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385コメント321KB
【気軽に】お題創作総合スレ【気楽に】
0001創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/08/16(月) 22:37:51ID:lcnMwUff
とにかくお題に沿って創作するスレです
絵でも文章でも消化方法はなんでもあり
お題消化は一個ずつでもまとめて複数個でもご自由にどうぞ
消化お題が他人とかぶっても気にしない

※お題ではないリクエストに関しては別スレでどうぞ
0032創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/09/21(火) 20:21:50ID:SfkpoqS0
昔話風だな
絵本なんかになる前の原型だと、結構こんな感じのエグさがあるよな
0033創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/09/21(火) 20:41:07ID:H58eKIEt
感想どうもー
峠の団子屋って言われたら昔な話ししか思いつかないぜ。昔話風に書いてて思ったのだけれど、すごく書きやすかった。無駄な描写とか必要ないからスラスラ。
ええ、そうなんです。あまりにスラスラ書けるもんだから推敲がおろそかになってしまったんです。
0034創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/09/21(火) 22:20:18ID:SfkpoqS0
 照りつける日差しが、皺の目立ち始めた肌を焼く。町から町への旅続きは、
この歳になってくると体に堪える。ことに、このような長い坂道は。
辺りを見渡してみて、街道の脇に木陰を見つけたので、ひとまずそこで
休むことにした。
 腰を落ち着けると、四方の蝉の鳴き声が急に大きくなったように感じた。
やや視界がぼやけているようなのは、往来を忙しく行き来する通行人達が
あげる砂煙のせいか、あるいは、それほどまでに疲れているということか。
今日は風のない日だ。
 この峠を越えれば目的の町だ。そこに今回連れて行く娘がいる。
できれば、人買いやら身売りやらとは関わらない商売がしたい。
そんなことを思ったのももう昔のことだ。もうすぐ四十になる。
自分にはもう他に食っていく術もあるまい。是非もない。
 先の見えない坂道を見上げる。あまりのんびりもしていられない。
もう行かなくては。いうことを聞かない体に言い聞かせるように、
ゆっくりと腰を上げた。
0035創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/09/21(火) 22:21:03ID:SfkpoqS0
 峠のてっぺんまで登った頃には、すっかり疲れ果ててしまっていた。
この商売も、いつまで続けることが出来るだろう。見上げれば、
日も真上を過ぎて、徐々に下り始めている。刻限まで時間がないが、
このまま進むことは出来そうになかった。ちょうど向かいに団子屋がある。
小腹も空いたことだし、茶でも飲みながら一服していくことにした。
 貧相な店だ。野山に落ちている材木を適当にくみ上げたような椅子が
置いてあって、そこに何人かが腰掛けて団子を食う。それだけだ。
だが、腹が膨れて、しばらく休めればそれでいい。店の小僧が
茶と団子を持ってくるのを待ちながら、建物のの中から外へと蠅が
飛んでいくのを、ぼんやりと眺めていた。

 しばらくすると相席になった。隣に座ったのは、汚らしい風体の侍である。
くたびれた着物に大小をさして、痩せこけた顔から、やけに大きな眼窩を
覗かせていた。近頃はどこも食い詰めた浪人が多い。この男も大方その類であろう。
と、侍が不意に話しかけてきた。

「この先の町へ?」

「へい、あっしくらいの歳になりますと、こんな峠でも越えるのが
しんどくてわかりません」

「だろうな。商売か?」

「品物の受け取りといったところですかね」

 それきり侍は黙り込んでしまった。手元の茶も飲まずに、じっとどこかを
見つめていた。
0036創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/09/21(火) 22:21:32ID:SfkpoqS0
 峠を下りきった頃には、日はとうに落ちていた。月のない、暗い夜である。
「商品」の受け取りは間に合わなかった。明日侘びを入れることにして、
ひとまず今夜の宿を探そうと、町をうろついていたときのことだ。
不意に、横手の細い路地から人の気配を感じた。

「あんた、なかなか勘がいいな。人買いの手先にしておくのはもったいない」

「旦那は、昼間の……」

 男は抜き身の刀を下げて、異様な気配をまとっていた。団子屋であったときとは
別人のようだ。

「悪く思うな。しがない町人の娘でも、身売りなぞはさせたくないと思う者がいるのだ」

「あんた……まさか!」

「成仏しろよ」

 その刹那、雲の隙間から月明かりが差し込んで、振りかぶられた刀を鈍く光らせた。
その後のことは、知る由もない。
0037創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/09/21(火) 22:23:11ID:SfkpoqS0
ここまで投下

もう一個お題クレクレ
0038創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/09/21(火) 22:28:02ID:tKj6oDFs
むささび
0040創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/09/22(水) 00:08:50ID:o6KQ468f
 むささびは空を飛んでいた。彼が飛ぶのは、生態学的必然に迫られた本能に則った行為と
とらえる向きが多いのは無理からぬことではあるが、それは「真実」を知るものからすれば
噴飯もののおめでたい思考と言わざるを得ない。また、あれは飛んでいるのではなく、
航空力学的な原理によって滑空しているのだという方もいるだろう。しかし、それもまた
事実とは異なっている。
 そも、むささびとは何であるか。モモンガの親戚のようなものであるという認識は、
これもまたしても誤っている。モモンガのごとき野蛮な獣とは違い、むささびは、さる「統治者」
から重大な使命を授かって生まれてきたのである。世間に流れるむささびの世俗的、学術的情報は
すべてダミーに過ぎない。真相は選ばれし一部の人間によって秘匿されている。
 彼らは「上」から指令を受け、「機関」の間者達を探し出すことを使命としている。
野生動物というのは世を忍ぶ仮の姿に過ぎない。研究開発部門による危険な投薬実験によって
身につけた反重力作用能力を用いて夜空を行き、千里先をも見通す目(これは誇張表現ではない。
特殊な外科手術を施されたことによって彼らの目は現代医学の常識を遙かに超えた能力を
持っており、それは「千里眼」と呼称されている)で下界を監視しているのだ。

