昔石川の工場を訪ねたことがあるが、修理はただ研ぐだけではダメで磨耗した部分に
電気溶接機で鉄を盛ってから削るんだと言っていた。
心棒をはずす→オスとメスを別々に焼きなます→磨耗したところに鉄を盛る→研磨
→焼き入れ→組み立て→仕上げ研磨
という工程。
オスとメスとで鉄の組成(炭素含有量)が違うので、当然焼き入れ、焼きなましの温度も違う。
設備がなければ出来ないが、新品を作れるなら修理も出来る。
石川の鋏は15回修理が出来ると自慢していたな。
鋳造で作られた鋏は当然修理は出来ず使いきり。