イソップ寓話「3頭のウシとライオン」

あらすじ
3頭のウシが、いつも仲良く一緒に草を食べていました。
 このウシたちを、ライオンが餌食にしようと狙っていました。
 でも、体の大きな牛たちはいつも3頭一緒にいるので、襲いかかる事が出来ませんでした。
 そこでライオンは、ウシたちを仲たがいさせようと思って、それぞれのウシに、
「きみの仲間は、きみの悪口を言っていたぜ」 と、作り話しを言って回りました。
 仲良しだったウシたちは、その為に、お互いにケンカをしてそれぞれ怪我を負い、別々に暮らすようになりました。
 これを待っていたライオンは順番に襲いかかって、ウシたちを全部食べてしまいました。

解説
悪意を持った者がターゲットとなる2者になりすまして嘘の情報を流布する等して
お互いに争わせて弱体化を図り、漁夫の利を得ようとする行為。
数あるイソップ童話の中で、スパイ天国と言われる日本国内においてはほとんど話される事がない童話。
国防という視点から考えると幅広く子供たちに語られるべき話であるが知る人は少ない。
この手法を用いる勢力がこの国において強大であることを意味する。