米保健当局、外出時の布製マスク着用を検討 米紙が内部資料入手
https://www.bbc.com/japanese/52116972

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、アメリカの保健当局が、すべての国民に対して
外出時に顔を覆うよう推奨するかどうかを議論していることが明らかになった。

米紙ワシントン・ポストが入手した米疾病対策センター(CDC)の内部資料によると、普通の
布製のマスクでさえ、ウイルス感染のリスクを軽減するのに役立つ可能性があるという。
スーパーマーケットでの買い物などの単純作業を行う場合も、公共の場でマスクを着用することで
感染拡大の防止につながる可能性があるとしている。

この指針は、ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策タスクフォースの間で検討するために
共有されていると、ワシントン・ポストは報じている。

ドナルド・トランプ米大統領は、「スカーフが使える」と提案している。

現行のガイドラインでは、マスクは医療従事者、病人、介護者のみが着用する必要があるとしている。

米国内では現在、N95マスクや外科手術用マスクが不足しており、医療従事者は1枚のマスクを
複数回使用するよう、あるいはマスクがない場合はバンダナを使用するよう指示を受けている。

これまでに米国内で感染が確認された人は19万人以上に上り、約4000人が死亡している。