>>891
> WSL2がHyper-Vベースだっていうけどこれ、仮想環境にUbuntuを入れるのと何か違うんだろう
簡単にまとめれば、仮想環境にUbuntuを入れた場合、手間が必要で各自バラバラの環境になるので大変

> Vagrant + VirtualBox等の組み合わせに比べて、なんか利点でもあるのか?
まず起動が速い。WSL2は仕組みが異なっていて、仮想マシン上で直接Ubuntuが動いているのではなく
仮想マシン上で超軽量のLinuxカーネルが動いていて、その上でLinuxのコンテナ技術を使ってUbuntuが動いている
超軽量のLinuxは起動に数秒しかかからず、一旦起動したらずっと起動し続けてる

Ubuntuを使う場合は、その起動済みのLinuxの上で1コンテナとしてUbuntuが起動するから速い
さらに当然とも言えるが、Ubuntuを普通に使ったときに起動する、百以上のプロセスが何も起動しない
Ubunutを構成するサービスの殆どが不要だからだ。WSL2ではプロセスはinitとbashの2つだけしか起動しない
それは起動が速いだけではなくメモリ使用量が少ないことも意味する

そして仮想マシン上で直接動いている超軽量のLinuxカーネルはHyper-Vに最適化されており
不要になったメモリをOSに返すことができる。これで仮想マシンを使った場合に
ホストで使用できるメモリを減らして仮想マシンに割りあてなければいけない数GBのメモリを
ホスト・ゲストで効率よく共有できる

またWSL2でUbuntuを起動したときに、実行される特殊なinitはファイル共有の9pプロトコルを
内蔵しておりUbuntuで自分でsamba等を入れて正しく動くように設定する必要がなくなる
そのそしてWindowsからWSL側のコマンドを実行したりその逆もできるようになっている

こういったことがOSの機能として標準化されているためサードパーティも対応が用意になる
例えばDocker Desktop は公式にWSL2に対応しており
特別な設定を行うことなくWSL2からDockerを使用することができるようになった

もしこれらのことを仮想マシンにUbuntuを入れてやるとするならば
Dockerは仮想マシンごとにインストールするのか?そのイメージはどこに置くのか?
など様々なことについて、自分でシステムを構築する必要が出てくる
そしてそれらはあくまで自分のみで構築したシステムになるので他の人とその仕組を共有できない