>>620
そうはいっても雇用の劣化は長期的には国力の低下を招くだけなんだよな
皆が資本家や経営者や自営業者になれるわけじゃないし、労働者という立場の人間が一番多いわけで、そこが崩れると、もうダメ
外需外需言うが、内需をしっかり固めた上での外需じゃないと基礎の脆いデカい家を建てるのと同じ
終身雇用の崩壊で日本は良くなったか?
実際は逆だろ
95年に「新時代の日本的経営」が発表されて以降、非正規雇用(当時は派遣ではなくバイトやパート)が段階的に増えて99年の派遣法改正で派遣の本格活用が始まり、04年の派遣法改正では派遣が滅茶苦茶増えた
それでどうなったか?
05年あたりを境にワープアが表面化してきたろ
それは非正規が増えたからというのもあるが、非正規が増えたことによって正規労働者の雇用の質も劣化した
正規だからといって生活に十分な給料を得られるというわけではなくなり、「非正規に近い水準まで引きずり落された正規労働者」と「年収は変わらないが責任だけ異常に重くなった正規労働者」に二分された
だから貧しく余裕のない者が増えた
消費は冷え込みに冷え込み、日本中にディスカウントストアばっかりが増えた
ファストフードですら売上が低迷し、安くても売れない状態になった
そんな中マックは周囲のデフレ戦争と差別化を図るため、原田社長の下で戦略的な値上げや06年以降の24H営業開始など策を模索する
24H営業については失敗したのか、11年の東北震災以後は段階的に縮小され15年頃には既に実施店舗がかなり減ってしまっていた(現在、終夜営業しているのは各地域の拠点となる大規模店舗のみ)
しかし戦略的な値上げは成功したといえる(「マック=激安」のイメージが徐々に取れてきて、400円前後のバーガーも売れるようになってきた)
やはり、労働者が貧しいという状況の中でモノを売るというのは、それだけ難しいということ
資本主義は労働者は消費者でもあるわけだから、労働者が貧しくなれば内需のパイは縮小する
終身雇用が悪いという風潮に違和感があるのは、90年代以降の日本を見てきたから
かつて窓際族と言われた人達は、会社ではお荷物だったかもしれないし労働者としては無価値だったかもしれないが消費者としては大事な存在だった
何の取り柄の無い人でも余程のことが無い限りは定職に就けて60までそこに居られるという社会が、日本の底堅い消費を生んでいたといえる
昔は、高いものや欲しいものを買っても働いて取り戻せばいいという考えがあったから、あまり躊躇せず買ったんだよ
でも今はどうだろう?
欲しいものを買ってお金が無くなったとして、それを取り戻せる自信がない人が多いから、欲しいものを我慢しちゃうだろう
それどころかほしいものを我慢する癖をつけてるうちに、無欲に近づいてる
それを見てる今の若者は無欲な奴が多い
そんなんで日本の未来はあるのか?
いっぱい稼いでいっぱい買っていっぱい稼ぐという循環が崩壊してる