競輪祭決勝は新田が快勝し、桑原がグランプリを決めた。
競輪祭の表彰式が終わった直後に桑原に現れた。
「僕はグランプリを辞退します。小野さんに僕の替わりに走ってほしい」
場内に万雷の拍手が響き渡るが管理は桑原を追い出そうとした。
その時、開催執務委員長の携帯が鳴った。
「いま、JKA会長から電話がありました。超法規的措置で小野選手のグランプリ出走を認めるということです」
小倉競輪場に小野さんコールが響き渡った頃、小野さんは別府市内のパチ屋でハイエナをする台を物色していたのだった。