>火渡りに関してはジェームスさんがヒンズー教の人たちが火渡りをするのを研究してわかったそうです。
>火渡り前の儀式はいろいろあるそうで、それをジェームスさんが一つずつ削っていきどこまで
>けずれるかというのを研究したら、結局儀式の最後の5分でやるものだけしていればできるという
>ことがモデリングでわかったそうです。(それがもっと簡単にできる人だと2秒でできるそうです)

こういう考え方は多分間違っている。
重要なエッセンスは2秒かも知れないが、それでは火渡りの意味を理解したこと
にはならない。そこにいたる過程が重要だ。本当の火渡りは3ヶ月も前から始まっている。
 安易な加速学習というのは結局遠回りになる。3ヶ月かけてやることは
3ヶ月かけるのがいい。
 マラソンにはコツがあって誰でも走れるようになる。しかし、走る体力が無いのに
そんなコツを知ったところで意味はない。走りながら体力をつけていけば42Kmが
走れるか走れないかはすぐに分るようになる。火渡りと同じで、手順を踏めば誰でも
できるのに最初にコツを知る必要などない。寧ろ知らない方が実際には多くのことを
得る。
 それは職人の世界でもおなじだ。日本の職人は世界一だとおもうが、アメリカや
ドイツとは教え方が違う。
 アメリカやドイツでは先に原理を教えて、効率よく教えようとするが、下働き
ばかりをさせて中々教えない日本の職人の方が上達は早い。

 加速学習について言えることは、習った人は上達しないということだ。
達人は誰にも習っていない。独自で研究してマスターしている。だから1代で
終わる。だいたいはそういうものだ。稽古に金を払っていく生徒は殆どものに
ならない。ものにはならないと分っていても、飯の種だから教えるには教える。
 手っ取り早く習おうなんて思わない方が良い。振り回されるだけで全く意味は
ない。相手がカスなら20万はパー。相手が達人でも自分が準備できていないなら
それも無駄。
 自分がしっかり準備できたらそれなりに相応しい人に自然に出会うものだ。