「肌を刺す夜気が心地よい。今宵は血を見ずには済みそうにないな」

 彼がふと漏らしたつぶやきは、月下の下冴え渡る大気に吸い込まれ、すぐに消えていった。
森が風に吹かれて、不気味に葉音を鳴らしている。
0041創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/09/22(水) 00:09:13ID:o6KQ468f
 「千里眼」がオブジェクトをとらえた。本来の森にはいないはずの「異物」である。
むささびの勘はやはり外れてはいなかった。絶え間ない訓練によって第六感を極限まで
鍛え上げた彼にとっては当然のことだろう。

「ククク……やはり現れたか。数は二。おそらくは『機関』の者……」

 標的が何かを喋ったのが聞こえる。むささびはそれを超強化聴力で漏らさず聞き取る。

「のう、吉田のじいさん。どうして夜中にこんなところに来たんだい?
わしは、うまいものを食わせてくれると聞いて、わざわざ青森から
来たんだが」

「フォフォフォ。わかってるわかってる。良く聞け。その昔、かの北大路魯山人が
愛したと言われる食材、それがむささびじゃ。その肉は鶏よりも完璧な鶏肉であり、
その骨でだしを取れば、最高のラー油汁が作れるという。それを今から捕まえるのじゃ」

 むささびはぎょっとして吉田爺さんの手元を見ると、そこにはうなりを上げる
チェーンソーが握られていた。そして、爺さんのギラついた目はいつからかこちらを
見据えて放さない。むささびは、我知らず声にならない叫びを上げていた。

むさうま
0043 ◆91wbDksrrE
垢版 |
2010/09/23(木) 00:05:43ID:hPDR2w+a
 彼は、突如としてそこに現れた。
 私は尋ねた。君もモバイルの適性者――者、という表現は適切ではないかもしれないが――なのか、と。
 彼は答えた。いいや、そうではないんだよ、と。

「俺っちは、突然変異に変異を極めた、ハイブリッドモモンガさ」

 彼はむささび次郎と名乗った。モモンガなのにムササビなのか、と疑問に思いはしたが、そこには色々と
理由があるのだろう。私がウーパールーパーだからとごく単純にうぱ太郎と名付けられたのとは異なり。
 いや、あるいはそれは同じなのかもしれない。理由の差こそあれ、そこに理由があっての名づけである事
には何の変わりも無いのだから。

「しっかし、びっくりしたなー。なんで俺っちみたいに喋れるんだい?」

 もっともな疑問だ。私は端的に、モバイルとその適正者として得られる能力について説明した。
 より正確に言えば、モバイルに適応したが故に会話が可能な思考能力を得たというわけでは
無いのだが、大筋で言えばそう表現して間違いは無い。故に、詳細を省いた説明を、私は行った。
 先の質問も、その大筋に沿った意図でもって行ったのは言うまでもない。

「なるほどねぇー。そんなスゲーもんがあるんだなー」

 モモンガのむささび次郎は、酷く感心したようだった。特に、モバイルの発揮する超絶的とも言える
能力には、強い関心を抱いたようだった。

「でも、適応できなきゃ死んじゃうんじゃ、俺っちも試してみようって気にゃならないなー」

 彼はそう言って笑う。
 考えて見れば、私は酷く運がいいと言えた。ウーパールーパーの身でモバイルに適応し、結果として
死を得る事なくこのような知性を得て、今ここにこうして在る事ができている。それは感謝してもいい
幸運なのだと、今更ながらに私は気づく。
 幸運。
 幸運か。

「でもまあ、幸運っつったら俺っちも大したもんなんだぜ? ハイパーな科学の申し子として、ハイブリッド
 モモンガという上位種に進化できたんだからさー」

 ハイブリッドモモンガ。
 先程から彼が口にする言葉に、私は興味を持った。
 それは一体何なのか、と尋ねると、彼は困ったように首をかしげた。
0044 ◆91wbDksrrE
垢版 |
2010/09/23(木) 00:06:00ID:hPDR2w+a
「いや、俺っちもよくわかんねえんだけどさー。何かスゲーモモンガなんだよ。それが俺、ムササビ次郎さー!」

 ……よくわからないのはこちらも同様だった。
 だがしかし、彼がここにいるという事、それが即ち、彼の言うハイブリッドモモンガの能力の一端を示している
と言えた。なにせ彼が立っているのは、モバイラーの秘密基地内にある、私専用の水槽の前だったのだから。
 彼はここに転移してきた。即ち、ハイブリッドモモンガの能力、その一つは、空間転移である事は明白だ。
 モバイルを用いずして空間転移を行う。それが如何な偉業であるかを理解できるのは、モバイルの適応者
だけであろう。加えて、知性の付与。そして二足歩行を可能にした身体能力の改造。それらは本来、モバイルクラスの
超技術を用いなければできないはずの事だった。だが、それを彼は行っている。モバイルを用いずして。
 仮にハイブリッドモモンガである彼が、何らかの意図によって創りだされたのであれば、その意図お持った
存在は、モバイルには遠く比肩しないながらも、超時空間をある程度制御する事には成功している――そういう事になる。
 一体どのような存在が、その成功を得たというのだろうか。そしてそれは、私たちモバイラーにとっては
敵となるのか、それとも味方になるのか。冷静に分析しなければならないだろう。
 とまれ、目の前のモモンガ、むささび次郎からは、敵意のような物は感じない。それは、つまり……彼自身は、
少なくともモバイラーに敵対しようというつもりは無いという事だ。
 だが、彼に能力を与えた成功者の意図までは、彼の言動からはわからない。
 用心は、しておく必要がある。超絶的とも言える力を持っているからこそ、それに溺れてはならないのだ。

「さて、前から気になってたお前にも会えたし、俺っちはそろそろ行くなー」

 私は、どこへ行くのだ、と尋ねた。
 彼は、どこへなりとも、気がむくまま、と答えた。

「今はまだ、自由にしてていいんだってさー」

 ……今はまだ。
 遠からず、何らかのアクションを、むささび次郎に能力を与えた存在は取る、という事か。
 本来ならば、ここでむささび次郎を捕縛するなどして、より以上の情報を得るように動くのが妥当なのだろう。
それは冷静に考えればわかる。
 だが、私はその気に、どうしてもなれなかった。
 彼は何も知らない。自分がどういった存在なのかすら、知らされていないのだ。

