【論説】大学医学部は「フィルタリング入試」で医学教育の質を高めよ

▲日本社会に広がるフィルタリング
皆さんはフィルタリングという言葉をどこかで聴いたことは無いだろうか。
これはネット上の情報を一定の基準で評価判別し選択的に排除する機能のことであり、子供が有害情報に触れないように行われることが多い。
世の中の有害事象が入り込んでくる前に排除する、予防措置的な意味合いの行為であるといえよう。

▲再受験排除の本質は何か
ネット上では大学が再受験生受け入れを嫌がることについて「再受験差別だ」とする声が大きい。だがこれは実はフィルタリングの一種である。
排除されるような多くの人間は本来なら社会人になってるような年齢になっても大学受験を高校生に混じってしているような人間であり、
さらにその様な立場でありながら落とされると大学に文句を言う様な人たちである。
しかも大学側はそういう人たち向けに学士編入入試という制度も設けてあげているのである。だから文句を言うのがおかしいのだ。
大学側はそういった彼らのおかしさに気付き、学び舎に進入する前にインターセプトし、フィルタリング面接で排除するのである。

▲医療の質を高めるために
医師という職業は公益性が高く、高い倫理意識を持った人材が求められる。
日本では殆どの医学生は医師になるので事実上大学入試が医師選抜試験である。
であれば医学部入試はもっとシビアに受験生を見ていくべきでは無いだろうか。
フィルタリングをして有害情報ならぬ「有害人材」を医学部に侵入する前に排除するべきだろう。
特に再受験生は、もちろん全員とは言わないが、やはり人間として問題のある人が多い。
まっとうに生きてる人間ならば普通は社会人をやる年齢になって受験生をやろうとは考えすらしないからだ。

約80の大学医学部はフィルタリング入試に移行するべきである。
それにより信頼できる人材が医学部に入学するようになった時、国民の医療への信頼も勝ち取ることができるだろう。