メタデータやデータベースみたいにランダムアクセスするデータをRAID-5に
書き込むのは効率が悪いぞ?

例えばストライプサイズが 256KB で4本構成の場合、768KB のデータは256KB毎に
分割されてドライブA,B,Cに、パリティ計算結果はドライブDに格納される。
この状態でランダムアクセスで4KBだけ書き換えるとどうなる?

768KB中400KB目~403KB目までの4KBだけ書き換える場合、書き換えるのは
ドライブBの144KB目~147KB目までだけじゃないぞ。
ドライブDのパリティ256KB分も書き換えなきゃダメ。 RAID-1なら8KBで済む。

下手するとこれで済まないのが RAID-5 の困ったところ。
パリティ計算する際には768KB分メモリに無いと計算できないわけで
それがメモリキャッシュ上に載ってない場合はパリティ計算する前にドライブA,B,C
から256KBずつ768KB読み込みが発生するのよ。

加えてデータベースの、特にトランザクションログやファイルシステムのメタデータ
はロールバックの関係上非同期書き込みではなく同期書き込みが要求
されるので、書き込みを開始して完了するまでの応答時間が長いRAID-5は
相性最悪なんだわ。

わざわざデータ領域とは別の RAID で格納できるように設計されてるのは
そのためってこった。