「これ、お泊まりのお礼って言うかお詫びって言うか。うちの団子、小雅ちゃんと一緒に食べて」
「えっ?あっ!やだ恥ずかしい、冗談のつもりだったのに」
「俺の娘を今夜一晩、よろしくお願いします。そして、いつも俺の妻を助けてくれてありがとう。」
「リーさん…」

いつの間にか、同僚も俺の横で頭を下げてくれていた。

「…じゃあ遠慮なく。今夜はもう遅いから、明日の朝ご飯に三人で頂くわ」

重箱を大事そうに抱えた彼女は、母親の笑顔になった。しかしすぐに、営業スマイルに変えてこう言った。

「あの子達を銭湯へ連れてくから、リーさん達のオーダー通したら上がるわ。ご注文はビールだけ?お食事は?」


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