「んじゃ行くさー!」

 そう叫ぶと、彼は消失した。
 空間転移。どkに行ったのかはわからない。私はその転移を、そっと見送った。
 出来るならば、彼とは敵対したくない。そんな気持ちが、彼の行動を差し止める事を妨げた。
 そう。それはいうなれば、友人になれそうだという、そんな気持ちになった故に。
 私は彼のいなくなった空間を見ながら、小さくため息をついた。
 できれば、彼とはもう出会いたくない。だが、できれば、彼とはまた出会いたい。
 願わくば、戦いの場では出会いたくない。
 願わくば、今のようにちょっとした会話を楽しめるだけの余裕のある場所で出会いたい。
 初めて抱くその気持ちに、私は酷く動揺している自分を自覚していた。
  
                                                   終わり
0045 ◆91wbDksrrE
垢版 |
2010/09/23(木) 00:06:19ID:hPDR2w+a
ここまで投下です。
0047創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/09/23(木) 23:51:23ID:9vG3fVqs
俺っちハイブリッドモモンガ。よろしく。
0049創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/09/26(日) 21:51:55ID:mBPa9kAO
お題クレクレ
0051創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/09/27(月) 00:08:19ID:wpVZ6NEU
 夏の終わり、と言うと何か情緒のようなものを感じるが、僕が小学生だった頃も、
他の多くの少年達と同じように、八月の終盤は溜まりに溜まった宿題との戦いの時だった。
自由研究は適当にでっち上げればいい。計算ドリルも知恵熱を出しながら必死でやればなんとかなる。
問題は、八月三十一日に手つかずで残っていた日記帳だった。
 絵日記でなかったことは不幸中の幸いだが、これは数多い宿題の中でも最大の強敵だった。
なにせ一月分の出来事を一気に書かなければならないのである。量が尋常ではない。
初めのうちは、嘘八百を並べながらも全うに書くのだが、すぐにつらくなる。
埋めるべきスペースがさっぱり埋まらないのだ。
 さて、ここで僕は知恵を絞らせた。とりあえず、余白を埋めるためには、上から下まで
びっしりと文字が詰まっていなければならないわけではない。要は、改行を増やせばいいのである。
会話文をたっぷり詰め込めば、一気に行数が稼げる。かくして、意味のない会話が大量に書かれた、
スカスカの日記帳が完成した。

「おはよう。」
 お母さんは言った。
「うん、おはよう。」
 ぼくはこたえた。
「あさごはんはたまごやきよ。」

 ずっとこんな調子である。行の頭がカギ括弧で埋まった、何ともいえない代物だ。
 さて、こんな内容であるから、当然学校では怒られることを覚悟していた。
満足に出来ていないことは承知で、一応は終わらせたという体裁だけ整えたのである。
ところが、例の日記は予想に反して担任には好評であった。

「正太郎の日記はすばらしいな。積極的に会話を文章に入れることで表現が豊かになっている。
みんなも見習うように。云々」

 教師というのは、ひょっとして馬鹿の集まりなんじゃないかと初めて思ったのは、
確かこの時だったと思う。手抜きが褒めちぎられるとは、僕もなかなか運が良かった。
担任の方も、あれがお世辞にも褒められた文じゃないのは承知で、何らかの教育的思惑で
ああいう言い方をしたのだろう。だが、それは生徒達にはきちんと伝わることはなかった。
 彼が自分の誤りに気づいたのは、ヘチマの観察日記で、植物と会話する電波文がクラスに
溢れかえったときのことであった。
0052お題「かぎかっこ」携帯 ◆4c4pP9RpKE
垢版 |
2010/09/27(月) 06:08:09ID:fHB+Cdae
「<なぁ、閉じるかぎかっこよ。

」<なんだよ、開始のかぎかっこ。

「<俺らってさ、人の役に立ててんのかな。

」<は、知らねぇよそんなこと。お前いつも難しいこと考えてんな。

「<ていうかつい話しかけてから話す内容考えるから、普遍的に考えて続けてる事を聞いちゃうんだよ。

。<チミは終わりを考えずに始めるからよくないね

」<お、句点もそう思うか、俺も開始のかぎかっこのそういうところ直した方が良いと思うんだ

、<でも開始のかぎかっこみたいに無軌道に始めてくれたほうが私は出番が多くて嬉しい

「<おいおい 句読点達は出て来るなよ 読みにくくなるから

」<……確かに読みにくいな

、<はいはい戻りますよ

。<チミ達と違って我々は忙しいのでね

「<……よーし、読みやすくなった。

」<ほんと、句読点達は働きもんだよな。

「<あ、今誰かがSS書いてる。

」<俺達がいなくなって困ってるみたいだな。かぎかっこってタイプして変換候補調べたり記号一覧で調べたり罫線で代用しようと試したりしてる。

「<二重鍵かっこに役目取られる前にいこうぜ。

」<そうだな、文献名と副音声しか表現できない奴等に仕事取られちゃたまらん。



‰<……あいつら好き勝手言いやがって。

∬<出番多い癖にムカツクよな。

£<ほんとだよ。意味さえ理解されているのか怪しい我々はどうなるんだっての。

∬<……お前ら、自分の意味理解してる?

£<え

‰<え

∬<俺、二重積分、だよな?

