逆に、同じ成績が悪い生徒でも、

  B頭の回転はいいけど学習意欲や根気がなくて学力低下している子もいれば、
  C一所懸命がんばってやっているのになかなか成績がそれ以上は上がらない子

もいる。「この子はやればできるんだけど」てのはできない子の親の口癖の定番だけど、
「やれる」ってことも知能と同じくらい生得的な才能に依る部分が大きかったりする。
これは教育である程度矯正できる部分ではある。それで勉強教えるだけじゃなくて
生徒にやる気を出させるところまで含めて先生の務めだってのは、そりゃそうなんだけど、
言うほど簡単なことじゃない。

生徒との相性がいいと勝手に勉強好きになってくれたりするし、逆に相性悪いと何を
どうしてもダメなこともある。それを教師側の努力と工夫でどれだけ詰められるかが
腕の見せ所ではある。そういう「指導」の面で情熱を持って極めようとする先生もいる。
やる気はない子に時間をかけると他の生徒にも影響がでるからとスパっと切って授業に
注力する先生もいる。これは1か10かの極端な話じゃなくてバランスの問題だけど。

大学なら、教えるのは上手いけれど知識が乏しい先生に教わるよりも、教えるのは下手でも
その分野の最先端の研究に携わっている一流の研究者から自分で学び取るのが一番いい。
高校(大学受験)も大手予備校が集団授業で名物講師を売りにしていた昔はそんな感じでも
良かったんだけど、だんだん中受寄りの手取り足取りを求める層が上まで伸びてきているので、
個別が人気になっている現状がある。その一方でできる子は映像授業を勝手に見たり、
あるいは参考書を読むだけで自ずと成績はどんどん伸びる(苦手科目だけピンポイントで
プロ講師の個別に頼るのはある)。ほんと二極化。