長塚智広「やり切った」引退に悔いなし
http://www.nikkansports.com/race/public_race/news/f-rc-tp1-20150128-1427519.html

競輪選手でアテネ五輪銀メダリストの長塚智広(36=茨城)が28日、都内で引退会見を行った。

「36歳になって自転車競技者としてこれ以上、上位を目指すことは難しく、一線を引くことに」とトップ選手としての
限界を引退理由のひとつにあげた。すでに26日、日本競輪選手会(日競選)の茨城支部に引退届けを済ませ、
近々に正式な引退手続きを行う。

17年間の選手生活で一番印象に残っているのは「(アテネ)五輪決勝でドイツと金メダルをかけて戦ったこと」。
11年の競輪祭でG1初制覇を飾り「やり切った」と、選手人生に悔いがないことを繰り返した。

一方で、長期の出場自粛が進退に大きく影響した。13年末の日競選からの脱会騒動の中心人物として昨年5月から
1年間の出場自粛の制裁。「いろいろと考え、勉強してプラスになる1年だった」と前置きしたが「選手会の内部規制、
それらをクリアして、復帰するのは適切ではないと判断した」と、言葉を選びつつも苦渋の決断であったことをにじませた。

今後は「メダリストとして東京五輪や日本をよくするために活動していきたい」。また「トップアスリートの最新の治療
技術を普及させる一般社団法人が立ち上げられるので理事を務めます」など、第2の人生も意欲的な姿勢を示した。