>>378   続く
考えてみると、この方法も、単なる自分用の読書ノートであり、読書感想文であり、それに度忘れ防止用のメモが付録でついたとも
言えます。しかし、著名人の伝記を苦労して打ち込むと、一人の人間の誕生から逝去までの人生が、見事に縦の一列に整然と並びます。
世の中の兵どもの、見事な生死の一代絵巻き物には、とうてい、凡人の及ぶものではありません。眼の玉が飛び出るほど、驚かされる英雄の
一代記が有り、その興味尽きること無しであります。
さっそく地元、若松の誇り、兵隊作家の火野葦平の時代の昭和27年前後を、見ると、読売新聞へ「花と龍」を発表、葦平の四男、四太郎さんが若松高校
へ入学、そして、葦平は戦後の時代、この後に、大変に衝撃を受ける罵倒事件・・・発生

駅のホームでファンの一人から、痛烈な皮肉を言われております「葦平さんよ、あんた、戦時中は「麦と兵隊」で、儲かって家を建てたそうだな、戦後のあんたは
また、今度は「金と兵隊」でも書いて、儲けるのか」・・・・このような事を、当時言われている。これはそうとうな、葦平にとっての、衝撃となったと思われます(泣き)・・・