もう「走るホテル」と呼ばれた理由もわからん人ばかりよ。

昭和30年代なんて庶民は汲み取り式便所に裸電球のすきま風だらけの木造家屋が当たり前、扇風機だって贅沢品で、各家庭にある訳じゃなかった。
アルミサッシに水洗便所に蛍光灯にガス水道電気が完備の公団の団地が近代的な理想の生活とされた時代。

汽車は車内は木製で暗い白熱灯で扇風機もあったりなかったり、隙間から煙は入ってくるし暖房は蒸気だから場所によって効きが違う。

そんな時代なのに、しかも汽車なのに、1等だけでなく全車が電気式の冷暖房完備、蛍光灯で車内は明るいし、内装が木造でもないし、以前より揺れも少なく防音もしてあるんだから、画期的だったことがわかるってもんで。