腕時計。
男性ものの価格は上がる一方である。
ネジ巻き式なら以前から青天井で
メンテナンス代だけでも高性能のクオーツ時計が買えるくらいなモノもあるから。
ネジ巻き式のアイデンティティは、時間を気にしていない身分であるということと、高級ブランドなら維持費も気になりません、という意思表示だろう。
最近では、太陽光発電のクォーツも
GPSと電波のハイブリッドは価格が上がる一方であるが、年差0秒ノーメンテなら普段使いできるわけだから、手にする口実になろう。
しかし、すでに携帯電話やスマホは年差0秒の時計機能を有しているのだから、今更時刻を確認するパーツを身につける理由は存在しない。

つまり今の時代、腕時計の存在価値は
男性にとってはアタッチメントととして、その機能が自己のアイデンティティを主張するメカであり、女性にとっては装飾品と位置づけられ、その所有欲を満たす方向で、商品開発がなされていくのである。