆哮。
唸る銃声。
そのどれもが憎悪と嫌悪を増長させる。
奴の――リキッドの操るRAYのコクピットは、奴自身が破壊し、完全に閉じることができない。
ならば――そこは、弱点に他あるまい。
俺は間髪入れず、M4の銃口を向け、狙いを定める。すぐさま吐き出される銃弾は、奴に向けて真っ直ぐに撃ち出された。
だが、RAYのコクピットは位置が高く、足元から見上げるように撃つ軌道では、厚い装甲に阻まれてしまう。
「無駄なあがきは止めろ! 兄弟!」
蟻を踏み潰すように、RAYの足が振り下ろされる。俺はそれを、跳び避けた。
「くっ!」
分かっていたことだが――対人用の火器で、あの化物に致命傷を負わせることは困難だ。
ならば、どうする?
どうすればいい?
焦りを抑え、だが迅速に結論を導くよう、思考をまとめていく。
「何をやっても無駄だぞ兄弟! お前は! ここで死ぬ! 俺に殺されるんだ! それ以外の運命など! 無い!!」
再び振り下ろされる足の一撃と、伴って響く振動。それはまた天井の瓦礫を振り落し、床に激突して四散する。
――この、瓦礫が厄介だ。時間と共に、俺が移動できる場所を奪っていく。袋に入れられた鼠のように、悲惨な末路を迎えるかの如く、この場所は、俺に不利な場所へと変わりつつあった。
まずは、この場所から脱出しなければ。そして次に、奴の――あの、RAYを破壊する手段を手に入れなければ。
「潔く、死ねえ!」
RAYが、また幾度目かもしれない、機銃の掃射を行う。
それを、瓦礫を背に、カバーポジションをとって防御する。
その防御の瞬間も、俺は思考を切らさない。
どうすればいい。
どうすれば――。
その時。
俺の耳小骨に振動が響いた。 『スネークだ』
『スネーク?! 俺だ!』
『お前か』
通信の向こうから、協力者――ディープ・スロートの声が聞こえた。
『スネーク! あのRAYは強力な兵器だ! 今のあんたの装備じゃ勝ち目はないぞ!』
『そんなことはわかっている。奴に通用する武器が必要だ。何か知らないか?』
『武器なら……ある! とびきりのやつがな!』
『本当か?!』
『ああ。エレベーターの配電盤に武器を隠したと言っただろう? あの中に有効なやつが入っている』
『エレベーターか……っ!』
俺は壁の向こうにいる、奴と――、その奥の通路を見る。
エレベーターは、あの方向だが……、その道はさっきの爆発で塞がってしまっていた。
『駄目だ。エレベーターまで行く道は塞がれている。ここからは行けそうにない』
せっかくの地獄に降りてきた救いの糸のようなプランだったが、望みは限りなく薄いものだ。
『と、いうことは、あんたは今、フロアの反対側にいるんだな?』
『あ、ああ。そうだが』
『何とかなるかもしれない』
『何っ?!』
切れかけた糸を、手繰り寄せたような錯覚を、俺は覚えた。
『いいか? あんたの近くにある通路から、ダクトを通じて一階下に降りるんだ。そこからなら、エレベーターまで道はすぐ通じている!』
『本当か!?』
『ああ。だが問題はリキッドのRAYだ。あんなデカブツに暴れられたせいで、下の階は大分通路が歪んでしまっているんだ。ぐずぐずしてたらすぐ潰れてしまう。時間との勝負になる』
『だが、今はそれ以外に方法がない』
『わかった。だが問題はもう一つ。その武器なんだが――』
咄嗟に、俺は通信を遮断し、緊急に回避行動をとった。
RAYのミサイルが俺の後方で、次々と着弾して爆発した。
