四大事故の教訓は、結果として後の色々な面での改良につながっている。
例えば、
◎八高線買い出し列車転覆事故 → 木造客車の鋼体化(オハ60系への改造)
◎桜木町事故         → 貫通ホロの設置、三段窓の廃止、ドアコックの設置
◎三河島事故         → ATSの導入設置
◎鶴見事故          → 2軸貨車の軸バネ改良

これに対し、六軒事故は単なる信号見落としとされたため、国鉄を挙げて改善する教訓は何も得られなかった。
(本来なら、安全側線が安全を担保しなかったわけだから、安全側線の安全性を再検討すべきだったと思うが、
これを怠ったため、後に三河島事故でも貨物列車が信号冒進して安全側線に突っ込んで、
下り本線を障害してあのような大事故になるという、六軒と同じような事故を起こすことになってしまった)