私は本文で述べられたように、医学・医療行為には不確実性があると思う。しかし、だからといって何もしない立場が良いとも思わない。
なぜなら、たとえリスクがあったとしても、患者さんの回復や生存の機会が失われてはならないと考えるからだ。
もちろん、医師側で「リスクを伴う治療を患者に行うべきではない」という考え方をする人もいるだろう。
確かにその立場も理解できる。しかし、もしその価値観を患者さんに「押し付ける」つまり色々な治療法の存在を黙っているとしたら、それは間違いではないだろうか。
患者さんの「生きたい」という思いは何者にも変えることのできない強い欲求であり、そして彼・彼女がその治療を自発的に望むのならば、
それを妨げる権利が医師にあるとは思えない。
その際一番重要なことは、これから行おうとする治療に関する医学的な説明、それがまだ確固とした治療法としては確立されておらず一定のリスクを伴うこと、
そしてそれがもたらす利益について、 可能な限り客観的なデータに基づいた十分な説明を行い、対話の中で必要であれば「もし私ならばこうします」といった
個人的意見も添えて、未知の治療を受けようとする患者さんの不安を少しでも和らげること、だと私は考える。
※英語部分は75%ぐらい?