大本命の平原康多が打鐘前に落車するアクシデント。残った8人でのレースは、矢口大樹の先行を利した中村浩士、3番手から捲り上げる高久保雄介の争いに見えたが、7番手待機の伊藤慶太郎が直線だけで外バンクを一気に突き抜けた。「自分の下手な動きで平原さんを転ばせてしまって申し訳ない。アクシデントのあとはけっこう落ち着いていて、行けるところから行こうと頭を切り替えた。2コーナーで高久保さんが行きそうな雰囲気だったから、それを見てからでいいかなと。自分が思っている以上に自転車は出ているし、脚の状態は悪くないと思います」。
 前団好位から捲り上げた高久保が中村に踏み勝ち2着。「一撃狙っていたけど全然出ませんでした。外に持ち出した瞬間、風に押し返されて無理やと…。体重で何とか踏ん張れました。体重勝ち。明日も爆風の方がいいかもしれませんね(笑)」。
 矢口の先行をフルに使った中村が前残りの形で3着。「(矢口を)何とか残そうと高久保君が来たときに牽制したけど、向こうも休んでいましたね。今日のレースはほんと前のおかげ。(調子は)良いか悪いかで言ったら良くないんですが、前検日より初日、初日より2日目という感じで、ちょっとずつ上がっている。どうにか持ちこたえてまた浮上できれば…」。