£<……

‰<……


作者<終わり。
0053創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/09/27(月) 22:34:53ID:wpVZ6NEU
刀メ閧ェやられたか。だが奴は我々の中でも最弱。
0059創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/10/01(金) 22:14:45ID:kTxtCIGv
もう一個お題ちょうだい
0061吹雪の円筒
垢版 |
2010/10/09(土) 05:50:27ID:gym/kOND
高校が豪雪警報のせいで早く終わった。
完全な管理下にあるくせに、何が警報なんだか。
不自然なくらい自然な粉雪が晴れ雪の天蓋から零れてくる。
僕はホログラムで擬装された人工の空を見ないようにして、下だけ向いて歩き続けた。
直ぐに分厚いのに透明なアクリルの隔壁に行き当たる。
この円筒形に囲われたアクリルの内側が切り取る冬だけが、僕らの世界だ。
温暖化によって四季を忘れた地球にあって四季を忘れたくない日本人のエゴによって、この四季保管槽は管理されている。
四季のあった過去を、円筒の水槽の中に再現しているんだ。
直径50キロの大きな水槽は今、水槽の外の温暖化を更に加速させるほどのエネルギーを使って、真冬を演じている。
僕はこのアクリルの内側しか知らない。
僕の体は、研究機関が50万円くらいで精子バンクから買った凍った精液と、
100万円くらいの金で代理出産を請け負った子宮から創られている。
雑費込み数百万円で生み出された人権の無い実験動物。
この円筒の中にはそういう人間しかいない。
僕は円に内接する接線だと自己紹介するみたいにアクリルの壁に沿って歩いた。
透明な隔壁に、吹き付けた風が塗り込めた粉雪を、指先でなぞって落とす。
それを手持ち無沙汰に続けながら足元だけ見て歩いていたら、女性もののブーツが視界に入った。
「あんた、なかなか見つからないし、寒かった」
彼女は制服の上に着たコートの白いファーに半ば隠れるようにして、雪女みたいに白い息をはいて喋った。
「豪雪警報出てるんだぞ。良い子は早く帰れよ」
「あたしは不良だからいいの。つーか良い子はあんたでしょ?円内首席。雪玉なげちゃる」
「違うし。円内に満点は数人居る」
彼女はおもむろに雪をこねはじめ、僕は身構えた。
彼女は丸めた雪玉を見つめ、僕は身構え、彼女はもうひとつ雪玉をこしらえ、僕は飛びのける用意をし、
彼女は二つの雪玉を重ね、「……マニエル」と呟いた。
「……なんだよそれ」
「雪だるまのマニエル」
「いやそうじゃなくて投げるんじゃなかっ(ry「隙ありっ」
━━━ぼこーん!
油断した。

僕は不機嫌が顔にでやすいのか、彼女はすぐに悪戯モードからご機嫌うかがいモードに変わった。
「悪かったよ、ごめん。中だしさせてやるから」
「うそつけ」
まずヤラセてもらったことさえない。
ちなみに円筒内の人間は生殖の機能が制限されているから、孕むということはまずない。
「今日はマジ」
「え」
「あたしんち、来なよ」
「え……?う、いや、あの……はい」
「よしよし、書き初めだな、童貞くん」

寒い日に温め合う、なんて事は、円筒の外ではもはや有り得ないことだ。
冬を味わえる円筒に、初めて感謝した日だった。

終わり
0063創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/10/09(土) 20:09:23ID:bWqLSny+
乙です
あ、最後うらやましい……ことなんかこれぽっちもないんだからね!
人工的に作られた四季に風情を感じるのは無理だろうになぁ
日本人の意地だろうか


お題:飴チョコの天使
無理なら他の人の意見を採用という方向で
0067創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/10/10(日) 00:03:00ID:VO89Wxke
>>61
おい、その施設はどこの天国だい?
0068創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/10/10(日) 01:14:15ID:RJqC9RHQ
ですおううれと、の綺麗なvケークをあれを鼻だけかじる念。
かじる人間は。華マスク。華のない びょqkpき
とおおこく、させて
0069創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/10/10(日) 07:20:51ID:VEWZkhi8
>>65
地元ルールだったなら仕方ない

じゃあお題:金のエンゼル銀のエンゼル
0071創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/10/13(水) 12:05:29ID:syUhAjhg
>>70
あるあるw
うちも兄弟でよく食べてて、缶詰も2種貰ったけど
金があたった事はなかったなー
0072創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/10/13(水) 13:00:23ID:KK6q3aLQ
金が当たったっていう人に会ったことすらないw
銀途中でなくしちゃうから、揃ったことなかったな
0074創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/10/13(水) 13:22:56ID:KK6q3aLQ
なぜお嬢様口調w
0075 ◆91wbDksrrE
垢版 |
2010/10/14(木) 00:18:02ID:Z9JHBtPc
「……また外れてしまいましたわ……」

 とあるスーパーの袋詰めをする台の付近で、彼女はぼそりと呟いた。
 見るからにお嬢様然としたその姿は、庶民的なこの場所には大層不似合いな物だったが、
その事を気にしている人間は誰もいない。
 ……正確には、誰もいなくなった、と言うべきか。

「で、でも、わたくし、食べられるだけで幸せですし、べ、別に気にしてはいませんのよ?」
「……お嬢、誰に言い訳なさってるんですか?」

 こうしてお嬢――私の主人だ――のお供としてここを訪れるのは、もう両手両足では
足りない回数になる。このスーパーの常連客にはすっかりおなじみの光景でとなっている
ので、誰も気にする人間いない、というわけだ。

「お黙りなさい、加山。わたくしは別に、どうしてもおもちゃの缶詰が欲しいわけでは
 決して無いのですからね。勘違いしないようになさい。ただ、このお菓子が美味しい
 というのが第一であって、金銀のエンゼルは、私にとってはおまけでしか無いのですから。
 そこはしっかりとわきまえておきなさい。よろしいこと?」

 こういうのもツンデレと言うのだろうか。
 いうなれば、おもちゃの缶詰デレ。
 ……流行りそうに無いな。

「で、お嬢。もう一つ買われるのですか?」
「……今日はもうやめにしておきましょう。なんだか日が悪いのではないか、という
 気がしますの。占いでは運気が絶好調と言っていたのですけれどね……」
「お嬢、以前から思っていたのですが、わざわざ一個ずつ買って羽部分確認するのではなく、
 ケースごと買ってまとめて確認した方が効率が良いのでは? そもそも、おもちゃの缶詰に
 した所で、直接森永から買い求める事も可の」
「お黙りなさい、加山!」
「はぁ」
「確かに、我が家の財力があればおもちゃの缶詰を直接手に入れる事も可能でしょうけれど
 ……そんな事をしては浪漫がありませんでしょう?」
「……」

