「もしもしあなた?今どこなの?」
「シーちゃんワシや!」
「永明さん?なんで永明さんが主人の携帯に?主人はどうしたんですか?どうゆう事?」

シンコママは訳が分からなくなっていた

「ん?リー坊か?リー坊やったら今ワシの使いでアドベンの事務所に行かせてるんや。
マリンライブのイルカの女の子らが、『こんなブラックやわ!もう辞めたいわ!』とか言って太子町に帰る言い出してなあ!リー坊やったらイルカ女子にも人気あるし何とか丸くおさめてくれるやろ!はっはっは
ところでシンコママは今どこや?上野か?」

「そ、そうです。上野の自宅からなの
主人が何も言わず急に出かけたから心配してたんですよ。でも永明さんのとこなら安心しましたわ。ホッホッホ
じゃんじゃん主人を使ってくださいね。」

シンコママは怒りに震える気持ちをグッと堪えて対応した

永明との電話を切ると同時にスマホを握り潰していた。

日本パンダ協会の理事長を務める永明は絶対的存在だったのだ。