ーーむすめの誕生日を間近に控えた静かな昼下がり
リーリーの頭の中はいろんな思い出が駆け巡っていた。

だいすきなつまと共に過ごした幼き日々……
少し大きくなっても隣で仲良く笑い合ってごはんを食べたこと
大人しかったぼくがごはんやおもちゃを奪われてもいつも笑顔で慰めてくれたこと
食いしん坊なシンシンが時に笑顔でごはんを分けてくれたこと
大きくなってふたりで一緒に日本にきたこと
ぼくはこわかったけどシンシンは大丈夫よーってごはんをずっとたべていたこと
大きなお尻をいつもこっそり柵から覗いていたこと
念願の再会に戸惑っていたけどぼくを受け入れてくれたこと
この一年は初めての子育てに奮闘していること
…小さい頃からぼくのそばにはいつもあのまあるい笑顔があった
そんなシンシンとぼくとの間にうまれたシャンシャンは大事な大事な宝物
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