 浪漫、か。

「確かに、当たるか外れるかわからないというのは浪漫があるかもしれませんが……
 でも、結局、おもちゃの缶詰は欲しいんですね、お嬢?」
「そそそそそそそそそ、そんな物が欲しいわけでは決して絶対にありませんの事ですわよ!?」

 ……別に、欲しいなら欲しいで認めてしまえばいいと思うのだが、どうしてこの人は頑なに
否定しようとするのだろうか。よくわからない。

「と、とにかく……また明日出直しですわ。帰りますわよ、加山」
「わかりました、お嬢」

 結局、このスーパーへの日参は、明日も続くようだ。
 ま、それが主に尽す従者の務めだと言われれば、私は従うだけだ。
 いつか、お嬢がおもちゃの缶詰――そこに至る金銀のエンゼルを当てる、その日まで。

                                                  おわり
0076 ◆91wbDksrrE
垢版 |
2010/10/14(木) 00:18:36ID:Z9JHBtPc
ここまで投下です。

何か>>73見て思いついたので。
0077創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/10/14(木) 01:44:52ID:fXuRtEQy
すごいな
よくぞここまで広がってしまった

お嬢様にチョコボールww
お金持ちにチープなお菓子って、意外とギャップがある取り合わせで、いいな

マンガよかった

次お題、よかったら時事ネタ
「Yahoo陥落」
0078創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/10/14(木) 10:56:00ID:Xcgg/UOx
ありがとう。
小説と意外なコラボでした。おもしろかったよ。

ヤフー陥落?
何があったヤフー!時事ネタわからん
0079創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/10/14(木) 21:38:37ID:Wf7ehlFv
>>75
加山に惚れた
0081 ◆91wbDksrrE
垢版 |
2010/10/15(金) 00:14:48ID:ysEB9Whb
「侵攻、止まりません!」

 それは、夜中の三時という、草木も眠る丑三つ時に、突如としてやってきた。

「ええい、第三部隊は何をしている!? ブロックさせろ!」
「ダメです、トラフィックの制御、間に合いません!」
「なんなんだ、これは……!?」

 中枢部は混乱をきたしていた。
 こんな事態は、幾度も訓練を行って来た彼らにとっても初めてで、その経験が
無いという事実は、混乱を恐怖へと昇華させようとしていた。

「……仕方が無い、アレを使え!」

 その男の言葉と共に、爆音が響いた。
 サーバーの物理的切断スイッチによる防御。その効果音としての爆音だ。
 だが……。

「な……接続が切れないっ!?」
「ダメです、サーバー止まりません! トラフィックも増大中! このままでは……」
「サーバーが……物理的に破壊される……!?」

 過負荷は既に限界を超え、サーバーを蝕んでいた。
 混乱を超えた恐怖に包まれる男たち。
 だがその中で、二人の男だけが、冷静に事態を観察していた。

「……五年ぶりだな」
「ああ……間違いない」

 男の一人は、笑みを浮かべ、呟いた。

「……シナだ」


第一話



|、陥落
0082 ◆91wbDksrrE
垢版 |
2010/10/15(金) 00:15:19ID:ysEB9Whb
ここまで投下ですっていうかすいません、最後の一言思いついただけですすいませんすいません
0083創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/10/15(金) 00:17:34ID:G1ZezP6o
エヴァですねわかります
0085創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/10/15(金) 00:53:34ID:M155giMT
デザイン板からやってきました。失礼します。
“全く新しい服づくり”というテーマで、
web上でアイディアを募り、作品を制作しようとしています。
創作発表板住民のみなさまの豊かな想像力を貸してください。
お願いします。

http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/art/1286725505/

板違い、宣伝、失礼しました。
0090創る名無しに見る名無し
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2010/10/27(水) 11:53:29ID:EOChHwR7
ゼリー
0091灰色の空 ◆91wbDksrrE
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2010/10/28(木) 23:03:15ID:r9htKXDG
 空を眺めるという行為は、どうしてこんなにも心を落ち着かせるのであろうか。
 悠久の彼方まで、はるけき果ての果てまで連綿と続く――そんな錯覚を
覚えさせてくれる、空という、存在しないが故に存在する物を、私は大層好む。
 特に――今この時のように、黒く濁り、灰色に染まっている空には、昂ぶり
すら覚える。鼓動が速くなる。息も僅かにうわずる。
 それは、我らにとっての天敵たる陽の光を覆い隠してくれるから、というわけ
では、無い。私という個にとって、陽光なぞ物の障害とはならぬのだから。
 この昂ぶりは、この興奮は、想像故にだ。
 灰色の空の、その向こうには何も見えぬ。それ故に想像する事ができるから。
 その向こうを隠した灰色の空の先に、何かが待っていそうな気がして、私は
そっと身を熱くするのだ。
 さあ、今この時、暗雲の向こうに待つのは、果たして―― 
 と。

「ルティア様」

 ベランダの揺り椅子に腰掛け、今にも雨が落ちてきそうな空を眺めていた私を、
無粋な声が現実に引き戻す。

「なに用か、ディアナ」

 瞬時に生じた不機嫌さを隠そうとも、振り返りすらもせずに、私は声の主に応じる。
 そこでは、長く伸ばした黒髪と、私の従者である証となる赤眼とを不安に揺らした、
一人の女がかしずいているのだろう。いつものように。

