ちなみに、改造時期を見てみると…
クモハユニ44800〜802は1956(昭和31)年の低屋根化。
当時の身延線はほかの電動車はクモハ14の天下で、20m級電動車(クモハ43・51等)が身延線に投入されるのは、部分低屋根化の契機になったと思われる101系低屋根登場の1961(昭和36)年よりあと。
たとえばクモハ43800は1965(昭和40)年改造。
この中で、クモハユニ44000(旧モハユニ44003)の部分低屋根化で、クモハユニ44803が登場したのが1968(昭和43)年。

なお、20m級電動車ではモハ71やモハ72850番台が前面低屋根。
部分低屋根車では、新性能電車では交直流電車と同様にパンタの直下あたりにファンデリアを1基装備としたが、旧性能電車では、身延線急行向けのモハ80800番台を含め、低屋根部分に扇風機類は装備されなかった。