ミサイルによって、瓦礫が無くなり、見晴しがよくなった向こうで、リキッドが不敵に嗤っているのが見えた。
「スネーク! そろそろ終わりにしてやる!」
RAYのレーザー水流が起動を始める。
あれを食らうわけにはいかない。
なんとか奴の攻撃をかわして、通路まで行かなければならない。
だが、どうやっても、一手、遅い。
竜の咢が、再び動く。
俺が全力で駆け出したのと同時に、奴はトリガーを引いた。
「スネーク!」
その声にリキッドは向いた。
グレイ・フォックスが、今はもう、スクラップと化したもう一つのRAYから、機銃を引き剥がすと同時に――リキッド目がけて乱射したのだ。
「フォックス!」
「スネーク! いまだ! 行け!」
あとは、もう振り向くことなく。
俺は全速力で、通路に向かって疾走した。 TIPS「奴は生きていた」
体中が……痛い。
骨がバラバラになったように、痛む。
筋肉が千切れたように。
神経が細切れになったように……痛む。
しかし、俺は生きている。
『我が“愛国者”が開発した、全方面を完全に防弾するバトルスーツだ。歩兵が持つ小火器などで、致命傷を負うことなどあるまい。まあ、お前には必要ないと思うが、念のため、保険、というやつだ。』
そう、あの男は言った。
まるで……これが必要になることがわかっていたように。
「山猫、め……」
悪態を吐きながら、這うように、俺はあの地獄から逃げた。
結果から見れば、またも、俺は敗残兵、惨めな負け犬だろう。
だが、……まだだ。
まだ、俺は、目的を果たしていない。
壁に手を着き、俺は引きずるようにして歩く。
俺が、あの組織に。
“愛国者”に認められるには、成果が必要だ。
例え、それがどんなに小さなことでも。
成し遂げることにこそ。
意味がある。
使い慣れた拳銃を手にする。整備も行っている。動作不良など起こすはずがない。
かつて担いだ神輿を――降ろす。
鷹野三四を、始末するのだ。
「それぐらいはできるだろう? なあ、小此木?」
通信機の向こうで嘲け嗤った老人の顔が映った気がした壁を、俺は叩いた。 久々の小出し投下。
ひぐらし煌見た。
あまりの超展開だったのでしばし呆然とした。 おつおつ。そしてwktk
煌は見てないが見ないほうがよさそうだなw TIPS:「国(クニ)VS故郷(くに)」
「……よし。行くぞ」
一人がそう言うと、後ろに続く男達も、黙って頷いた。
全員が背広に身を包んだ、しかし滲み出る独特の雰囲気が男達を浮き立たせている。
小此木が率いる山狗部隊の構成員達は、仮初の宿としていた小此木造園が警察に介入されたものの、その大部分は彼等のように各部隊ごとに任務にあたり、既に雛見沢に潜入している。
――滅菌作戦。
人を菌と呼び、そのとおりに駆除するという、シナリオ。
正気の沙汰ではない。それはこの作戦に参加し、実行する側の彼等でさえ――そう思わざるを得ない内容だった。
しかし、彼らは知っていた。
この地域に蔓延る病気を。――雛見沢症候群を。
この作戦を指揮するにあたり、彼等の上司達はあえて兵士達に、雛見沢症候群の末期症状である、L5症状を発症させた人間をむざむざを見せつけたのだ。
この所業の発案はオセロットだった。そして彼の狙いどおり、L5症状を持った患者は、この地の風土病に対するおよそ考えられる限りの嫌悪感を兵士達に植え付けた。
この病気が、もし、万が一にも――蔓延したら?
自分の愛する人が、家族が、隣人が、ある時を境に、みんな狂ってしまったら?