「……お時間でございます。御出立の準備を」
「もう、そんな時間か」

 僅かに震える声で、彼女は私に刻限であると、そう告げた。
 応じ、私は椅子から立ち上がり、振り向く。
 やはりそこには、予想通り、そしていつもの通り、黒髪の女がかしずいていた。
 ディアナ・フイルハルム。かつては、既に亡国となったとある国の王女であった。
そう聞かされている。亡国となるに至った騒動の最中、私が拐かしたのだ。
 その美しさに惹かれて――だったと、朧気ながら記憶している。
 私のような存在には、人間にとっては重要な問題である性差など大した問題では
無い。美しい物は美しく、美しい者は美しいのだ。そこに人の価値観を当てはめる
余地は、無い。
 この女、ディアナは、この私、ルティアルング・フォン・エイリントンが、初めて
従者にした女。
 それまで孤高を貫いていた私が、初めて隣においた女。
 私の美貌にひけを取らぬ美しさを持つ女。
 百近い歳月を経て尚、私と対峙する時にはその美貌を不安に揺らす、そんな女。
 その様は、私に得も言われぬ快美感をもたらしてくれる。

「相変わらずよの、お前は」

 吸い尽くし、存在自体を消す時に生じる絶望は、確かにとろけるような甘さだ。
だが、それは一度で終いだ。文字通り、存在自体を消す時にしか、その甘さは
味わえない。だから、我らのような存在の中でも下等なモノは、それに溺れ、
己を忘れ、獣以下の存在へと堕ちていく。とろけるような快感は、実際に自らが
溶け、解け、融けているが故の快感であると、知らないのだ。
 そうならぬ為に、今この女が覚えているような恐怖にも似た不安という物は、
必要なのだ。快美感を与え、甘さを摂れぬが故の渇きを癒してくれる物が。
 この女は、そういった意味では実に出来た従者であると言える。
 そんな風に、常に不安に怯え、恐怖を抱えて生きて――あるいは死んで――
いながら、その不安に乱れ、恐怖に壊れる事は無いと言うのだから。幾人かの
私と同種の存在に尋ねた事はあったが、この女のような存在は誰も得ていなかった。
 初めて得た従者が、得難き者であったとは、まさに僥倖。

「……それが、私の、貴方様より与えられた役目なれば」
0092灰色の空 ◆91wbDksrrE
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2010/10/28(木) 23:03:44ID:r9htKXDG
 どうやらディアナは、戯れの空見を妨げた事を咎められたのだと、そう捉えたらしい。
これからの予定を考えれば、そして事前にそうしろと私が命じていた事を考えれば、
この女が私に声をかけたのは、全くもって正しい行為だったというのに。

「ふっ……やはり相変わらずよの、お前は」

 生真面目で、融通がきかない。だから、不安に、恐怖に怯えながらも、私の為に、
私が命じた事を懸命にこなそうとする。その結果叱責されたとしても、懸命に不安を、
恐怖を抑えて、耐える。その姿に、私は笑みを禁じ得無い。
 乱れてしまえばいいものを。
 壊れてしまえばいいものを。
 それを、ディアナは、しない。持って生まれた心の強さ故か、懸命に歯止めを
かけ続けている。この百年の間、ずっとだ。
 それを可能にしているのは、恐らくもうひとつの癒し故、だろう。

「……此度の道行(みちゆき)が終われば、また可愛がってやろう」

 びくりと、目の前の黒髪が震える。
 この百年、"可愛がる"とは、そういう意味でしかない。それ以外の意味であった
事は無い。この女は、そういう意味の面でも、得難き従者であった。
 純潔を奪われたその日の内に、まさしく気をやる程に溺れてしまう程に素質が
あったが故に、不安と恐怖を慰める事ができ、今の今まで耐える事ができて
いるのではないか――私はそう推測していた。
 今も、顔を下げているが為に見えないその頬には、朱が差している事だろう。
 これもまた、我が渇きを癒す行為の一つ。
 故に、私はこの百年、この女以外から必要な物を得ていなかった。
 その必要が無かった、と言うべきか。
 であるからこそ――此度の道行は、必ず通さねばならない。

「さて。それでは、面倒だが、行くとするかの」
「はっ……準備は既に整えております」
「お前は本当に出来た従者よの……」
「……それが、私の、貴方様より与えられた役目なれば」

 "澱み"に憑かれただのは所詮難癖。私という個は、人の身において驚し、恐する
ような事を、この百年行っていないのだから。
 だが、その難癖を捨て置けば、多寡において圧倒的に寡である我らは、不安故に
滅ぼされるだろう。元より、我らは人の姿をしてはいるが、人ならざる者ではあるの
だから、それが恐怖に至らぬ不安であろうと、人は動く。
 故に、その難癖をどうにかする為に、私は動かねばならない。
 私は――私たちは澱んでいるわけではないと、そう証さねばならないのだ。

「……しかし、あの魔女に遭うのも、久方ぶりよの」
「お知り合いなのですか? ……あの、<変幻する魔女>(ヴァリアブル・ウィッチ)と」
「ああ。お前を我が従者とするよりも前からの、な。無論、その時のあやつとは
 違うあやつではあろうが……」
「……転生、ですか?」
「そういうわけではない。……ま、遭えばわかろう」

 証す為に赴くは、日本。そこで、私は一人の魔女に遭い――会うのではなく、
逢うのでも、遇うのでもない――協力を要請するつもりだった。
 この灰色の空の、はるけき彼方に在る、極東の島国へ。それが此度の道行。

「黒雲は嵐の予兆……だが、それもまたよし」

 さあ、今この時、暗雲の向こうに待つのは、果たして――

                                       おわり
0094創る名無しに見る名無し
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2010/10/29(金) 10:09:11ID:onnvbPF4
なんという厨二w
0095創る名無しに見る名無し
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2010/10/31(日) 00:05:47ID:+ejK+V83
でもだれもが初心者の頃は通って来た道だから。乙
0096創る名無しに見る名無し
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2010/10/31(日) 00:26:08ID:h3/tYo+X
>>93
おー! 投下乙です
これは某スレに投下してくれていたあのSSにつながるお話なのかな?
なんか懐かしくて、妙に嬉しくなったよw

