Linuxを狙うマルウェア「HiddenWasp」に注意 2019/05/31 06:55 後藤大地
https://news.mynavi.jp/article/20190531-833791/

Intezerは5月19日(米国時間)、Linuxシステムを標的とした新しいマルウェア「HiddenWasp」を
発見したと「Intezer - HiddenWasp Malware Stings Targeted Linux Systems」で伝えた。

このマルウェアは現在も活動を継続しており、主要なアンチウィルスシステムで検出することが
できないと指摘されている。発見されたHiddenWaspの主な特徴は以下の通り。

・Linuxマルウェアの多くは仮想通貨マイニングやDDoS攻撃に焦点を当てているが、HiddenWasp
は異なっている。HiddenWaspはトロイの木馬として設計されており、標的のシステムを純粋に
リモートコントロールするために開発されている
・HiddenWaspに感染しているユーザーはすでに標的型攻撃のターゲットになっている可能性が
高い
・HiddenWaspはMiraiやAzazelルートキットといった入手可能なオープンソース・マルウェア
から大量のソースコードが流用されている
・HiddenWaspは中国のマルウェアファミリーに強い類似性があるものの、帰属に関しては可能
性が低いと見られる

Intezerは、Linuxを標的としたマルウェアは時間の経過とともにますます複雑になり続けている
と指摘。現在、一般的な脅威でも検出率があまり高くないが、より高度な脅威はさらに検出率が
低いという。今後、Linuxを標的としたマルウェアはさらに検出が難しくなるおそれがあり、
注意が必要。