卒業後のことですが、日本に医師として帰ってくるのは非常に難しいです。留学斡旋業者はどの位難しいのかは多分教えてくれないと思います。
教えると、商売にならないからです。日本で医師として働くには、国家試験を受けなければなりません。受ける資格があるどうかは6年次に
成績などの書類を厚生労働省に提出することから始まります。そして、審査の結果によって予備試験から、本試験から若しくは予備試験すら
受ける資格が無いということが知らされます。この審査が厄介なのです。厚生労働省のHPには資格の条件が書いてありますが、非常に基準が
不透明です。私が留学中に友達から聞いた話ではロンドン大学医学部から本試験、合格という経歴の方がいるようです。ロンドン大学は日本で
言うと阪大・名大位です。その方の話では、「イギリス、ロンドン大学だから資格が与えられたんだと思う。面接官達は国などは問わないと言っていたが、
あの雰囲気から有名じゃない国、大学なら受験資格は与えられなかっただろう。」と話していたそうです。私がいた国は、知名度はそこそこですが、
大学名は普通の日本人なら知らないようなマイナーでした。ですので、半年で日本に帰ってきて勉強して地方医学部に入りました。話がそれましたが、
日本人で良い成績をすごく大変ですし、受験資格が与えられるかも非常に不透明ですので、日本に帰ってくるのは難しいのが現状です。
「なら、現地で働けば良い」という方もいるかと思いますが、それも非常に難しいようです。いくら日本人が国際的に信用があるといっても、
簡単には就職できないのが現状のようです。成績が抜群に良いとか、他人に誇れるような何かがないと難しいです。
したがって、海外のショボイ医学部ですら、日本の医学部に入るより沢山の勉強を入学後に課してきます。
海外医学部は入るのは簡単ですが、入った後は凄く大変だし、それに見合った見返りも得られません。
日本の医学部は入るのは難しいですが、入った後はかなり楽ですし、留学をしようと思えば出来たりと
道が開けています。極端な言い方ですが、「海外医学部留学は努力が求められるギャンブル」と言っても
過言では無いと私は感じています。海外に行くなら、努力して日本の医学部に行くか、医師になるのを諦める
のが懸命だと思っています。