俺が見た男はどの感覚も繋がってたらしい。5感全部繋がってたらしいよ。生まれた頃からの記憶もキチンと覚えてるんだと。あと黒板に何の意味も無い文字列を数分で覚える事が出来たとか。その際目を瞑ってまた開けてまた目を瞑って記憶する事を繰り返してた。
忘れる事が出来なくて悩むほどだとか。もう一つデメリットがあったんだけど、記憶した物の意味が分からないらしい。理解の伴った記憶が出来なくてエピソード記憶とやらが出来ないらしい。結局自分の能力を上手く利用できなくて不幸な人生だったらしい。
茂木健一郎だっけ?その脳科学者が言ってたんだけどコイツは脳の細分化がされなかったためにあらゆる感覚が繋がりあってたらしい。子供の時は誰でも脳の細分化がされておらず共感覚みたいなのは持ってるんだけど大人になるにつれて細分化されていくんだと。
で、共感覚者は100人に何人か居るらしい。(音聞いて視覚が生じるタイプが多いらしい)結構多いよな。で、何にでも味覚が伴う共感覚者が居たんだけど、そのタイプは一番レアらしい。
そいつは文字や名前を見て味を感じて生活に支障が出るほどらしいんだけど、記憶する事だけにはメリットがあったらしい。
茂木健一郎いわく、共感覚の利点は記憶しやすくなるとの事。勉強する時、目で見て手で書いて口に出して勉強すると記憶しやすいのと同じで複数の感覚を交えたほうが記憶しやすいから共感覚は記憶にメリットがあるんだって。