>>102
武術と武道の関係について、柔術と柔道の関係を参考にすると
「武術」は実戦を想定した戦闘術であり、他人と競う目的のものではなく(基本的に)
ルールはない。
「武道」は一般に広く伝える為に、安全性を考慮し競技性を持たせたものと言えるでしょう。
よって武道にはルールが存在することなりますが、やはり実戦を想定しているんですよ。

例えば柔術は、素手をもって相手を制圧する技術体系であり、柔道はそこから
組み技のみを抽出してルール化したという関係になります。
互いに組み合って格闘を行うので、常に「実戦」であり勝敗の判定基準もわかりやすく
客観性があります。

剣術は刀をもって戦う為の技術ですが、剣道はそこから何を抽出したのかがよくわからない。
相手を動けなくするようなKOに類した勝ち方は存在せず、真剣であれば勝負が決している
ような打撃でも一本をとらない。
しかも「一本」かどうかは審判の主観に任せられている。
はなはだしくはルールに明記されていない「剣風」なるものを持ち出して勝者を批判する
ことすらある。
ということで、非常に不合理なように感じられます。