>>64
「定格」というのは動作想定で決まるもので、物理構造としては同じモーターが複数の定格を持つのはごく普通のこと。
鉄道用途に複数定格が少ないのは元々一定条件で長時間使うことのない変動負荷で、こまごま決めてもあまり意味がなくて、
設計着目点でだけで呼ぶから様々な定格の決め方ができるのだろう。
モーター量産側から見たら、同じ形状で、ユーザー要求に合う「定格」を実現させる訳で、唯一最大という訳じゃない幅のあるもの。

鉄道用で最も極端な例にはMT54の375V120kW定格のものが、弱界磁を使わない条件で500V150kW(711系)があり、
その交流専用車向けモータ(−E等)を交直流者に使った場合には元々の120kW定格である。
私鉄の全電動車に多かったが、全界磁75kW、○○%弱界磁]85kW定格とかの複数定格が普通だった。
MT46単独の100kW定格は、151系に組み込まれた2M2T×2〜3状態では97kWと発表されているが、
長時間運転と新垂井などの長い勾配で結構発煙事故を起こしておりMT54換装181系化の基本的背景でもある。