「比力くんの一番好きなものってなぁに?モグモグ」

たけのこを口いっぱいに頬張った、まあるい笑顔の仙女に質問されて、ぼくはドキマギした。そう、その笑顔が一番好きなんだ。

「私はやっぱりたけのこ!比力くんはパンダ団子?」

あ、食べ物の話だったのか。
「そうだね、ぼくはパンダ団子!」

「比力くん知ってる?日本においしいパンダ団子があるんだって!いつか食べてみたいなーニコニコニコ」

「そうなんだ!一緒に食べよう!」
日本?どこだろ?いつか一緒に食べたいな。いや、ほんとは仙女とずっと一緒にいられれば、パンダ団子はどうでもいいんだ。

のちのリーリーとシンシンのおはなし