それに、あのSSが思ったよりも深い世界観につながる物語だったんだなぁ…
と今更ながら感じました

また何処かでお会いしましょうw
0099創る名無しに見る名無し
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2010/11/02(火) 23:43:45ID:6EOf5mJz
絵本の挿絵みたいな絵だな
0104創る名無しに見る名無し
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2010/11/05(金) 21:05:16ID:y4MwJnuG
ニラ饅頭じゃだめなの?
0105創る名無しに見る名無し
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2010/11/05(金) 21:16:13ID:M5JFR+Ml
かなり具体的だとは思うがw
0107創る名無しに見る名無し
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2010/11/07(日) 22:40:50ID:iEHjk+UH
俺が職場の気の会う同僚と結婚して、はや数年。
ツーといえばカーという阿吽の呼吸とはいかなくても、それなりに気心を知る妻の関係は非常に友好的である。

たった一つをのぞいては……

「だから、なんで餃子ににらを入れるの?もうこれにら饅頭になってるじゃん」

「私の家じゃいつもこうだったの!嫌ならにら一切れずつ抜いて食べなさいよ」

まぁ、なんだ。良くある育った家庭による些細な違いってやつだ。

俺の家では餃子ににらは入れない。にらの代わりにニンニクを入れて食べるのがベターだった。
それに対して彼女の家では餃子にニラはこれでもかってくらいに入れるらしい。
些末な食材一つのことではあるが、何時も食べなれていた味と違うという違和感はものすごく、
いつも彼女の餃子を食べると言い争ってしまう我が家の光景であった。

「ニラさえ無ければ本当に美味いのにな。お前の料理は他は完璧なのに……残念すぎる」

「アンタは!ごちゃごちゃ言うくらいなら食べるなっ!!」

あっ、主菜とられた……

残ったおかずは味噌汁と南京の煮物のみ……これまた何時ものパターン。
そして、怒った彼女の怒りを何とかして収めようとするのが我が家のにら饅頭が出たときのパターンであった。
0109創る名無しに見る名無し
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2010/11/08(月) 07:33:00ID:TDiRPVlt
どうせ絵敵にこんなもんにしかならないだろうと思っていたけど
みんながニラ饅頭で盛り上げやがってwww
上の創作と被ってて挿し絵みたいになったがw最初のイメージと何らかわらない。
>>101
http://imepita.jp/20101108/268990
0111創る名無しに見る名無し
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2010/11/08(月) 16:00:59ID:6tbYjXCU
臭いがキツそうな婦人だw
にら饅頭さえでてくりゃおkだと思ってたけどそうだよな。お題なんだからにら饅頭を主役にせんといかんという事か。
難易度高かった。謝ろうw
すまぬwww
0114創る名無しに見る名無し
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2010/11/10(水) 21:51:42ID:5tBL66RX
>>109
ニラェ……
0116わんこ ◆TC02kfS2Q2
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2010/11/14(日) 15:37:17ID:cQ1lQnbn
115ではありませんが「合い鍵」で短いものを書いてみました。
0117合い鍵 ◆TC02kfS2Q2
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2010/11/14(日) 15:38:29ID:cQ1lQnbn
気が付いたら俺は鍵になっていた。金属で出来たごく普通な建物の鍵だ。
まわりが暗く、いつもは手に取るものが大きく見える。ものからして女物のようだ。しかし、見覚えがある。
俺の体から繋がるキーホルダーの類と、いくらかの鍵山が俺の体に刻まれているのが薄っすら見えることで、
自分が鍵に変身してしまったということを認めならなければならない。体が硬直したままと言うのは正直苦しい。

昨晩、交際相手の桃子と軽く呑み、彼女のアパートまで送った。「ゆきのりさん、ごちそうさまでした」と、桃子のはにかむ顔が
俺が最後に桃子の顔を見たときだった。赤い頬が印象的だった。外から桃子の住むアパートに明かりが灯ることを確認して俺は帰途に付いた。
電車に揺られ、自宅に着いたと同時に眠気が襲った。仕事の疲れがたまっていたのか、寝室のベッドでスーツのまま、
泥のように眠ってしまった所まで覚えている。両手両脚を真っ直ぐに、そしてうつ伏せにして俺は眠りこけた。
なぜ、俺が鍵にならなければならないのか理由が見つからないが、事実は事実として受け取らなければ解決はしない。
やがて鍵の持ち主と思われる者の指が俺を摘み、明るい外へと連れ出されると桃子の顔が俺の視界に入った。
間違いない。桃子だ。

桃子が俺を扉の鍵穴に入れると、白い指で俺の体を廻す。体中に冷たいシリンダーが張り付き背中にゾッと電気が走る。
軽い音が俺の体から響くと、桃子は頬を赤くしながら俺を鍵穴から引っこ抜いた。思ったより気持ちが良い。
よく手入れされているのか、鍵穴に指された油が俺の体を痛めることなくスムーズに入っていったのだから、ある種のエクスタシーを感じる。
5秒とかからないこの動作が、鍵として生きるうえで非常に重要な役目を果たすこと。身をもって知ったのは俺ぐらいだろう。
恋人から俺の体を摘み上げられるという経験は全くなかった俺は、これから鍵を粗末に扱えられない。
0118合い鍵 ◆TC02kfS2Q2
垢版 |
2010/11/14(日) 15:39:27ID:cQ1lQnbn
もっとも、人間の体に戻れるかどうかは別として。鍵になってしまった俺に気付かず、桃子は俺の体をバッグに納めた。
ゆらゆらと揺れているということから、マンションの部屋に上がり廊下を歩いているのだろうという、俺の勘が間違っていなければ非常におかしいことだ。
桃子の部屋はアパートの和室だ。こんなに長い廊下など桃子の部屋に存在しない。フローリングの廊下ではなく
畳の柔らかい音しかしないはずだ。しかし、俺の体は桃子のバッグの中。外の様子を確かめられないのが歯がゆい。
想像するに、部屋の家賃は俺や桃子のものよりかは、かなり高いものだろう。足音が止まると下方から衝撃が伝わる。
おそらく桃子がソファーにバッグを置いたのだろう。