ありえそうにない。だが確実に目の前にある事実に、彼らは、一つの望みを抱いた。
――この国を守りたい、と。
そう、彼等は、この狂気とも呼べる作戦に、この国の、自分達の愛する者達の未来を賭けた。
自分達に与えられた大義の成就が、そして自分達が守るべき人達を救う手段が、この病気を根絶することが、この村の抹消ならば。
自分達は――地獄に堕ちよう。そう――決意した。
それを、正義と履き違えて。
ここにいる彼等もまた、誰かの悪意に踊らされている哀れな殉教者に過ぎない。
彼等がここで散ったとしても、彼等を唆した巨悪は決して傷つかない。
だが、彼等はそれに気づかない。自分たちが騙され、罪を背負おうをしているのに。
彼等は愚直なまでに――。未来の救済という、希望に酔っていた。
彼等がこれから占拠しようとしているのは、村役場だった。
村内への放送を担う役場を抑えることが、作戦中の彼等の役目だった。
だが、警察が動いているこの状況では、彼等の任務は重要な意味を持たないと思われたが……、上からの指令は遜色なく“続行”だった。
疑念はあった。踏み止まることもできた。
それでも、彼等は実行する。止まることなど――考えられなかった。
そして一人が、村役場の入口である扉を開けた。
至って普通に。道に迷った仕事中のサラリーマンのように。
「あのう、すみません」
困ったような、ちょっと迷惑になるかなと思わせるような表情で、奥に向かって声をかけた。
刹那。
最初に扉を開けた一人の姿が、不意に消えた。
残りの者は、何が起きたのか理解できず、思考が一瞬、停まった。
その次に思考が動いたのは、目に鈍い鈍痛が走った直後だった。
目が滲みる痛みに、彼らの動悸が激しくなる。あの突っ立ていた瞬間に、刺激物を顔面にかけられたのだ。
「ぐあああっ?!」
思わず屈みこむ。すると間髪入れず、誰かに覆いかぶされ、男たちは身動きを封じられ、体をまさぐられる。
「あっ! 銃だ! こいつら銃なんぞ持っとったぞ!」
年配の男らしき声が、頭上から響く。
「こいつらじゃ! お魎さんがゆうとったのは、こいつらじゃあああ!」
尋常ならざる雰囲気に、男達の体がこわばる。
まさか、もうすでにこの村はあの病気に――――?!
そんな最悪の想像が、頭を巡る。
そう、彼等は間違っていた。
この村を、風土病だけが危険だと。住んでいるのは年配者と子供が多数を占める寂れた農村だと――そう、間違って覚えていた。
「おまえらぁっ! こんな真似してただですむと思ったらちゃらんなぁっ!」
老人達の声は段々と怒りを伴っていく。
彼らは怒っていた。
それは、かつて自分達の郷土を脅かした、外敵に対しての怒りと同じように。 『ああ。そげんしたらええっちゃね。……うむ。ああ、そうしたらええ』
遡ること数時間前。園崎家で魅音や圭一達が夕食をとっていた同時刻――園崎お魎は、園崎家頭首として、自らの役割を果たしていた。
それは、町内会をはじめ、村内の有力者に対し、ただ一言、“気をつけろ”と連絡を入れた。
たったそれだけ。
ただそれだけのこと。
だが、それだけのことで――この村の、かつての暗部であり、この小さな村を最強の砦に変え、外様に対する最凶の矛となる“鬼ヶ淵死守同盟”が完全に復活した。
連日の不可解な出来事が、余所者の出入りが、この村に住む者達にかつて抱いた気持ちを呼び起こさせた。
それを完全に覚醒させるお魎の鶴の一声が、再び、この村を戦闘態勢にさせたのだ。
かつて、国を相手に、故郷を守った者達が、再び一枚岩となる。――この結束を砕くには、それ相応の覚悟を以て望むべし。
頭首の間で、座して微動だにしないお魎。
その傍らでやはり微動せずに座る茜。
痛みなど気にすることなく、葛西も居る。
その対面で――、一人、罰が悪そうに胡坐をかいた大石が、しきりに額の汗をぬぐう。
「いやあ、昔を思い出しますなあ」
大石がふざけて言ったが、それには三人とも返さない。
「……それで、そのう……、いいんですよね、お魎さん」
「ああ。……すきにすりゃええ」
