2020年度(21年1月実施)の大学入学共通テストの英語について、
大学入試センターは15日、
英語4技能「読む、聞く、書く、話す」のうち「読む、聞く」の2技能を測る
センター作成の英語テストを実施すると発表した。
共通テストの英語は、
4技能が測れる英語民間試験との併用を予定していたが、
民間試験の活用延期で、
初回は、2技能のみを測る内容となる。
 現在の大学入試センター試験の英語は
筆記(200点)とリスニング(50点)で、
主に「読む、聞く」の2技能を測る。
発音やアクセント、語句の並び替えなど、
間接的に「書く、話す」力をみる問題もある。
 20年度の共通テストでは、
「書く、話す」も測れる民間試験を活用する予定だったため、
発音やアクセントの問題などを廃止した。
「読む」リーディングと「聞く」リスニングで、
いずれも配点は100点満点とした。
「書く、話す」の2技能について、
文部科学省は「各大学の2次試験などで測る工夫をしてほしい」としている。
 民間試験は、受験生の経済、地域格差への懸念がぬぐえないとして
今月、活用延期が決まった。>>243
 大学入試センターでは大学教員ら専門家と
センター作成の英語テストを4技能を測る内容に変更できないか協議したが、
21年1月16、17日に行われる共通テストに向け、
既に問題の作成が進んでおり、
変更は困難と判断した。
文科省は今後1年程度かけて
民間試験活用の是非を含めた英語テストの検討を進める。
 一方、この日の公表資料では、
採点の正確性や公平性などを巡って批判の出ている
国語、数学の記述式については、
予定通りの実施が明記された。
(出所:共通テスト英語、来年度は「読む・聞く」2技能で実施…大学入試センター作成
読売新聞 2019/11/15 金曜11:09 )