いい年して医学部に行って医師になりたいとか思い立った場合
 受験勉強があるのでバイトも満足にできず、受験期間は収入はほぼ0 むしろ参考書代や模試、予備校代にお金がかかる。
 現役時代の感覚で勉強するも、年を取った分記憶力が落ちており予定通りに勉強は進まない。
 予備校に通ったり模試を受けに行ったりすると5〜20歳も年下の高校生たちと恥を忍んで机を並べなければならない。
 ともあれ勉強を頑張り受験しようとするも、医師不足が社会問題になる中どの大学でも年増は敬遠されており、様々な差別を受ける。
 3年ぐらい粘るも結局うまくいかず、仕方なく再受験を断念して就職しようにも、社会から見ればいい年して受験してましたなんて奇異な存在なので白い目で見られる。
 (ハローワークで…)「Aさん3年間の空白期間がありますが、何をしてたんですか?」「いや、その…」「病気にでもなってたんですか?」「そうではないです」
 「では若く健康なのに何してたんですか?」「・・・」「まさか刑務所行ってたとかじゃないですよね?」「大学受験してました」「はっ?」
 「医師になろうと思って受験勉強してたんです」「はぁ…まぁいいです。ただ企業にマッチングする際、空白期間が数年もあると難しいんですよね」「そうですか…」
 就職活動はうまくいかず結局年収200万前後のバイト君に。結婚したり家族を持ったりすることはできず、もちろん家を持つこともできない。
 何とか就職できてもショボイ企業にしか入れず、普通に新卒で就職した方が、社会人だったならば退職しないでいるかすぐ転職活動をしておけばよかったと悔やむ日々…
 医学部再受験。それは地獄の入り口である。