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【初心者向け】今日のUbuntuの基本コマンド(その3)

Ubuntuには、標準でClamAVというマルウェア対策ソフトがインストールされています。ファイアーウォールも標準でインストール済み且つ有効になっており初心者がただちに触る必要はありません。
昨年の日経Linuxのマルウェア対策特集によれば、ClamAVは無料にも関わらず今のところ有料ソフトと肩を並べるくらい優秀なマルウェア検出率を誇っています。
もちろん、時代は流れますからあくまで2019年現在の日経Linuxによるひとつの評価として受け止めるにとどめ、進化するサイバー攻撃対策方法の学習を怠ってはなりません。

◆Ubuntu全体のマルウェア・スキャン
$ clamscan -r /
最後のスラッシュは「root」です。つまりコンピュータ全体をスキャンするように指示を出しています。-rオプションはフォルダ内にあるサブフォルダの中もすべて調べる指示です。

(注意!このコマンドを実行すると、ターミナル(仮想端末)はなんのメッセージも表示せず無反応に見えるために、慣れないと一時的にフリーズしたように見えます。ハイスペックのパソコンでも20秒くらい無反応です。
まして10年ぐらい前のパソコンや、CPUがAtomなど低スペックのパソコンだと20〜30分ぐらいターミナル(仮想端末)は無反応になりますが放置してれば動き出しマルウェア・スキャンが開始されます。)

◆ログイン中のホームフォルダのみマルウェア・スキャン
$ clamscan - r /home


まずこの2つが出来れば、特定のフォルダ内だけのスキャン方法や特定のファイルだけのスキャン方法は検索すればわかります。
とはいえ、情報の古いサイトには注意して下さい。現在のバージョンでは、シグネチャー・ファイル(マルウェアのパターンファイル)は更新されるたび自動インストールされますから手動でのインストールは不要です。