>>163
その辺は価値観の差なんだろうね。

剣道家の視点でみると「打たせない技術」というのは、卑怯に見えるらしいんだわ。
現代剣道は、少々無理してでも攻撃したほうがカッコイイみたいな風潮があって
相撃ちスレスレで一本取るのがエクセレントらしい。
要するに、正面からの打ち合いで、一寸ほどの間合いのやり取りするのが、
彼らの言う「すばらしい剣風」なわけだ。

「斬られずに斬る」という古流剣術の基本概念から見ると、相撃ちは下手のすることで
確実に一本入る体制にもっていくのが、上手いやり方となる。
現代剣道家はこの辺りの概念が理解できない。
本当は理解しているんだけど、それも認めちゃうと彼らの「正しい剣道」が否定されるので
いわく「異端である」「落ち着きがない」「勝ち負けにこだわりすぎる」「子供の教育によくない」
「剣風が卑しい」などと批判してしまうわけで。

これは特定個人というよりは、実は剣道界全体の風潮なんだよね。