〈シンコー学習塾〉

「さて今日は皆さんのご家族からの要望が多いので、人参を美味しく食べるための授業をします」
「プミー!反対でしゅ!たけのこの授業をもう一回でしゅ!」
「はい、プミ子さんのように人参嫌いの子が多いので、この美食家シンコが人参の美味しさについて教えます。
人参はね、ビタミンAや食物繊維が豊富でお肌の健康や便秘にいいのよ。だからどんなに食べても太らないわ」
「説得力ないでしゅね ヒソヒソ」
「ん?今の声は…プミ子さん!人参持って!」
「ええっー!プミからでしゅか!」
「噛めば噛むほど甘みが感じられて美味しいわよ。ポリポリっていう食感も楽しんで。
食べて美肌になって、みんな美男美女になるのよ」
「えーと、今日はお腹の調子が悪くて…。本当は食べたいんでしゅ、食べたいんでしゅけど、お腹がぐるぐるしましゅんで。
シンコ先生にプミの分あげましゅ」
「んもう、仕方ないわねぇ。こんなに美味しいのに食べないなんてもったいないわ。ポリポリポリ
あら、あなたもお腹の調子悪いの?仕方ないわね。ポリポリポリ
どうしても苦手って子はリンゴと人参を片手にそれぞれ持って交互に食べて、人参をリンゴと錯覚させるって手もあるわね、おうちで試してみて。ポリポリポリ」
「ピキー(またシンコ先生がみんなの人参食べちゃうんでしゅね。人参は糖質が多いから気をつけてくだしゃい)」
「ふぅー、人参しゃん、あばよでしゅ!」