大石が立ち上がると、お魎もゆっくりと立ち上がり、大石の後をついていく。
大石の出した提案は、お魎をはじめ、村民の避難と保護を、警察が担うというものだった。
お魎が警察に従えば、村民も抵抗することなく、避難に従うだろうとふんでのことだった。
もちろん気難しい園崎の頭首のこと。あっさり頷くことはないだろうと思っていたが――、予想に反し、お魎は即決し、大石の保護を受け入れたのだった。
「大石さん!」
飛び込んできた熊谷は、大石に村中で山狗部隊の構成員と思われる人間が、次々と村民の協力で確保されていることを伝えた。
「いやあ、これはこれは……。余計な心配でしたかねえ?」
振り向いて、茜ににやりと笑った大石に対し、茜は黙ったまま、涼やかな笑みを返す。
「……んっふっふ。それじゃ、いきましょうか、お魎さん」
エスコートするように手を差し伸べた大石に一瞥くれると、お魎は敷居を跨ぐ。そして、茜に振り向いて、言った。
「ああ、言い忘れとったわ。……茜、そろそろ頃合いじゃわ。……箍(たが)の外れた連中が出てきよる」
その言葉に、大石も熊谷も、きょとんとした顔をしたが。
「それはご心配なく。お母様こそ、ゆっくり養生あそばれ」
涼やかに眉ひとつ動かすことなく。茜は答えた。
そして大石もお魎も去った園崎家の大広間で、茜と葛西はゆっくりと立ち上がる。
「箍、ですか……」
葛西が、訝しそうな、ややうんざりしたような顔で呟く。
「なんだい葛西。前もあったじゃないか。こういう大事には、必ずしち面倒な連中がからんでくるもんさ」
楽しそうな表情のままに、茜は鴨居をまさぐると、愛用の一振りが顔を覗かせた。
「まあ……そうなんですがね。大奥様の言われたことが……」
「なんだい、あんな戯言、いちいち気にするんじゃないよ」
葛西は、まあそうなんですが、と返すと、畳を一枚持ち上げる。そこには、彼が愛用するショットガンと、弾薬一式が収められていた。
「まあ、鬼婆の言ってることも中ってるさね。箍の外れたやつには、同じように――」
咄嗟に二人は漆喰壁に身を寄せる。次いで聞こえてきたのは、耳障りな機関砲の掃射音だった。
「……驚きましたね。装甲車並みの鉄板入れてるはずの屋敷の壁を、2枚ぶち抜いたようです」
「ほうら、言ってるそばから来たじゃないか。箍の外れた――ヤツがさ」
「ええ……しかし……、箍の外れたヤツは、――――――箍の外れた者が相手しろってのは、どうも」
同類と思われたくありません。と、葛西は言った。
「おやまあ、意外だよ葛西、あんたは任侠、あたしは……鬼の娘さ。お互い、十分に箍が外れているだろうに」
その言葉に、葛西も嗤い、そして、――跳ねた。
寄り添っていた壁が蜂の巣になる。お魎が大事にしていた掛け軸も壺も、木っ端微塵になった。
だが、その光景を見て――、二人は、やはり嗤ったのだ。
葛西の散弾が飛び散り、茜がそのまま外に出る。
お互いの長所を生かしたまま、箍の外れた鬼二匹が、魔物に向かって牙をむく。
ここにもう一つの――地獄が幕を開ける。 キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
元本編氏乙です 保守 MGSHDのグラフィック綺麗すぎて感動した
PS2版をプレイしている人向けだな。まあ、信者以外買わないだろうが お久しぶりです。
ちょっとだけ時間が出来たので、wikiを更新しました。
ほんとにしょうもないことですが、皆さんの足しになれば幸いです。
ひょっとしたら、今月中に投下をするかもしれません。どうか温かい目で見守って下さい。ノシ 結局、3月中に投下できなくて申し訳ないです……。
今、色々と忙しい時期なので、落ち着いたら今度こそ投下します。
大変永らくお待たせしていますが、もうしばらくお待ち下さい。 書きたくてもネタが思いつかないと>>222以来規制食らったりとかで書き込めてなかった俺が言う 今まで書いてた人たちとネタあわせできるんならいんじゃね?
できないんなら別FFとしての方がいい気がする