伊藤和夫のいた80年代は大学入学を第一としながらも、将来をみすえて
より多くの知識に触れようという生徒の意欲とそれを引き出す少々アカデミックな
知的好奇心をそそる講師の授業や学参があった。(特に駿台系)

今は、「コレだけでいい」と知識を絞っていく方針で、暗記からの
解放というコピーだったり、受講者や読者が頭を使って考えることなく、
結論をわかりやすくまとめることを重視した授業や本が選ばれる。
かつての「拡げる」方向から「狭める、絞る」方向へ変わった。

講師も高校生もどちらも挑戦的な知的学究心が無くなり、講師はカネもうけで
粗製乱造、高校生は楽したい+ブランド大学入学しか関心がない。