「高度成長期」なんて言われてた昭和40年代
うちの近所の木造ボロアパート八畳一間に六人家族が住んでいた
夜は畳に四人、押入れに二人が寝ていた
風呂も無い。電話も無い。テレビも無かった。
当然で言えばエアコンが無い。扇風機が無い家もあった。
そういう時代だった。
「最低を言うなよ」と思うかもしれないが、
ニンゲンの長い歴史の中ではそんなもんなんだよ。
そのレベルの暮らしの人は「それなりに」いて、それほど珍しくも無かった。
日本って、そういう国だったし
地球規模で見た場合でも、頑張った人間が得られるものはまだまだ少ない
金が無ければ「使わない生活」をするしかない
そのバランスの悪い人が金の奴隷になるのよ。
今はテレビにしろネットにしろ自他の比較が多すぎる。
それも苦労の比較ではなく華やかな部分ばかりを比べる。
だから精神をやられて不幸な心になったりする。
「若いうちに苦労しておけ」という年寄りの言葉はそこからきている。
俺はバブル期に技術仕事の修業でハードなのに月七万で生きてた。
ソコから家賃払って、風呂も無いからシンクで身体洗ってた。
昼飯はしかたなく弁当を作って持っていっていた。
それでも夢があったので不幸だとは思わなかった。