おそらく、いまから10年後には、いやもっと早く、世界の公共図書館、大学図書館の書物はすべてデジタル化さる。
そして、30年後には、書物といわず、地球上に存在している入手可能な情報は、すべてデジタルデータベース化されているだろう。

それどころか、人間活動のあらゆること、たとえば個人の行動の記録、会話の記録なども収録され、
全人類データベースは完成しているはずだ。しかも、コンピュータの能力は飛躍的に高まり、ネットの通信スピード、
データ処理能力は、現在の数万倍になる。つまり、これまで私たちが1年かけて調べたり、研究してきたりしてきたことは、
1秒で終わってしまう可能性がある。

そのとき、私たちのライフスタイルがどうなっているかは想像がつかないが、少なくとも、街の図書館に行って、
本(紙であれ電子であれ)を読む、調べる、借りるということなどしないだろう。

司書という存在は過去の遺物となるのだろうか?