「小説 バリバラ(仮)」
NHKで放送中の「バリアフリーバラエティー バリバラ」を
題材にしたライトノベル。

主人公は架空のバリバラ少女、シルヴィ・ミラー(17歳)
彼女が秋葉原の歩行者天国に現れる所から話は始まる。
彼女は現れるやホコテン中の注目を集める。彼女の両手足は肌色のカバーも被せない
剥き出しの機械義肢だったのだ。彼女の姿は写メされ「サイボーグ少女 キターッ!」等の
台詞と共にネット中を駆け巡る。彼女が何度かホコテンに通う内、遠巻きの写メではなく
近くでの撮影をお願いするカメラ小僧たちが現れる。そんな時、彼女は必ず義肢に印刷されてる
技研工業会社のロゴをカメラに向けた。動画撮影の際には宣伝文句まで口にしながら。
カメラ小僧たちとの会話の中で彼女は、骨肉腫により本物の手足を切除するしか無かった事、
技研工業会社の申し出により剥き出しの義肢にロゴを付けて歩き会社の宣伝をする事を条件に
機械義肢を無料で使わせてもらってる事などを明かす。彼女は健気な少女としてネット上で話題
となり、やがて「バリバラ」に出演する事となる。そこで彼女は自分のもう一つの秘密、自分が
雌雄同体である事を明かす。幼少期、彼女の両性器は癒着していてどちらかだけを切除できる状態
ではなかった。「成長と共に離れてゆき十代後半頃には完全に分れる筈なのでそこで男性器を切除
しましょう(主治医)」と言う話になっていたのだが、そろそろ手術をと言う矢先に骨肉腫が発覚し
手足を失う破目になった為「手足を切り取った上、健康な部分にまでメスを入れたくない」(彼女の
性器は雌雄共に健康)と言う思いと「もう『普通』にこだわる意味は無い」と言う思いも重なって
雌雄同体のまま生きてゆく事を決意したのである。このカミングアウトにより一部の萌えオタ達は
引いたものの、ファンの殆どは彼女を支持した。しかしそんなある日、彼女を新たな試練が襲う。
秋葉原の商店会から「人が集まり過ぎて通行の妨げになっているので歩行者天国を歩く際には義肢を
カバーで隠して目立たない様にして欲しい」と申し出があったのだ。ロゴの入った義肢を剥き出しで
使うのが無料で使わせて貰う条件。破れば契約違反である。この申し出は彼女にとって「歩行者天国
をしてる時は秋葉原に来ないでくれ」言われたも同じである。彼女のファンはどう動く?彼女の運命は?