■名前
リゼッタ
■概要
ラガルタ村の炎使いであるバイレッタ族の少女。
タイトスカートと一体化した赤い長袖のワンピース服を着ており、白いマントも羽織っているという服装が特徴的。
赤い長靴を履いている。
好奇心旺盛な性格の持ち主。
剣だけでなく、ブーメランやボウガンも使いこなす。
ガーダーと呼ばれる盾も装備できる。
村の子供達には人気が高いらしい。
■物語
それは果てしなき道、果てしなきときを隔てた彼の地の物語。
緑なす大地、野に咲く花々、全ての生きとし生けるもの、レイズールの理のもとその命を燃やす。
もとより、命こそ炎、炎こそ全ての源なり。
されど忘れるなかれ、炎の輝きある所、必ず深き闇のある事を。
我は今詠わん、西の空の太陽が、その光を失う前に。
全てのもの、全ての闇をも燃やしつくす永劫の炎(バーニング)、バイレッタ族の物語を――。

太陽(レイザ)から9番目の星、イレーシアが砕け散った日から戦いは始まった。
宇宙が真紅に染まる瞬間、イレーシアから一匹の竜がこの星(ネフェリア)へ飛んで来た。
竜の吐く炎により、ミルファーレの氷は解け、多くの命が蘇った。
やがて竜は飛び疲れ、モンドールの森に三つの卵を残して息絶える。
一つはエルデヴィア、一つはレイズール、そして最後の一つはボールガード。
それは三姉弟なれど、相い反する運命。ボールガードを除いた二つの力の戦い、その行方はレイザの炎だけが知っている……。

父や母が語る"始まりの物語"を、リゼッタは幼い頃から姉と共に何度も何度も聞かされたものだ。
だけど今日からは、リゼッタがラガルタ村の子供たちにこの物語を聞かせる番だ。
今日はリゼッタの誕生日。
15歳になったリゼッタは一人前の"炎使い"として認められるのだ。
朝早く起きたリゼッタは村を出て、モンドールの森へ鎧虫の殻を取りに行った。
炎使いは鎧虫の炎細工を左指につける。
父と姉に負けないくらい立派な鎧虫を見つけたリゼッタは、軽い足取りで我が家へ急いだ。
しかし…