戦争法案が違憲の理由

1 立法目的
立法目的に憲法13条の幸福追求権の保護を謳っているが、国民の幸福追求が阻害されたら戦争というのは幾らでも戦争拡大できる口実となる。
逆にアメリカの戦争に追随して、世界中で日本人がテロに巻き込まれる危険性もあるため逆に幸福追求を阻害されることになる。

2 憲法前文及び9条に明白に違反
建前上、戦力すら持てないのに他国軍の後方支援などできるはずがない。
既に外務大臣は自衛官は軍人とは異なるので捕虜の要件にも該当しないと述べている。
自衛官は敵軍に捕らえられたら捕虜としての扱いを受けず、当地国の刑事訴訟法?に沿った取り扱いを受けることになり、日本基準の人権が保障されるとは限らない。

3 派遣前提が異常
射程数百から数千kmの巡航ミサイルが飛び交う現代戦場で安全な場所など無い。
安全確保されなければ撤退するのであれば、敵からすれば絶好の攻撃対象となる。
兵站無き作戦など成立しないのに兵站部隊や支援部隊だけが勝手に撤収できるはずがない。 それなら最初から派兵しない方がいい。

4 法的事実に欠ける。
ホルムズ海峡が封鎖されて日本経済に影響を及ぼすのは分かるが、 原油輸入の多角化、石油備蓄活用、代替エネルギー開発、統制経済による配給制度導入で餓死者続出はあり得ない空論である。

日本領域外での集団的自衛権、つまり、米国への戦争支援は日本存立の危機を回避するために非ず、 単なる紛争解決の手段であり、これは憲法9条にて明確に否定しているところである。