俺の耳元でけたたましい電子音が響く。桃子の携帯電話が喚いているのだ。彼女の白い指で携帯電話が取り上げられると、
電子音は遠ざかりやがて消える。俺の頭上からは蛍光灯の眩い明かりが突き刺していた。
「うん。今ね、たかあきさんの部屋にいるわ」
会話は続く。
「もうすぐ帰ってこれる?じゃあ、たかあきさんの大好きなけんちん汁を作って待ってるね」
俺は『たかあき』という名の見知らぬ男と、俺と交際しているはずだった桃子を繋ぐ為の合鍵として俺が存在している事実。
姿こそは見れないが、間取りを全て知り尽くした様子で、桃子はキッチンへとバタバタ走る。
野菜を刻む音が遠い。桃子は頬を赤くして『たかあき』なる男のためにけんちん汁を作っているのが嫌々頭に浮かぶ。
鍵穴に自分の体を差し込まれるのが辛くなってきた。


おしまい。




以上で投下終了です。
0119創る名無しに見る名無し
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2010/11/14(日) 23:31:13ID:nkCkWEer
よくできてるなー
0120創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/15(月) 00:30:57ID:haZm5mdR
ちょっとスレお借りします

突然だけど今日、誕生日なんだー。
なので以下のお題を使って何か書いてもらえるとうれしいな。
去年もやったんだけど大変良い誕生日になったので、今年もお願いします!

お題は
「1982」「オレンジ色のバラ」「論理的なサイエンス」
この中のどれか一つでも、3つ全部つかってもおk
このお題は本日限り有効ということで。
平日なんで見るのは夜になるけど、投下待ってまーす。
0123創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/17(水) 19:00:24ID:Dh50AyY8
おお、スルーではなかったのか。ありがとう。
なんか話を思いついていたのなら読んでみたい。もし書けたら投下よろしく!
0124創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/18(木) 17:26:28ID:zHzkyVat
こちらも替え歌作ってみたんですが、ピタにアップしてケータイの方もみれるようにストリーミング再生にしたんですが、ダウンロードしたあとに入るiモーション動画情報にどうしても作成者の名前が入ってしまう。多分ケータイの情報がそのまま入るんだと思うんだけど
これはどうやって消せばいいの?(x_x;)
へただけどせっかく作ったのになー
0125創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/21(日) 00:21:50ID:wjmb3Fk3
うーん、ようつべとかじゃダメ?
たぶん犯罪対策だから消せないんじゃないかなー
0126創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/28(日) 00:14:43ID:cH48sjdu
>>120
亀だけどおめでとうございます。
初投稿でやっつけで強引ですが、喜んで頂ければ幸いです。

お題「オレンジ色のバラ」

 「貴方と貴女」

 男性から女性へのプレゼントで昔から言われるバラの花束。
 初めての彼女。二十五歳にもなって、ではあるが、大切な僕の彼女。愛の言葉も、ベッドでも、彼女の望む事は全てしてきた。
 だが、それを彼女は望まなかった。
 何度目かの誕生日。彼女は珍しく僕に誕生日プレゼントをねだってきた。
「ねぇ、小輪の黄色いバラがほしい」
 はじめはそんな物があるのかも知らなかったが、初めて彼女がほしいと言ってくれた物だったから、僕は花屋さんという花屋さんを探し回った。
十数件廻った末、ついに見つける事が出来た。ぜぇぜぇと息も絶え絶えに店員の女性へ声をかける。
「そこの……っ、黄色いっバラの、花束を――ください」
 女性は目を丸くしていたが、わかりましたとだけ言い、花束を作ってくれたみたいだ。正直、見つけられた嬉しさや限界の近い体力と酸欠で包装しているところをまともに見られる状態ではなかった。
 少しずつ息を整え、大きくふぅと一息ついた時には包装が終わったらしく、お客様と声かけてきた。
「こちらが商品になります」
 ありがとうと言い、代金を支払ってから花束を愛しく胸に抱き、店を後にする。あとは彼女へ渡すだけ。家で待ってくれている彼女の元へ、僕は急ぐのだった。
 また息を切らし、少し乱暴に自宅のドアを開け、彼女の元へ行く。
「たんっじょうび、おめでとっ!」
 素敵な黄色いバラの花束を見つめた彼女の表情を、僕は忘れない。
「中輪って言わなかった?」
「えっ?」
「私ね、あなたと別れようと思ってたの」
「……えっ?」
「小輪の黄色いバラの花言葉は、笑って別れましょう、なの」
「――!」
「でもね、気が変わったわ」
「えっ?」
「黄色いバラの花言葉はね? 貴女に恋しています、なの」
「――!」
「本当に不器用な人。放っておけなくなっちゃった」
「えっと、あれ? どういう事だい?」
「こういう事よ」
 そう言って彼女は黄色いバラの花びらに真っ赤な口紅を塗り――。
「私は貴方に恋しています、そして――」
 あぁ、そういえば。赤いバラの花言葉は……貴方を愛します、だっけ?
 僕は忘れない。黄色と赤の混じったオレンジのバラの花びらを手に、微笑んだ彼女を。
0127120
垢版 |
2010/11/28(日) 01:06:30ID:bBs0FuP/
そしてオレンジのバラの花言葉は無邪気。

花言葉っておもろいなー。特にバラは種類が多いからいろいろあるよね。
投下ありがとう!
0128創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/28(日) 11:47:25ID:cH48sjdu
>>127

まさかレスが付くと思わなかったw
気に入ってもらえたようで良かった

グーグル先生で調べながら書いてましたよwww
あと花言葉って1つの花に1つだと思ってました

ではお題待ちのROMに戻ります
0129創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/28(日) 13:51:22ID:ckpQ4qsl
お題「叶わぬ恋」
0130創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/12/05(日) 18:23:19ID:mVDoDAMn
お題 この画像を挿絵として創作
ttp://loda.jp/mitemite/?id=1586.jpg

0131創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/12/05(日) 18:26:43ID:OYVuoNAF
単に連想じゃなくて挿絵か
ちょっと難易度高そうな感じかな
レスを投稿する


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